カブトガニの生きる海岸
四国水族館を楽しんだあとは、香川県から岡山県へ移動。
向かったのは、笠岡市にあるカブトガニ博物館です。
実はここ、かなり昔に一度訪れたことがあります。
……ただ、当時の記憶がほとんどありません(笑)。
今回は久しぶりの訪問ということで、どんな博物館だったのか改めて見てみることにしました。
雨のカブトガニ博物館
この日はあいにくの雨。
しかも平日ということもあって、駐車場にはほとんど車がありません。
駐車場から博物館は遠そうです。
この雨の中、公園を通っていくのはいやだなぁ。
公園前の地図を見てみると・・・
お!博物館のすぐ下にも駐車場があるじゃないですか!!
車に乗り込みそちらの駐車場に向かいます。
台数は多くありませんが、止めれるならこっちのほうがいいかも。
かなり静かな雰囲気です。
建物を見てみると、こちらもなかなかの年季を感じます。
そして入口の自動扉が開くと、
「ガガガ……ガコン!」
と、なかなか大きな音を立てながら開閉します。
「ああ……ここ、結構昔からあるんだな」
と、入る前からなんとなく時代を感じさせてくれます。
実際に館内へ入ってみても、展示物や設備にはかなり年季が入っています。
最新の水族館のような、ピカピカで洗練された展示を想像して行くと、かなり雰囲気が違います。
そして、思っていた以上に……
コンパクトです。
思っていたより小さな博物館
「カブトガニ博物館」という名前から、もっと大きな施設を想像していました。
カブトガニがたくさん泳いでいて、いろいろな水槽を見ながら進んでいくようなイメージです。
ところが、実際に見てみると意外とこぢんまり。
展示を順番に見ていきますが、
「あれ、もう次の展示?」
という感じで進んでいきます。
しかも、個人的にちょっと期待していたのが生きたカブトガニ。
「カブトガニ博物館なんだから、カブトガニがうじゃうじゃいるのかな?」
と思っていたのですが……
実際に生体が見られたのは、入口付近の水槽と館内の水槽が中心。
もっと大量にいるのかと思っていたので、ここは正直ちょっと拍子抜けでした(笑)。
ただ、実際に水槽を覗いてみると、独特の姿をしています。
普段なかなか見ることのない生き物なので、しばらく眺めてしまいます。
「カブトガニって、こんな生き物だったのか」
一方で、展示を見ていくと意外と勉強になります。
カブトガニの生態や生息地、種類などについて詳しく紹介されていて、
「そうだったのか」
と思うことが結構ありました。
特に、カブトガニの種類や分布についての展示は興味深いところ。
普段は「カブトガニ」という名前と、あの独特な姿を知っているくらい。
でも実際には、どこに生息しているのか、どんな生活をしているのか、オスとメスはどうやって繁殖するのかなど、知らないことがかなりあります。
派手さはありませんが、こういうところは博物館らしいところです。
「這い跡化石」まである
さらに進んでいくと、カブトガニの化石も展示されています。
中でも目を引くのが、
「カブトガニの這い跡化石」
です。
カブトガニそのものの化石ではなく、カブトガニが這った跡が化石として残っているというもの。
こういう展示を見ると、カブトガニが「生きている化石」と呼ばれている理由も少し実感できます。
2階は恐竜の世界
1階の展示を見終えて2階へ。
ここからは少し雰囲気が変わります。
カブトガニだけでなく、恐竜の化石や復元模型などが展示されています。
大きな恐竜の骨格が展示されていたり、恐竜の復元模型があったり。
さらに子ども向けのプレイルームのようなスペースもあります。
「カブトガニ博物館なのに、結構恐竜いるな」
というのが正直な感想(笑)。
ただ、子ども連れならこういうコーナーがあるのはありがたいですね。
最後は中央ホールで映像を見る
一通り展示を見終えたところで、最後に中央のホールへ。
ここではカブトガニについての映像が流れていたので、せっかくなので見てみることにしました。
そして再生された映像を見ていると……
これがまた、かなり年季が入っています。
いつ制作された映像なのかは分かりませんが、映像の雰囲気や画質、演出などからして、かなり昔のものなのは間違いなさそう。
「懐かしいなぁ……」
と思わせるような映像です。
今どきの水族館や博物館で見るような、4K映像やプロジェクションマッピングとは完全に別世界。
でも、これはこれで面白い。
むしろ、この博物館の雰囲気には妙に合っています。
カブトガニと一緒に、博物館も時代を重ねている
今回、久しぶりに訪れてみて感じたのは、とにかく「時代を感じる博物館」だったということ。
建物も古い。
自動扉も古い。
展示設備も年季が入っている。
映像もかなり昔のもの。
そして展示されているのは、何億年も前から姿を大きく変えずに生き続けてきたカブトガニ。
なんだか不思議な組み合わせです。
もちろん、最新の水族館のような華やかさはありません。
「カブトガニがたくさん見られる!」と思って行くと、少し物足りなく感じるかもしれません。
それでも、カブトガニについて知らなかったことを知ることができましたし、展示を一つ一つ見ていると意外と楽しめました。
そして何より、この古さそのものがちょっとした魅力になっている気もします。
生きている化石・カブトガニを紹介する博物館も、いつの間にか「化石のような博物館」になりつつある。
そんなことを感じながら館内を後にしました。
なんともいえないノスタルジーを感じる場所でした。
雨の日の平日だったこともあり、館内はとても静か。
最新の施設とは違った、昔ながらの博物館が好きな人には、むしろこの雰囲気が刺さるかもしれません。
そして、昔訪れたことがあるはずなのに、ほとんど記憶が残っていなかった自分にとっては、今回がほぼ初訪問のような感覚。
「昔来た場所を、もう一度初めて見る」
そんなちょっと不思議な見学になりました。