2019/04/14

これぞ三脚の決定版!! 私がGITZO GK2454T-82QDを買ったわけ

いつかはGITZO!!


カメラ趣味を続けている方にとって「GITZO」というブランドを聞いて、ピンと来ない方は居ないのでは無いでしょう。
もし、何そのブランド?という方が居たら少々長いですがお付き合いいただけたら幸いです。



GITZOはフランスで産声を上げ、イタリアで生産さている高級三脚ブランド


GITZO(ジッツォ)は1917年にアルセーヌ・ジッツホーベンによってフランスで設立されたカメラ関連製品の老舗メーカーです。
当初はレリーズケーブルやシャッターなどを製造・販売していましたが、第二次世界大戦によって一時は解散します。

戦後に入り、1950年台から三脚の生産を始め、高品質の三脚や雲台は今では世界中のプロはもちろん、さまざまなフォトグラファーに愛させるブランドとなりました。

高クオリティな三脚を買おうと探し出すと、最終的にはGITZOに行き着くことになり、アマチュアカメラマンの中では「いつかはGITZO」なんて言われるくらい、三脚選びの中では定番中の定番であり、憧れでもあります。

そんなフランスの老舗メーカーですが、今ではイタリアの三脚メーカー「マンフロット」とともにイギリスのヴァイテックグループ傘下となっており、マンフロットと同じく北イタリアに本社と生産拠点を移して製造しております。




マンフロットと生産拠点は一緒ですが、製造にかかるコストは雲泥の差と言った処。
フランス原点のデザインにイタリア職人による製造。
これ以上のプロダクトはないでしょうね。

GITZOは何が凄いのか?


GITZOは何が凄いのかというとはやりその品質でしょうね。
そもそも三脚というものは、カメラをシッカリと支えれないと意味がないのですが、ぶれない写真を撮ろうと思うと少しのガタツキや遊びはもってのほか。

GITZOの持つ製品の精度、堅牢性、操作性は他メーカーの追従を寄せ付けないレベルでハイクオリティです。
確かな信頼と安心感こそ、世界中でGITZOが愛される理由でしょう。

ですが、その分値段もめちゃくちゃ高いです・・・。
私も前のブログで


もう三脚で迷わないために 回り道しない三脚の選び方
https://krdayji1988.blogspot.com/2019/04/blog-post_14.html
ゆうのひとりごと


これまであれこれ三脚を買ってきたことを話しましたが、その時には見向きもしませんでした。
だって、三脚の足だけで数万円・・・。
雲台を含めたらもう一つ桁が上がるんです!!

ほんと素人がおいそれと買えるものではないのですが、買ったらその品質はお墨付き。
おそらく何十年も使えるくらいの信頼性はあります。




またGITZOはデザインもいいです。
さすがはファッションの国フランス・パリに本社があったことだけはあるなという感じ。

上の画像はGITZOのトラベラーという持ち運びに特化したシリーズの雲台の画像ですが、この見事な三角形のデザインは、ほんと見ていて惚れ惚れしちゃいます。

金属部分の独特の模様は「のアール・デコール」といいこれもGITZO三脚のデザインの特徴の一つ。

GITZOの拠点がパリに合った頃から続けられている伝統的な塗装で、金属粉末を本体に吹き付け、窯に入れて熱することで製造されます。
とても丈夫なコーティングで単に見栄えだけじゃなく、耐久性にも寄与しているんです。

おそらくコストが掛かるためか他社ではお目にかかれ無いのですが、コストをかけてもいいものを作るという姿勢こそGITZOらしさなんでしょうね。

またGITZOといえばカーボン三脚ですが、カーボン三脚を初めて製造したのがGITZOなんですよね。
伝統的なことを踏襲しつつ、常に新しいものに挑戦していくからこそ、現在における三脚メーカーの絶対王者という地位を築けたのかなと思います。


やっぱりGITZOが欲しい!!

とまぁここまでGITZOについて長々と語ってきましたが。
私は今モーレツにGITZOが欲しいわけですよ、ええ!!

