弘法大師伝説 独鈷の滝
高源寺の次にやってきたのは”独鈷の滝”。
前から看板は見かけていたのですが、立ち寄るのは今回が初めてです。
場所は高源寺に向かう途中の交差点を東に曲がり、どんどん進んでいくと駐車場があります。
今年はなんか滝に惹かれてるんですよね。
滝が私を呼んでいる(笑
年季の入った地図を見てみると、この駐車場から渓流沿いに登っていくと、岩龍寺というお寺や独鈷の滝・不二の滝があるみたいですね。
実は奥に行ってから気づいたのですが、駐車場は奥にもありまして、そこにも10数台分は止めれる感じです。
せっかくなので、ここまで写真を撮ってから引き返し、奥に車を止め直してから再スタートしました。
まず、奥に進んで目についたのが、数年前に起こった丹波豪雨の傷跡です。
平成26年8月に丹波市では民家なども流される豪雨災害があったのですが、あの広島で起きた斜面地土砂災害もちょうどこの時期でしたね。
多くの民家が流された広島土砂災害は今日における集中豪雨に対する意識改善のきっかけになったと思います。
実際、土砂災害防止法に基づく土砂災害特別警戒区域の見直しが全国で行われ、注意喚起などが喫緊の課題として各行政取り組んでいますね。
もう5年も前のことなのに、まだ傷跡が各地に残ってるんですねぇ・・・。
ほんと水害は怖いものです。
こちらの岩龍寺はその昔、弘法大師が大蛇を封じた土地に建てたと言われているお寺です。
また、その大蛇を退治するとき独鈷(とっこ)を投げて退治したことより、大蛇がいた滝は独鈷の滝と呼ばれるようになったそうです。
また、その側には石で不動様の像を造り、祀ったといいます。
そんな曰くがあるとは知らずに来たのですが、中々きれいなところですね。
ただ現在茅葺の屋根を修復中でしたが、これも去年の災害の影響なんでしょうかねぇ?
丹波紅葉三山の一つ、石龕寺では木が倒れてきてお堂が潰れてましたからね。
まぁ、ここはまだ見た目軽症のようで良かったです。
渓流も流れてきた岩がゴロゴロ溜まっており、悲惨な状況。
まぁ、これもまた自然といえば自然なんでしょうけどね。
趣のある石畳の階段を登っていくと・・・。
これがまた凄いところに出ました。
おそらくこの階段、途中が崩壊し作り直したんでしょうね。
石積擁壁っぽいところはつい最近作ったんでしょう。
そしてこの階段の側には滝が見えます。
滝壺に土砂が溜まっており、絵にならないなぁ。
また、柵がしてあり滝の側まで近寄ることはできません。
うーん、仕方ないので先に進んでいきますか。
写真でみた独鈷の滝は滝壺がきれいで結構いい感じに写真が多かったので期待しているのですが・・・。
階段の途中には不二の滝の看板が。
これももしかして本来は別の場所にあったりしたのでしょうか?
ってあれ?
不二の滝がこの先ってありますが、独鈷の滝は一体どこに?
まぁ、いいかと階段をどんどん登っていきます。
結構急なんで、上までいったらちょっと息が切れました。
そしてこちらが不動明王を祀っているお堂がある場所ですね。
不動明王のお堂は崖沿いの割れ目に建てられております。
とっても涼しげな場所でした。
さて滝を求めて先へと進みます。
ですがこれ・・・本当に道なのでしょうか?
看板にはこんな事書いてあるし・・・。
もはやどこが斜面でどこが道か分からない状況。
ふーむ、この砂利を乗り越えて奥へと進んでいくのは怖いなぁ。
こう見えて結構急勾配なんです。
とそこで隠れるように置いてある看板を発見!
なるほど不二の滝はこのまま正面に向かうのでなく、左折するのか。
というわけで左ルートへ向かいます。
こっちもこっちで、危なげな道ですが・・・。
そして岩の割れ目を超えて先へと進みます。
一体どこに行ってしまうのか。
一応、登山道のようで道が整備されていますが、再び大雨が起きたら崩壊しそうな道ですねぇ。
あちらこちらに注意看板があります。
そして滝が見えてきました!
・・・が遠い!!
うーん、これが不二の滝なのかな?
それとも別のものなのか?
周りに看板がないのでわかりません。
仕方ないのでどんどん進んでいきましょう。
まぁ、やばいところがあったら引き返せばいいだけです。
ということで、明らか工事の仮設中の足場を渡って向こう側へと行きます。
なんだか、RPGの隠しステージに向かう気分。
本来はこの沢沿いに道があったんでしょうね。
それが大雨で全部流れてしまったので、こうして足場が組んであるんでしょう。
足場を抜けると開けた場所にでました。
うーん、これは自然地形なのかそれとも土砂などの堆積物を除去してこうなったのか・・・。
右手はかごで堰堤が作られており、その脇に登山道の看板があります。
別に登山するために来たのではないので、そちらに向かのはやめて反対側へと向かいます。
森の中に突然こうやって開けた場所が出てくるとなんだか不思議な気分になります。
この地面は明らか人工的に作ったっぽいんですが一体この先は何があるんでしょ?
と見てみたら立派な砂防堰堤がありましたとさ・・・。
うーん、滝がない。
やはりさっきの場所が不二の滝だったのかしら?と思ったら、引き換えしている途中、えぐれた崖の上に不二の滝こちらの看板が・・・。
どうやら今は滝のある場所まで行けないっぽいですね。
仕方ないのでさっき渡ってきた足場を引き返していきました。
そして不動明王の祠があった場所の階段を降りていくと・・・。
あ、やっぱりこれが独鈷の滝なんだ・・・。
最初に見た滝が実は独鈷の滝でした。
ですが、ネットにアップされてる滝からは似ても似つかぬ様相になっております。
本来は滝壺の近くまで近づけ、緑が生い茂る滝を下から煽るように見学できるみたいですが、今は岩肌を流れるあまり趣のない滝があるだけです。
ここに来るまでの渓谷も本来はもっときれいな渓流だったみたいですね。
竜祭りの際には参道に提灯が灯り、幻想的な風景が見れたみたいなのですが・・・。
ここが再び以前のような様相を取り戻すにはちょっと難しそうですねぇ。
いやー残念。
もうちょっと早く見に来ていればよかったです。
景色は刻一刻と変わっていくものですが、こうやって取り戻せない景色に合ったときは何ともやるせない気分になります。
今回の独鈷の滝ツアーはこのくらいにして、一旦どこかで昼食を取り、気分を切り替えていきましょう。
でも、この辺食べるとこあったかなぁ。
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