12コマ/秒・ISO204800のプロ用フラグシップモデル
さて、この度新たに「Canon EOS-1D X」を新たに手に入れることになったわけですが、前に持っていた「EOS-1Ds Mark Ⅲ」からかなり進化している部分もあります。
ですのでせっかくなので、EOS-1D Xが手元に届く前にザクッと機能などを再確認していこうと思います。
左:EOS-1Ds Mark Ⅲ 右:EOS-1D X
ボディの形はEOS-1Ds Mark Ⅲからそこまで変更はありません。
比較写真のせいでEOS-1D Xの方が大きく見えますが、サイズ自体もそこまで変わりません。
ただし重量は約100g増え、約1530gとなりました(バッテリー込み)。
全面での一番の違いの特徴は向かってマウント左部に並ぶ絞り込みボタンとマルチファンクションボタンでしょう。
絞込ボタン自体はEOS-1Ds Mark Ⅲにもありましたが、ファンクションボタンが追加されよりスピーディーに操作ができるようになっています。
左:EOS-1Ds Mark Ⅲ 右:EOS-1D X
背面はレイアウトが結構変わっています。
左上のメニュー・INFO.ボタンの配置は変わっていませんが、背面表示パネルの下にあったメニューボタンが背面液晶モニタのすぐ下にきています。
また、ボタンそのものも小さく押しにくかったボタンから押しやすそうな大きめのボタンになっていますね。
贅沢を言えば暗闇でもボタンが分かるようライト点灯時は光ってほしかった。
また、ジョイスティック状のマルチコントローラーが縦位置にも追加されました。
その関係でカードスロットカバー開放つまみの位置が動いています。
またクイック設定ボタンの追加や最近のカメラによくあるライブビュー撮影/動画撮影ボタンが追加されました。
上:EOS-1Ds Mark Ⅲ 下:EOS-1D X
軍艦部はほとんど違いがありません。
ただこれまで背面表示パネルに表示していたホワイトバランスが上部の表示パネルに表示されることとなり、表示パネル自身も大きくなりました。
また、WB(ホワイトバランス)ボタンも上部軍艦部に配置されまいたが、こっちのほうが断然使いやすそうですね。
性能比較
先代機である「EOS-1Ds Mark Ⅲ」及び「EOS-1D Mark Ⅳ」と比較してみました。
これまではフルサイズセンサー搭載高画素の1Dsシリーズ、APS-Hセンサー搭載高速連写の1DシリーズとやってきたのをEOS-1D Xで統合しちゃったんですよね。
センサー性能について
有効画素数自体は先代機のEOS-1Ds Mark Ⅲより減っていますが、連続撮影速度を維持するために止む終えぬ処理でしょう。
ただ、ダイナミックレンジや色の再現域はEOS-1D XよりEOS-1Ds Mark Ⅲの方がテスト結果が良かったりします。
ですが、高感度性能がぶっちぎりでEOS-1D Xがいいですね。
EOS-1Ds Mark Ⅲ時代、常用感度がISO1600だったのがいきなりISO51200まで吹っ飛ぶんですからまさに浦島太郎気分です。
ちなみに高感度ノイズについてはEOS-1D Mark ⅣのISO12800とEOS-1D XのISO51200が同等レベルなんだとか。
EOS-1D Xは常用でISO12800までなら十分使えるレベルと聞きますので、連写速度もそうですが、センサーの高感度性能の進化に期待したいところです。
背面液晶について
また、背面液晶のドット数の向上も素直に嬉しいところ。
EOS-1Ds Mark Ⅲの頃の約23万ドットはほんと酷かった。
各レビューでも液晶が残念と酷評されていましたが、たしかにこれでは撮った画像の確認を満足にできません。
最低でもEOS-1D Mark Ⅳの約92万ドットくらいはほしいところ。
最新のEOS 5D Mark ⅣやEOS-1D X Mark Ⅱは約162万ドットありますし、ニコンのD5やD850は約236万ドットもあるのでかなりキレイで羨ましいところではありますが、当分はこの約104万ドットで頑張っていきましょう。
位相差AF測距点について
いわゆるAFフォーカスポイントの数ですが、EOS-1Ds Mark Ⅲはこのフォーカスポイントが結構くせ者だったんですよね。
EOS-1Ds Mark Ⅱと仕様を変えてしまい、多くの方から批判されてました。
AFポイント選択の設定自体も最初はかなり使いにくい仕様で、のちにファームアップで対応してましたけどね。
EOS-1D Xはフォーカスポイント61点とEOS-1Ds Mark Ⅲの45点からはかなりの進化を見せます。
また、EOS-1D Mark Ⅳなどでは一部の開放F4レンズを除いてクロス測距ができませんでしたが、開放F4レンズで41点と開放F5.6レンズでも21点のクロス測距が可能となりました。
被写体追従性もアップしており、より動体に強いカメラになっております。
ライブビュー/動画性能について
これまで私が使ってきたデジタル一眼レフカメラでようやくライブビューと動画撮影の療法ができるモデルになりました。
ライブビューのAF速度はそれなりの速さですが、出来ないよりマシって感じでしょうか。
EOS-1Ds Mark Ⅲはライブビューはできても、ライブビューでAFはできませんでしたしね。
動画は1920×1080のフルHD動画の撮影が可能です。
フレームレートが30fpですがせめて60fpsまで撮影できるなら良かったなとか思いつつほとんど使う機会がないだろうなという感じです。
ただ映りに定評のあるEOS MOVIEもできれば試してみたいと思います。
ボケのきれいな映像も撮ってみたいですし。
というわけで、EOS-1D Xと旧機種を比較してEOS-1D Xの性能を再確認しましたが。
順当に進化しているという感じですよね。
特に高感度性能は同年代機の中では頭一つでておりますし(現在は当然後継機であるEOS-1D X Mark ⅡやEOS 5D Mark Ⅳの方が高感度性能は高い)、12コマ/秒の連写も魅力的です。
あとは実際、届いてからEOS-1Ds Mark Ⅲからどれだけの進化をしているのかじっくり見ていきたいと思います。
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