2020/01/13

みんなのミュシャを見に行こう!!

ミュシャから漫画へー線の魔術


今日は前々から行きたいと思っていた美術展「みんなのミュシャ」を見るために京都文化博物館までやってきました。


アルフォンス・ミュシャはチェコ出身の画家・イラストレーター・グラフィックデザイナーです。
私もそこまで詳しくないのですが、ミュシャの作品を見ると「あれ?これってどこかで見たこと無い?」と思う程度には世界中に影響を与えた画家です。

ミュシャが活躍していた19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に「アール・ヌーヴォー」という美術運動が始まりました。

これは花や植物などの有機的なモチーフや曲線の組み合わせにより従来の様式にとらわれないデザインが特徴づけられるわけですが。
そのアール・ヌーヴォーの代表的な画家がミュシャなんですね。




ちなみに企画展のポスターにもあるドヤ顔した女性は「ヒヤシンス姫」。
そうそうこのまるで絵画の中に額縁があるような絵。

タロットカードみたいと思いますが、昨今のタロットカードなどのデザインもミュシャに影響されているのかしら?

ちなみにミュシャの作品は劇場のポスターなども多く、上のヒヤシンス姫も「夢の中で」という劇のポスターなんだとか。
絵全体で劇中のイメージを表しているんですねぇ。

円形のバックは下部が人で隠れることで三日月となり、その三日月の中には劇中に出てくる鍛冶屋の道具、錬金術の道具、騎士や城主の冠などが描かれています。
またスカートの一番下が四角いフレームからはみ出ているのもいいですね。

ほんと考えつくされてたデザインだと思います。



また、ミュシャを語る上で外せないのがこちら。
舞台女優サラ・ベルナールの舞台のために作成された「ジスモンダ」のポスターです。

本来は別の画家に依頼する予定が都合がつかず、ミュシャに仕事が舞い込んできたわけですが、このポスターが大ヒットして文字通り一夜にしてアール・ヌーヴォーの代表画家になったわけですね。

まぁ、今見てもこのデザインは目を引きますよ。
いつも乗ってる阪急線とかで宝塚歌劇のポスターとかがコレだったら「お!?」ってなっちゃいますよね。



先にも書きましたがアール・ヌーヴォーの特徴は花などの植物の模様や曲線を食い合わせてデザインすることです。
ミュシャは更にそうしたアール・ヌーヴォーの様式の中に「Q」の字を意識した構図を形成し、後にコレが「Q型方式」と呼ばれ、後世のグラフィックデザイナーに大きな影響を与えることとなりました。

「Q型方式」とは上の絵にあるように円環モチーフに女性を立たせ更にその衣を右下に流すといったまるでQの字を模したかのような構図です。

上のヒヤシンス姫もこのQ型方式で描かれていますよね。
この形式美こそミュシャデザインの真骨頂とも言えるでしょう。


様々なアーティストに影響を与えたミュシャ

ミュシャの作品は様々なアーティストに影響を与えました。
それは日本も例外ではなく、この綺羅びやかなデザインは少女漫画などに大きく影響を与えているとか。

確かに、少女漫画ってコマぶち抜きで人物立たせるし、顔の周りに花散りばめるもんなぁと色々思いながら展示を見ていまいたが。



例えば日本におけるファンタジー作品の金字塔「ロードス島戦記」などのイラストレーターもミュシャに影響を受けています。
この構図なんてまんまですよね。



あとこれは新機動戦記ガンダムWのDVDパッケージ。
先にもタロットカードとかのデザインでこういうのよく見るなといいましたが。

よく見るお決まりのこういったデザインってミュシャが原点なんですねぇ。
ぶっちゃけオタク文化にはどっぷりミュシャの影響があると言って過言じゃないと思います。



最後はこちら。
ファイナルファンタジーシリーズでおなじみのイラストレーター天野喜孝氏もミュシャに影響されているんだとか。

いやーファイナルファンタジーとか世界に誇る日本のRPGですからね。
そのデザイナーも影響される、それほどミュシャは偉大だったってことですね。

てな感でじアール・ヌーヴォーをどっぷり堪能した後はなにか美味しいものでも食べようかと近くを散策することにしました。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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