2016/03/03

初めてのブライダル撮影 私が気をつけた5つのポイント

突然ですが今回はブライダル撮影について話していきましょう!
まぁ、ようは結婚式や披露宴での写真撮影についてなのですが、この度うちの妹が結婚することになりまして。
その際、写真撮影をしてくれと頼まれたわけですよ。
もちろん、気のいい兄は二つ返事で「YES!」と返したわけですが・・・。
さぁ困った。
ブライダル撮影なんてしたことないぞ。
そもそも結婚式自体参加したことがない!!

そんなド素人の私が今回のブライダル撮影をするにあたって、いろいろ調べた結果や体験したことからこれだけは気をつけたほうがいいんじゃないか、もしくは気をつけたほうが良かったなぁと思うことをまとめていきたいと思います。


さて、そんなこんなで妹の結婚式と披露宴の撮影を頼まれた私ですが室内撮影もポートレートもましてや結婚式での撮影なんてしたことがない!!
というわけでネットで色々調べてみました。
いや、前からある程度は知っていたのですがその復習もかねてですね。

しかし、まず最初に飛び込んできたのは

「結婚式の撮影を依頼されても絶対に引き受けてはいけない」

みたいな文字が・・・。
まぁこれは別に結婚式で写真を撮るなというわけではなく、プロのカメラマンではないのにプロ並みの写真を撮ることは困難なので、プロカメラマンの代わりに撮影を頼まれてるのなら絶対に引き受けるなというニュアンスです。

そう、ようは結婚式や披露宴の写真ってすっごく難しいんですよ。
一発本番でやり直しがききませんし、ちょっとミスっただけで一生残る思い出の品が台無しに・・・みたいなことが起こりうるわけです。

ですので、撮影のコツやら何やら言う前にまず私から一言。

まともな写真を残したいのならプロのカメラマンは絶対雇え!

ということです。
今回もそのことだけは妹によく確認しました。
まぁ若い二人ですからできるだけ値段を抑えてという気持ちはわからないでもないです。
プロ雇ってまともに写真を撮ると10~15万くらいが相場らしいですね。
もちろん、仕事内容によって大きく変わると思いますが。

今回は結婚式にだけプロに入ってもらい、披露宴は特に何もないとのこと。
また、写真も額縁やアルバム作成など行わずデータでもらう一番安いプランにしたとのこと。
プロならまず間違いなく見れる写真は撮ってくれます。
そういった保険をかけた上でより、コストを省きたいのなら写真撮影を嗜んでる知り合いなどに頼みましょう。
では前置きはこのくらいにして、ブライダル撮影を行う上で気をつけたいポイントを紹介していきましょう。


1.写真撮影が可能か会場に確認しておく


何当たり前のことを言っているんだと思う方もおられるかもしれませんが、基本だからこそついついうっかり聞きそびれて実は・・・なんてことも。
今回、妹が式を挙げた会場はそこまで厳粛な会場ではなく、スタッフに確認したところ式場でも式の進行の妨げにならなければ自由に撮影してもいいとのこと。
でも、逆に言えば厳しい会場は式中は撮影等の行為は一切禁止のところもあるでしょう。
その辺は固定観念を持たず、まず一番に確認しましょう。


2.リハーサルこそシャッターチャンス!!


いくら式中自由に撮影してくれてもいいと言われても、実際式が始まると立ち上がってその辺歩きまわり撮影なんてできないわけですよ。
だって式中ですよ?
今、目の前で二人が永遠の愛を誓い合ってるわけですよ?
それなのにあっちでパシャパシャ、こっちでパシャパシャなんてできませんよ、ええ・・・。

そう、私はすっかり式の雰囲気に押され本番中まともに撮影を行うことができなかったのでした・・・。
し・か・し・
そんな空気の読める(?)シャイな人のための救世主こそリハーサルなのです。

挙式の前には当然といえば当然ですが必ずリハーサルがあります。
つまり、本番で使用する会場を使って本番通りに進行させチェックするわけですね。
この機会を逃してはいけません!!

まだ会場には誰も来ていません。
人の目を気にせず撮影しまくれるわけですよ(もちろん、リハの邪魔にならないことが前提ですが)。
挙式本番中はやっぱり式に集中したいって方もリハーサルの時ガッツリ撮っておけば安心です。

実際私は、本番中自分の席から移動できず結局ワンアングルからの撮影しかできませんでした。
重要なシーンである指輪交換も花嫁の背中しか見えないという始末・・・。
しかし、リハーサルでバッチリ撮っといたので問題なし!
よかったよかった。

また、リハーサルならではの雰囲気もありますし、当然本番前の待機室での新郎新婦のツーショットも忘れてはいけません。
本番以外の場面も記念に残る重要なワンシーンです。
しっかり記録していきましょう。


