2016/04/28
熊野大社の後に向かったのがこの八重垣神社です。
素盞鳴尊は八岐大蛇を退治し櫛稲田姫を救った後、「八雲立つ 出雲八重垣 妻込みに 八重垣造る 其の八重垣を」と読みここに新居を構えたんだとか。
なのでこの神社は縁結びの神社としても有名です。
特に鏡の池に紙を浮かべそこにコインを置き、沈むまでの時間で恋成就を占う恋占いなんかは旅行案内雑誌等には必ず紹介されていますね。
その鏡の池は櫛稲田姫がヤマタノオロチから身を隠している間、鏡代わりに自分の姿を写していたから鏡の池と呼ばれるようになったのだとか。
ちなみにヤマタノオロチを倒したスサノオノミコトは櫛稲田姫の両親に承諾を得て結婚しました。
今までの神様は、本人同士が良ければ周囲の反対を押し切って結婚していたそうで、このことからスサノオノミコトと櫛稲田姫は”現代の結婚”の形を作ったと言われています。
鏡の池は境内の奥にあります。
道を挟んでちょっと行ったところですね。
周りは高い木で覆われており、なるほどなかなかいい雰囲気の場所ではありませんか。
パワースポットと言われているのも納得です。
しかし、この八重垣神社ですが実は昔からこの場所にあったわけではありません。
これまでの説明で八重垣神社は素盞鳴尊と櫛稲田姫の馴れ初めの土地と紹介してきましたが、素盞鳴尊が八岐大蛇を退治した後、櫛稲田姫との新居を探し「吾此地に来て、我が御心すがすがし」とおっしゃた場所が現在の島根県雲南市の須賀の地(須我神社)と言われています。
そしてその後その土地を気に入り「八雲立つ・・・」の歌を詠まれそこに八重垣神社が造られたわけですが、当初は須我神社と八重垣神社は同じ場所にありました。
しかし、その後に八重垣神社の方が元々佐久佐神社のあった場所(現在の八重垣神社)に遷座してきたそうで、そのことは江戸時代の文献にも残っています。
なので、「八雲立つ・・・」と素盞鳴尊が読んだ土地はこの八雲町ではなく雲南市の方なんですね。
じゃあこれまで紹介してきた鏡の池とかはどういうことだと思うかもしれませんが、昔話なんてそんなもんです。
というわけで八重垣神社を堪能した後は最後に神魂神社に向かいました。
ここは私が初めて島根県に来た時からずっと気になっていた神社なので楽しみです。
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