最近、使用頻度が高い大三元レンズの望遠レンズ「AF NIKKOR 80-200mm F2.8 ED」。
写りについては申し分ないレンズだが操作性及び使い勝手に不満を感じるようになってきた。
このレンズは今は珍しい直進式ズーム。
長めのフォーカスリングを前後することでズーミングができる。
MFで使用する際、リングを持ち替えることなくズーミングとフォーカス操作ができるので昔は重宝されていた方式だが、基本AFで使用する際にはその利点も半減。
さらにAFモードで使用するときはフォーカスリングがいくらでもクルクル回るため、保持性が悪い。
また、手ぶれ補正がついてないので暗所などでも使いづらい。
使える機会はあるのにそういった理由から使うことに躊躇することが多く、これはもう買い換えるかと思い今回はその候補を選んでいきたいと思う。
Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ
ニコン純正の最新70-200mm F2.8レンズ。
私が持っていたレンズはワイド端が80mm始まりだったが、今のレンズは70mm始まりが多くワイド側も使い勝手が上がっている。
ニコンが誇るナノクリスタルコートや最新式の手ぶれ補正機構「VRⅡ」を搭載しており、約4段分の手ブレ軽減が可能だ。
ただし、お値段も高めで定価は315,000円。
実売価格も新品なら20万オーバーと超高価!!
中古でも17、18万円はくだらず流石にここまでは手が出ない。
高嶺の花なレンズだ。
Nikon AF-S VR Zoom-NIKKOR ED 70-200mm F2.8G
ニコン純正の1世代古い70-200mm F2.8レンズ。超音波モーターと手ぶれ補正機構VR機能を同時に搭載した初めてのレンズであり、今でも人気は高い。
ただ、発売が2003年と古く今から中古を買ってもAFやVRの不具合がある可能性がある。
特にAF泣きというAF使用時にキーキー泣く症状が出たら今では修理することも難しい。
古いレンズはそういった補償面でも不安が残り、更にこのレンズは中古でもまだ10万前後。
ヤフオクなどでも安定して買おうと思うと10万円オーバーというレンズだ。
純正でデザインもカッコいいのだが最新レンズと比べると性能はやや低く、描写だけで言うならもう1世代古い80-200mm F2.8の方がいいとか。
SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM
サードメーカーシグマが販売する最新の70-200mm F2.8レンズ。
新品でも値段は10万円を切っており大変お値打ちなレンズ。
当然、手ぶれ補正機構は搭載されており約4段分の補正効果と最新純正と同等だ。
ただ、シグマは純正とリングの回転が逆方向という問題がある。
まぁ、使っててそこまで気にはならないが。
デザインもシンプルでいい。
TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD
サードメーカータムロンが販売する最新の70-200mm F2.8レンズ。
発売日は2013年と上記に上げたレンズの中で一番新しい。
値段はこれも現在では10万円を切る価格で購入できコスパはよさげ。
もちろん、手ぶれ補正機能と超音波モーターを搭載し素早いAFと強力な手ぶれ補正で撮影を助けてくれる。
また、このクラスでは最小サイズであり、簡易防滴構造も備えている。
これまでタムロンは安かろう悪かろうの印象だったが最近は防塵防滴にも気を使い、描写も純正と比べ引けをとらないレベルまで昇華されている。
ただし、デザインはちょっとダサいかな。
とりあえず現在買える70-200mmは上記の4本だろう。
その中で純正のVRⅡは流石に手が届かないので候補から外すとすると、1世代古いニコン純正の中古かシグマ・タムロンの新品か。
できれば安いに越したことはないが予算は10万円前後は見たほうが良さそうだ。
各社レンズ比較
製品名 | AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G | APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM | SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD |
メーカー | Nikon | SIGMA | TAMRON |
レンズ構成 | 15群21枚 | 17群22枚 | 17群23枚 |
絞り羽枚数 | 9枚 | 9枚 | 9枚 |
画角 | 34~12度 | 34.3~12.3度 | 34.21~12.21度 |
最短撮影距離 | 1.5m | 1.4m | 1.3m |
最大撮影倍率 | 1/6.1倍 | 1/8倍 | 1/8倍 |
手ブレ補正機構 | 約3段分 | 約4段分 | 約4段分 |
フィルター径 | 77mm | 77mm | 77mm |
サイズ | 87×215 mm | 86.4×197.6 mm | 85.8×188.3 mm |
重量 | 1470g | 1430g | 1470g |
発売時期 | 2003年 | 2010年 | 2013年 |
ここで候補3本のそれぞれのデータを見比べてみる。
ニコンが一番古くタムロンのレンズが一番新しい。
最大撮影倍率だけ見るとニコンが一番大きく撮影できる。
最短撮影距離に対して最大撮影倍率が真逆の数値になっているのがまた面白い。
その辺の使い勝手からしたら純正ニコンのレンズが使いやすい。
また、手ブレ補正で比べるとシグマ・タムロンは最近のレンズだけあって約4段分。
ニコンは約3段分となる。
約4段分ということはフルサイズ機を使用しテレ端200mmで撮影するとすると1/12秒程度まで手持ちでOKということだ。
これは凄い。
もちろん、構え方にもよるだろうがここまでシャッタースピードを押させてもブレずに撮れるなら撮影できる環境は大幅に広がるというわけだ。
薄暗い森のなかなんて目じゃないね。
そしれ最後にレンズを買うときに参考にするサイトDxOMarkのスコアとデジカメinfoのサイトを見てみる。
すると
においてTAMRONのレンズの評価がかなり高い。
さらに純正レンズと比較している部分を抜き出してみると
キヤノンマウントで比べるとこのクラスでは一番いいスコアを出していることが分かる。
解像力ではキヤノンの純正レンズには一歩及ばず周辺光量落ちと色収差でも負けている。
しかし、透過と歪曲は純正を凌ぐ性能を示している。
またニコンマウントで比べているとこれも純正ニコンレンズよりもスコアの数値は高い。
特に解像力と歪曲では純正以上の数値を示している。
純正に劣る部分が周辺光量落ちだけというのも凄いもんだ。
ただ、書いてある通りズーム域によって性能変化が若干大きいらしくその辺のバランスは純正の方がまさるのだろう。
しかし、いずれにしてもシグマとタムロンを比べると3年の開きがあるとはいえタムロンのレンズの方が圧倒的に性能が上という結果で驚いた。
特にシグマといえば解像力、タムロンといえばボケというイメージだったが70-200mm F2.8レンズにおいては解像力もボケもタムロンの方が上らしい。
この時点でタムロンか純正かの2択になるのだが、この先長く使っていくことを考えれば中古の純正ではなくタムロンの新品だろう。
というわけで、今回はタムロンの SP 70-200mm F2.8 Di VC USDを狙っていくことにする。
デザインは気に入らないが、ネットでの評価はわりかしよく値段も手頃。
サイズも一番コンパクトというところが気に入った。
ただ、純正にある
ライトグレーボディの望遠レンズも捨てがたく、金に余裕があればまたこっちも買ってみたいと思う。
これはもはや完全な趣味になるだろうが・・・。
というわけで、また購入したらそのレビューも載せたいと思う。
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