2019/08/02

島根旅行記2019 ~古代のロマンがそこに・・・三瓶小豆原埋没林公園~

4000年前の風景


島根県立三瓶自然館サヒメルを楽しんだあとはそこから車で10分ほど走らせたところにある「小豆原埋没林公園」にやってきました。
ぶっちゃけこちらはそこまで知名度がないのか、いつ行っても結構空いてます。



敷地もだだっ広いですが、目につく建物とかないですしね。
元々は水田として利用するために土地改良工事をしていたのですが、そのときに地下からゴロゴロ樹木が出てきたわけです。



敷地はこんな感じ。
原っぱに平たいドーム型の建物や階段の塔屋があるくらいであとは何もありません。



では、いよいよ地下に降りていきましょう。



ドアを開けると階段がずっと地下まで伸びているのがわかります。
湿度と気温が調整されているため、夏場で入るとひんやりしていて気持ちいいです。



そしてこれが小豆原埋没林公園だ!!
10mを超える杉の木が直立状態でこの場所に現存していたわけです。



中にはこんなに太い木も。
基本的には杉らしいですが、トチノキやケヤキ、カシの仲間なんかもあるそうです。

小豆原埋没林公園があるのは標高200m付近なのですが、現在の中国山地ではこの高さに杉の自然林はみられないらしく、植生学的にも注目されているんだとか。



もちろん、ここまで大規模かつ直立状態で現存している埋没林は世界的にも例がなく、島根県が世界に誇れる地質遺産とも言えます。



ちなみにこれはかつて三瓶山が噴火したときの土石流などで埋没した木々が地下水などの影響で今日まで保存されていたとか。

これが火山によって発生した火砕流なら木々は燃え尽きてなくなっていたでしょうし、単に土に埋没しただけなら微生物などが分解していたでしょう。

大量の土砂で一気に埋まり、かつ谷間だったので豊富な地下水に浸かっていたため微生物などに分解もされずに残っていたんですよね。



昔からこの地域では地面を掘ると木が出てくることは地元の人は知っていたそうです。
ですので、この場所を水田にするため工事していても「ああ、また木が出たわ」という感覚だったそうな。

たまたま、その時の写真を見た地元の火山学者が学術的価値を指摘し、改めてこの場所が発掘調査を行った結果、多数の埋没林が存在することが分かったんだとか。

これらの木々を掘り進めていったとき、当時の担当者とかは興奮したでしょうね。
これだから地質は面白い。



続いては隣にある合体木根株展示棟を見ていきましょう。



こちらはさっきのところより深いです。
ずーっと螺旋階段を降りていき、最深部に大きな切り株があります。



こちらがその切り株。
間近で見ると結構大きい。



そして中を除くと木の質感がまだまだそのまま残ってる。
けどこれ今から4000年も前の木なんだよなぁ・・・。



ちなみにこの木は調査のために根本を切断したら合体木だということが分かったみたいですね。
ちなみにこの切り株の上部は先程見てきた三瓶自然館サヒメルに展示されていたものになります。



園内には古代ハスが植わっているのですが、残念がら咲いているのはまばら。
明け方きたらまだマシだったかしら?

寝ぼけた頭ではそこまで思い至らなかったなぁ。

さて、三瓶山を堪能したところでそろそろ降りてなにか美味しいものでも食べますか。
朝から何も食べてないのでもうお腹がペコペコです。

何を食べに行こうかなぁ。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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