理由はいくつかありますが、一番の理由としてはもう三脚で迷うのは面倒臭いということでしょうか。
1本どこにでも持ち出せ、しっかりしたやつを持っておけば、もうそれでいいじゃないかって思えるんですよね。

現在持っている三脚は耐荷重が3kgまでっていうのも新たな三脚が欲しい原因でしょうか。
実はGW明けにとある祭りを撮影しに行く予定なんですけど、被写体との距離が結構離れてておそらく重いレンズとボディを三脚に乗っけて撮らないと駄目なかと思うんです。

ところが、現在持っている三脚だとどう考えても力不足!!
なのでこれを機会に果てしない三脚地獄から脱却し、これだという1本を持っておきたいと思うわけです。

GITZOのモデル


一口にGITZOと言ってもその三脚はいくつか種類があります。
現在ではGITZOの三脚は3つのモデルから成り立っておりそれぞれ、

  • システマティック(カスタマイズ可能なプロ用、ごつい)
  • マウンテニア(汎用モデル コスパ抜群)
  • トラベラー(コンパクトに折り畳めるトラベラーモデル)

となっております。

おそらくGITZOを買うに当たって一番コスパがよくオススメなのが「マウンテニア」と呼ばれるモデル。
ある程度コンパクトで機能的であり、使い勝手もいい三脚です。

ですが、持ち運びは1番小さなモデルならバックパックにくくり付けて持ち運ぶことも出来るでしょうが、基本は専用バッグなどで持ち運ぶことになるでしょうね。

今回、私はあくまでもカバンに入れて持ち運ぶことを想定していますので、候補は「トラベラー」シリーズに絞っていこうと思います。
カバンにくくりつけて運ぶのも悪くないですが、カバンの取り回しが悪くなりますし、何より公共交通機関を利用する際、周りの人に迷惑なんですよね、アレ。

「トラベラー」


トラベラーは持ち運びやすさを目的として作られたモデルです。
雲台側に三脚の脚が180°回転し、コンパクトに収納することができます。

今ではどこの会社もこの機構を使いトラベル三脚をラインナップしていますが、実はこの機構を初めて使ったのがGITZOのトラベラーなんですよ!

カーボン三脚だけでなくトラベラー三脚もGITZOが先駆者なわけで、これはもうカーボントラベラー三脚買うならGITZO選ぶしか無いですよね!

型(シリーズ)について


GITZOのモデルは先の三種類ですが、その三脚の足の口径によって1型~5型と呼ばれるシリーズがあります。

それらを組み合わせ例えばマウンテニア3型とかトラベラー2型とか呼ばれるわけです。
ちなみに、GITZOは使用するレンズによってどの型が適正か目安を作っています。

基本的には型✕100mmの焦点距離が目安。
つまり2型なら200mmまでのレンズ、5型では500mmまでのレンズという感じ。

とはいえ、レンズによって同じ焦点距離でも重さは全然違っていたりするのであくまでも目安ですよね。
三脚の耐荷重も見ながらどの機材を載せるのか考えていったほうがいいです。

ちなみにトラベラーは全部で4種類の三脚が用意されています。

  • 0型4段
  • 1型5段
  • 1型4段
  • 2型4段

の4種類となります。

段数は折りたたんだときにどれだけコンパクトになるかに影響します。
この中で一番コンパクトにたためるのは「1型5段」の35.5cmですね。
一番大きいのは「2型4段」の44.5cmです。

ちなみに耐荷重は0型、1型は10kg(!?)、2型は12kgとなります。
これがほんと凄い!!

これまで使ってきたやつらが3kgとかですよ?
それがね10kgとかいきなり桁変わってるし…

これがGITZOの三脚なんですねぇ。


GK2454T-82QDを買うことに決める


さてこれまでのことを考慮して、何を買おうか検討した結果、トラベラーで一番大きなモデル「GK2545T-82QD」を買うことにしました!
GK2545Tというのはトラベラー2型4段GT2545Tに雲台GH1382QDがセットになったモデルです。

