カメラ・レンズを保管するときの注意
さてこのブログでも様々なカメラを使い、たくさんの写真を紹介してきましたが、この前知り合いから「それだけのカメラ機材をどうやって保管しているの?」と疑問いただきました。
ですので、今回はカメラ機材を保管するときの注意事項と私流のカメラ・レンズの保管方法をお教えしていきましょう!
カビ対策は万全?レンズになぜカビは生えるのか
まず、カメラ・レンズを保管する上で一番気をつけないといけないことはカビ対策です。
Google画像検索で「レンズ + カビ」などで検索していただくとショッキングな画像がたくさん出てきますが、カメラを所有した瞬間から常に意識しておかなければいけないのがこのカビ対策です。
ですが、なぜガラス製のレンズにカビが生えるのでしょうか?
カビはどのような条件で発生するか
カビはいくつかの条件が揃った時に発生します。
逆に言うとそれらの条件が揃わなければ発生を防げますので、カメラやレンズを保管する際もそれを常に意識しておきましょう。
ではそのカビが発生する条件とは、
- 湿度 80%以上が危険
- 温度 気温20℃~30℃が危険
- 酸素がある
- 養分(ほこり、油分)などがある
これら4つになります。
次に上の条件をもう少し細かく見ていきましょう。
カメラは”湿度”40%前後~50%程度が最適。カビは80%以上が危険ゾーン!
さてこちらは私が買ったドライボックスに着いてた湿度計。
40%~60%が”BEST”となっています。
実は湿度は低ければ低いほどいいというわけでもないのですよ。
乾燥させすぎるとレンズにカビが生えるのは抑えられますが、乾燥によるレンズのコーティング、ゴムパーツの劣化やグリスの固着などを招いてしまいます。
カビの発生する”温度”は20~30℃が危険ゾーン!
カビは気温20~30℃が一番発生しやすいらしいです。
ですので日本で言うと5月~10月くらいが注意が必要。
特に梅雨の時期は雨が多く部屋を閉め切るため、部屋の湿度も上がるのでカビも生えやすくなるわけですね。
埃や皮脂はカビの栄養源!
いくら気温と湿度がカビの生えやすい環境であっても、何もないところにカビが突然発生することはありません。
”埃”や”皮脂”などカビの栄養源があれば、そこからカビが発生するわけです。
また、レンズの表面に埃などの汚れがなくても、レンズのコーティングや接着剤などもカビの大好物のため、常にガラス表面をキレイにしておいても湿度や気温がカビの発生しやすい環境であれば、レンズにカビは発生する危険があります。
カメラ・レンズの最適な保管状態をまとめると
- ”湿度”は40前後~50%程度に抑える
- ”温度”は外気の気温に近い20℃以下に抑える
- ほこりや汚れを避ける
とこんな感じになります。
埃や汚れは使用後のこまめなクリーニングで対処できますが、湿度・温度対策はどうすれば良いのでしょうか?
ドライボックス・防湿庫を使う
さてここまでなぜカビは生えるのかとカビの対策を書いてきましたが、ではどうやったら愛用のカメラやレンズにカビを生やさずに済むのか。
一番手っ取り早いのがこの防湿庫を使用することです。
防湿庫というものは、ようはワインで言うワインセラーのようなもので、密閉された個室の中をカメラやレンズにとって最適な空間に維持するための保管庫ですね。
大きさも値段もまちまちですが、安いものは1万円以下から2万円前後でもそこそこの量の機材が入るので、とにかく保管に悩まず大切な機材を守りたい!って方はカメラとセットで買ってもいいと思います。
また、ここまで本格的なのはちょっと・・・という方はドライボックスがオススメです。
パッキンが付いていて密閉できるボックスに除湿剤を入れて、ボックス内の湿度を抑えるボックスです。
大きさも様々あり、上のコンパクトなものから
大きめのレンズが入るものまで様々あります。
ちなみにうちにもコンパクトなのと大きめのものがあったり。
最初はこのくらいでいいかと小さいのを買うのですが、結局機材が増えるにつれ保管するためのボックスもより大きいのを求めるようになるのですよね・・・。
ちなみに、ドライボックスは湿度計が付いているものと付いてないものがありますが、個人的には湿度計がついているものを購入した方がいいと思います。
先にも書きましたが、カメラやレンズは乾燥させ過ぎもレンズを劣化させる原因になります。
ただ除湿剤をたくさん入れればいいわけではなく、適切に除湿する必要があるのです。
そのためにはボックス内の環境をひと目で確認できる湿度計付きのものをおすすめします。
どうやって保管するのが一番いい?
迷った時は防湿庫!!
さて、実際どう保管するのが一番いいかというとはやり”防湿庫”を購入するのが一番いいでしょうね。
そこに保管していて失敗した!ってことは無いと思います。
防湿庫のメリットは何と言っても完璧な湿度管理。
24時間365日どんなときでも、どんな部屋環境でも防湿庫の中はカメラに最適な湿度が保たれているため、ここに入れてる限りはカビの心配もありません。
デメリットと言えば使用中はわずかながらではありますが、電気代がかかること。
それでも最近のものは1日2円とかそのレベルの電気代ですけどね。
あとはデカくて重いです。
買うと結構な存在感になると思いますのでそのへんは覚悟が必要でしょうか。
手軽に済ますにはドライボックス
さすがに保管用のボックスに1万円も2万円も払うのは・・・って方はドライボックスがオススメです。
これでも十分湿度管理はできますからね。
また、カメラをその辺に出しっぱなしにせず、このようなボックスに入れておくと埃などの汚れからカメラを守ることが出来ます。
ドライボックスのメリットは低コストでカメラを湿気から守れることでしょうか。
2000円前後で購入する事ができますので、カメラ初心者にもオススメです。
デメリットは使用するためには別途除湿剤を買わないといけないことですね。
ホームセンターとかに50個入りとかで売ってるものでもかまわないと思いますが、とにかく定期的に交換する必要があるため、手間といえば手間ですね。
私もめんどくさくなって途中からただのボックスとして利用してた頃があります。
何にせよせっかく買ったカメラやレンズ。
カビまみれにして台無しにしないように気をつけてくださいね。
次回の記事では実際私がどうカメラやレンズを保管しているのか書いていこうと思います。
そこにには今回の記事には書かなかった衝撃の事実が?!
ではまた次回。
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