前回は、たつの市の古民家カフェ「龍のはな」でランチを楽しみました。
今回はその続き。
ランチを終えたあと、たつのの町並みを歩きながら向かったのが、「うすくち龍野醤油資料館」です。
たつの市といえば、ヒガシマル醤油の本拠地でもあり、昔から醤油造りが盛んな町。
せっかくたつのまで来たのだから、その歴史を少し見てみようということで立ち寄ってみることにしました。
レトロな町並みを歩いて資料館へ
龍のはなを出て、たつのの城下町をさらに歩いていきます。
昔ながらの町家や白壁の建物が残る通りは、歩いているだけでもなかなか雰囲気があります。
ところどころに水路も見られ、古い城下町らしい景色が続いています。
そんな町並みを眺めながら歩いていると、目的の「うすくち龍野醤油資料館」が見えてきました。
資料館の建物も、周囲の町並みによく馴染んだレトロな雰囲気。
醤油の資料館ということで、どんな展示があるのか楽しみです。
## まさかの入館料10円!
ここでまず驚いたのが入館料です。
なんと……
大人10円!
10円ですよ、10円(笑)。
今どき、ちょっとした観光施設でも数百円することが珍しくないので、あまりの安さに思わず二度見してしまいました。
これなら気軽に立ち寄れますね。
入館料を支払って、いよいよ館内へ。
## まずは映像で醤油の歴史を学ぶ
受付を済ませると、まず案内されたのが映像を見るスペース。
椅子に座って、たつのの醤油造りの歴史や醸造について紹介する映像を見ます。
先にこうした映像で予備知識を入れておくと、このあとに見る昔の道具や醤油造りの施設が「何のために使われていたのか」が分かりやすくなります。
10円の資料館なので、正直ここまでしっかり見学できるとは思っていませんでした。
映像を見終えたところで、いよいよ館内の展示を順番に見て回ります。
醤油造りの現場をそのまま残した館内
館内には、仕込蔵や麹室、樽造場、圧搾場、醤油試験室、組合資料室など、醤油造りに関するさまざまな施設が残されています。
案内図を見ると、かなり広いことが分かります。
順路に沿って建物をぐるっと一周するような形で、昔の醤油造りを見学していきます。
巨大な木樽が並ぶ「仕込蔵」
まず目を引くのが、巨大な木樽。
大きな木樽がいくつも並んでいて、なかなか迫力があります。
昔の醤油造りでは、こうした木樽を使って醤油を仕込んでいたんですね。
現在の工場とはまったく違う、昔ながらの醤油醸造の現場をそのまま見ることができます。
【写真:仕込蔵の別カット】
これだけ大きな樽が並んでいると、当時ここで職人さんたちが作業していた光景が目に浮かびます。
醤油が完成するまでには、かなりの手間と時間がかかっていたことが伝わってきます。
麹造りを行っていた「麹室」
続いて見えてきたのが「麹室」。
醤油造りに欠かせない麹を作るための部屋です。
レンガ造りの独特な雰囲気も印象的。
こうして実際の醸造施設を見ながら歩いていると、先ほど見た映像の内容ともつながってきます。
昔の醤油造りに使われた道具たち
館内には、醤油造りに使われていた道具も数多く展示されています。
樽や桶など、昔ながらの道具が並んでいます。
今ではなかなか見ることのできないものばかり。
こうした道具を実際に使って、昔の職人さんたちは醤油を造っていたんですね。
原料を扱う場所なども残されていて、醤油造りの工程を順番に追いながら見学できるようになっています。
醤油試験室にはレトロな実験器具がいっぱい
さらに進んでいくと「醤油試験室」があります。
ここには、醤油の品質などを調べるために使われていたと思われる、昔の実験器具がずらり。
古い理科室のような雰囲気もあって、個人的にはこういうレトロな道具を見るのも結構好きです。
醤油造りというと、大きな樽や職人さんの作業をイメージしがちですが、こうした品質管理の仕事も重要だったことが分かります。
組合資料室で醤油産業の歴史を知る
その隣には「組合資料室」もあります。
こちらでは、醤油業界に関する資料などを見ることができます。
単純に昔の醤油造りを紹介するだけではなく、たつのの醤油産業そのものの歴史に触れられるのが、この資料館の面白いところですね。
中庭には立派な稲荷大明神
館内を歩いている途中、中庭にも出てみました。
そこには赤い鳥居が並ぶ稲荷大明神が。
古い醤油蔵と赤鳥居の組み合わせが何とも絵になります。
館内を見学している途中に、こうした中庭があるのもいいですね。
建物だけでなく、昔の醤油蔵の雰囲気そのものを楽しむことができます。
最後は売店でお土産探し
館内をぐるっと見学して、最後に立ち寄ったのが売店です。
ここにはヒガシマル醤油の商品がずらり。
普段スーパーで見かける定番商品から、ちょっと珍しい商品まで並んでいます。
せっかくヒガシマル醤油の本拠地まで来たので、お土産を探すのも楽しみの一つですね。
醤油だけでなく、だしや「うどんスープ」など、ヒガシマルらしい商品もいろいろ。
普段使っている商品でも、こういう場所で見るとついつい手に取ってしまいます。
今回は普段買ううどん出汁ではなくそば出汁を購入。
なんでもうどん出汁はうすくち醤油が使われているのですが、こちらのそば出汁は濃口が使われているんだとか。
どんな味か楽しみです。
資料館の見学だけでなく、最後にお土産まで買えるので、観光の立ち寄り先としても使いやすいですね。
まとめ:10円とは思えない見ごたえ!
今回訪れた「うすくち龍野醤油資料館」。
正直、入館料10円ということで、もっと小規模な資料館を想像していました。
ところが実際に入ってみると、映像による紹介から始まり、巨大な仕込樽、麹室、昔の醸造道具、醤油試験室、組合資料室など、かなり見ごたえがあります。
しかも、単に展示物を並べているだけではなく、昔の醤油醸造に使われていた建物そのものを歩きながら見学できるのが面白いところ。
たつのがなぜ「醤油の町」と呼ばれるのか、その理由を実際に見て感じることができました。
そして何より……
これで入館料10円というのがすごい(笑)。
たつのの城下町を散策するなら、ぜひ立ち寄っておきたいスポットだと思います。
次は資料館を出て、たつのの町をもう少し歩きながら、別の場所へ向かってみます。