トラベラーだからコンパクトなのじゃなくていいの?と思う方もいるかもしれません。
実際、一番コンパクトな「GK1555T-82TQD」と散々迷いました。

両者の収納したときの長さの差は約10cm、この差は結構ですよね。
なので最初はほとんど「GK1555T-82TQD」を買おうとそれこそカートに入れて購入ボタンを押す一歩手前までいってたんですよね。

ですが、よくよく考えました。
これまで手軽さだけで選んできた結果、多くの三脚を買うことになったんじゃないかと。
本当に収納性だけで選んでいいのかと。


GK2545T-82QD」と「GK1555T-82TQD」の違い

-->
GK1555T-82TQDGK1545T-82TQDGK2545T-82QD
1型1型2型
段数5段4段4段
パイプ口径(mm)25.3
21.7
18.2
14.7
11.2
25.3
21.7
18.2
14.7
29.0
25.3
21.7
18.2
全高(EV含む)148.5cm163.5cm165.5cm
全高(EV無し)131.5cm140.5cm142cm
縮長35.5cm42.5cm44.5cm
耐荷重10kg10kg12kg
本体重量1.42kg1.45kg1.84kg
各データを比べてみるとこんな感じになります。
参考までに1型4段「GK1545T-82TQD」も載せております。

収納性について

収納性だけで考えるとやはり「GK1555T-82TQD」でしょうね。
「GK2545T-82QD」より縮長が約10cm違いますから。

1型でも4段の「GK1545T-82TQD」になるとサイズ的にはほぼ変わらなくなりますね。
重量が400g違うので持ち運びはそこそこ影響がありそうです。

350mlの缶ジュースくらい差があるということですからね。


使い勝手について

縮長が10cm違う分、伸ばしたときの全高も10cm違うんですよね。
使い勝手考えたら流石に全高(EV無し)で131.5cmは短いですね

基本的に三脚はEVを伸ばさない状態で目線の高さでカメラを構えられるのが理想的ですからね。
身長165cmくらいの私が使う場合は140cmくらいの全高が理想出来ですね。
これにカメラを載せるとおおよそ目線の逆さでファインダーを覗けるようになりますから。

また、パイプ口径の違いにも注目。
強度を考えると当然パイプ口径は太い方がいいのですが、「GK1555T-82TQD」と「GK2545T-82QD」では一番細いパイプ口径の差が7mmもあります。

重い機材を載せたときにこの差はダイレクトに影響するでしょう。


雲台の違いについて


値段的には2型より1型の方が安いので1型4段か2型4段か、それともやはり収納性を追求して1型5段か・・・。

色々悩んだのですが最後の決め手は雲台でした。
雲台ってカメラを固定するある意味いちばん重要な部分。

GITZOの自由雲台は上の三種類がラインナップされているんですけど、トラベラーの0型と1型には一番左のGH1382TQDが、2型には真ん中のGH1382QDが付属しているんです。

同じ1型でもトラベラーセンターボールかそうじゃないか、最初はサイズ的な違いしか無いのかなと思ってたのですが・・・。



サイズはもちろん違うのですが、実は1番の違いは「フリクションコントロール」の有無です。
上の画像は左側がトラベラーセンターボール、右が通常のセンターボールになります。

両者の雲台の左側のダイヤルにご注目ですが、トラベラーセンターボールは何もついてないノブ、通常のセンターボールはダイヤルに更にノブが搭載されているのがわかります。

これが「フリクションコントロール」なんです。

このフリクションコントロールノブを回すことで、センターボールの硬さを調整できるんですよね。
私はこれまで自由雲台はメインのダイヤルを緩めるか締めるかでしか、センターボールの硬さを調整する方法がないと思っていたのですが、このフリクションコントロールを使用することで、ガクッと急にセンターボールが動いてしまうことを防ぐことが出来るんです。

コレって凄い画期的!!

個人的に雲台はそうホイホイ買い換えるものでは無いと思っていますし、そもそもGITZOの雲台ってそれだけでいい値段がします。

もうこれは「GK2545T-82QD」に決定だ!!
ってことで今回の購入は「GK2545T-82QD」にしました。

たまたま、新品が安く手に入りそうでしたしね。

というわけで今回のブログも長くなってしまいましたので、開封レビューは次回に回すことにします。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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