3.スケジュールの打ち合わせは綿密に!会場チェックを怠るなかれ


今回、私が一番失敗したなぁと思ったのがこのスケジュールチェックです。
少々適当な妹でしたのでここんとこを詰める暇がなく、結婚式の方はリハに参加できたので大体のスケジュールは理解できましたが、披露宴の方はさっぱりでした。

披露宴といえば新郎新婦の登場やお色直しやケーキカット、それに親友たちの出し物などイベントが盛り沢山ですよねぇ?
しかし、それらのイベントをキッチリ記録したいのならどの時間にどの箇所で待機しとけばベストショットが撮れるのか事前にイメージしておくことが大切なのです。
当然、その時にはどんな設定がいいかまでチェックしておければ最高でしょう。

事前に妹には言っておいたのですが、引き継ぎが上手くできず私は妹の親友たちのリハには結局参加できず、撮影はぶっつけ本番になっちゃいました。
正直妹にはデコピンでも食らわせてやろうかと思いましたが、スケジュール表はもらっていたのでなんとか全体の流れは把握できていました。
しかし、やはりどんな出し物があるのか一度見てるのと見てないのとでは全然違います。

スケジュールの打ち合わせと会場のチェックはぜひとも欠かすことなくやっておきたいものです。


4.複数の設定で何枚も撮ろう

今回の披露宴会場でまず驚いたことが照明の明るさ。
暗い!
めちゃくちゃ暗い!
え?こんな暗くていいの?ってくらい暗い。

会場の明るさは写真の撮りやすさに直に関係してくるのでできれば明るめの会場のほうがありがたいですね。
暗い会場でスポット照明とかだとものすごく撮りにくいんですよ。
明るさが際立つ分、影も濃くなり顔がうまく写らなくなりますからね。

そうしたときにフラッシュなどを使用するわけですが、これもまた難しい。
フラッシュ炊けばいい絵になるのかと言われたら必ずしもそうではないですからね。
ライティング(照明の設定)は奥が深く一朝一夕で身につくわけではないので私も今回は四苦八苦しました。

なので、迷った時はいろんな設定で撮っちゃいましょう。
撮っておけばあとでどうにでもできるのです。
ただし、撮らなかったらそれまでですからね。

例えば、そのくらい会場ですがフラッシュを炊かなくて撮った写真がこちら。


どうです?
会場に通された時からこの照明。
当然、主役が登場した後はもう少しましになるでしょうがこの状態だと明るい場所に露出を合わせれば周りに写ってる人のように顔が真っ暗になります。
かと言って、露出補正をかけて顔が見えやすい明るさで撮れば主役席のようにスポットライトが当たっている場所は白飛びしてしまうかもしれません。


そこでどうするか。
無理やり照明を当てて全体を明るくしちゃえ!っていうのがフラッシュ撮影なわけですよ。
これは直接当てずに天井にフラッシュの明かりをバウンスさせて撮ってます。
被写体にフラッシュの光が直に当たれば明暗が際立ち場合によっては背景真っ暗とかになりますが、天井にフラッシュを当てることで天井照明のみの撮影のように見せることができるわけです。

ただ、上の2枚の写真を比べてみてください。
人を撮る上では下のように明るくないと一人ひとりの表情までわかりませんよね。
しかし、会場の雰囲気を撮る場合は絶対上だと思うんですよ。

そんなわけで、撮り方一つで同じシーンでも様々な雰囲気に見えますので、できるだけいろんな設定を試しながら撮るようにしてください。
もちろん、出し物中でいろんな設定を試すのは難しいと思うのでこれだ!と思うのを2つほど決めといてそれらで撮っておくとかすべきでしょうね。
簡単なのは上のようにフラッシュを使うパターンと使わないパターン両方で撮っておくことです。

ちなみにわざわざ設定を変えなくてもフラッシュ撮影は連続撮影できないので高速連写しとけば勝手にフラッシュ撮影とノンフラッシュ撮影が撮れて楽ですよ。
また、連射すると撮影枚数が膨大になります。
ちゃんと予備のSDカードやCFとバッテリーは持っていくようにしましょう。


5.機材はできれば複数、画質優先よりは汎用性重視!



