2022/08/06

今年2度目の島根旅行 三瓶小豆原埋没林公園の縄文杉

何度訪れてもロマンを感じます。

さて、島根旅行2日目。
朝4時に起きて花火大会の場所取りを行ってきました。
松江の水郷祭は当日、朝日が上がったあとだと場所取り可能なんですよね。
ですので、皆朝日が上る前から現地にスタンバイしてレジャーシートを広げるタイミングを今か今かと待ってます。

私達も午前5時過ぎに行きましたが、すでに日の出のあとで。
数分しか経っていないはずなのに辺りは人だらけ。

やっとの思い出場所取りを済ませてきました。
いやー、皆さんもこの日を心待ちにしてたんでしょうね。



その後ホテルで一休みしたあと向かったのが、三瓶山の麓にある三瓶小豆原埋没林公園です。


私は何度か訪れたことがありますが、何度訪れてもいいですね。
前に来たときより施設も増築されており、キレイになってましたよ。



ただ、本命の展示スペースは前からずーっと変わりません。
ほんとはこの奥に古代ハスの池があったんですけど、そこに行くまでの橋が通行止めになってました。

ハスも見当たりませんでしたし枯れちゃったのかなぁ?



気を取り直して展示室までの階段を降りていきます。
ここは世界でも珍しい埋没林公園。

無数の木々が火山性の土石流に飲まれそのまま腐らずに残っていた場所なんです。
それを掘り出したあと、ドームですっぽり多いそのまま保存しているという、聞けば聞くほどすごい場所なんですよねぇ。

ただ、周りにほかに施設もないのである意味知る人ぞ知る施設になってます。



地層の違いがわかりますかね。
細い線が見える層からゴロゴロ小石が見える層が上にかぶさってます。
これが土石流ですね。

火砕流なら木々は全部燃え尽きてしまったんでしょうが、ここの木々を埋めたのは山の一部が崩壊したことによりできた土石流。
木々の表面は焦げたあとが見られるものの、中まで炭化はしなかったんですね。



そしてその後谷間だったため、地下水が地下を満たし、木々の周りは水で覆われます。
土中なら微生物の分解作用で木々も土に戻っていたんでしょうが、水中だったため分解されずにそのまま残っていたんです。



まさに幾多もの奇跡によってできた小豆原埋没林公園。
この価値が正しく理解できないうちに掘り返され、潰されなくてよかったですよね。



実際この周辺では地下からたまに木が出土することは地元の人は知っていたそうです。
この箇所の巨木が初めて日の目を見たのは水田を整備する工事の最中。
突如として土中から現れた巨木は邪魔者として、根本から切られその存在は次第に忘れ去られていきました。

ですがその数年後、地元の高校の教員の方が当時の写真をみて驚愕。
その後周辺を調査し、ようやく発掘調査が行われたのでした。



木を切り出して運ぶときは、新鮮な木の香りが漂ったといいます。
まさに地中のタイムカプセルの中から再び木が現世に蘇ったんですね。



荒神谷遺跡の300本の銅剣ではないですが、この島根の地には日本を驚愕させた歴史的発見がいくつもあります。
あまり印象のない県ですが、訪れた際はぜひそういった歴史的ロマンを感じる場所を観光してみてください。

そしたらこの県の魅力にきっと気付けるはずですよ。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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