機材を選ぶときはプロが何を使っているのか見るのが一番早いでしょう。
今回の式場カメラマンの装備は恐らくキヤノンのAPS-C機のデジタル一眼レフ2台にクリップオンストロボ装備。
レンズは「16-35mm F2.8L」などの広角ズームと「50mm」前後の単焦点って感じでした。
そこまで詳しく見たわけではないので定かではありませんが、ズームレンズと単焦点という組み合わせは鉄板でしょうね。
ただ、そのズームレンズがやけに広角寄りだなぁという印象。
もちろんAPS-C機を使っていますので焦点距離は35mm換算で1.6倍(キヤノンの場合は1.6倍)になり「25.6-56mm」と広角から標準まではカバーできるわけですが、ポートレートの基本である中望遠まではカバーできてない。
もちろんもう1台が「50mm」の単焦点であれば35mm換算80mmとなりちょうどいい中望遠になるわけですが。

焦点距離は会場によって使い分ける

上記の会場カメラマンは「広角寄りのズームレンズ」と「中望遠の単焦点」という組み合わせでしたが、これまでいろいろ調べてみるとその辺が鉄板なんでしょうね。
広角ズームは全身や会場を写す用、中望遠の単焦点はバストアップ(別に胸を大きくするという意味ではなく胸から上という意味です)用なのでしょう。

ただ、これは撮り慣れ被写体にある程度近づける人専用でしょうね。
確かに式場では来場者席が邪魔で近づかないと新郎新婦が撮れない、近づいた場合広角じゃないと全身が写らないといった理由で広角を使っていると思います。
しかし、撮り慣れてない人が式の最中にそこまで近づけるかというと・・・。

そもそも一眼レフなんて1台しか持ってねーよ!って方もいると思いますし私も今回は一眼レフ1台にサブでコンデジという装備で挑みました。
レンズは所謂大三元ズーム(F2.8通しの広角、標準、望遠ズーム)を持って行きましたが、一番使ったのはやはり標準ズームでした。
ただ、それでも望遠側がもうちょっとあったほうが嬉しかったので明るく重いF2.8ズームよりは手ぶれ補正付きのズームレンズの方が使い勝手いいかと思いました。

フルサイズ用なら「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

なんかの標準ズームやAPS-C機であればより汎用性を重視し、



AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR II」なんかを用意すればいいでしょう。
基本は標準ズーム、余力があれば明るめの単焦点や望遠ズームなどで様々な描写に挑戦してみるのもいいかもしれません。

高感度に強いカメラを用意しよう

上の会場写真でもお見せしましたが、必ずしも会場が明るいとは限りません。
そうした時ものを言うのがカメラの高感度性能です。
私は今回はISO1600をメインで使っていましたが、この程度ですと最近の一眼レフならエントリー機でも問題無いでしょう。
ただ、結構古い一眼レフやコンデジ、スマホなどには少々厳しい設定となってきます。
もし、高感度に強いカメラが手元にない場合はより工夫が必要になってくると思いますし、もしお金をかけれるのなら型落ちエントリー機+標準レンズでも割りと納得のできる絵が撮れると思います。

こういうイベントは機材を買い換えるのにもいい機会ですしね。
私も今回はクリップオンストロボとバッテリーグリップを新たに買い足し挑みました。


サブカメラを用意しよう

なぜプロが2台のカメラを使うのかというと、一つはレンズの交換時間を省くため。
もう一つは1台が壊れた時の保険です。
別に我々はプロじゃないのだからそこまではって気もしますが、コンデジでもいいのでサブカメラを持っていくことはオススメします。

私はD700+大三元レンズの組み合わせとサブで最近買ったパナソニック製のコンデジ「DMC-LX-100」を持って行きましたが、これが当たり!
LX100はコンデジにしてはセンサーが大きく高感度に強い。
それに動画性能もさすがのパナソニックというかかなり力を入れており4K動画や4Kフォトなんかも撮れちゃいます。
このカメラのおかげで式や披露宴の静止画だけでなく動画でも残すことができました。
後でDVDビデオも作成することになったのですが、やはり動画があるだけでビデオが豊かになります。
そういう意味でも動画に強いカメラを予備で持ってくのも悪くないかもしれませんね。



というわけで、今回私がブライダル撮影をするときに気をつけた5つのポイントでした。
あくまでも個人の主観の部分が多いしこれ間違ってるということもあるでしょうが、実際こんな感じで撮ってみて概ね良好。
写真や動画も妹や旦那さんには喜んでもらえました。

ちなみに私が今回撮影した枚数は結婚式と披露宴を合わせて2000枚弱ほど失敗を少なくしようと思うと必然的に連射する必要があり撮影枚数は増えてしまいます。
そうなると後で写真を選り分け編集するのも大変なわけで。
実際、まとめの作業は1週間ほどかかりました。
渡した枚数は300枚程度なのですがそれらの写真を1枚1枚露出やホワイトバランスを調整し必要であればトリミングなども行うわけですね。
そりゃ会場でプロを雇ったら高くなるわと値段の理由が少し分かった気がしました。

また、最後に一番重要なのは撮ってる本人自身も全力で楽しむこと!
せっかくのイベントなんですから義務感や責任感に溺れ、肝心な式の内容が全く頭に入ってこなかったとかになればそれこそ勿体無いわけですよ。
失敗しちゃった時はしょうがない、最悪重要なカットだけはプロがやってるし!みたいな余裕を持って撮影には挑みたいですね。
そうすればより自然なカットが撮影できると思います。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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