Leica Qで芦屋撮影
前回、新しく買ったカメラ”Leica Q”。
今日はLeica Qの写りを確かめるために芦屋までやってきました!
いや~、今日もいい天気ですねぇ。
今日は芦屋で桜まつりがあるんですよ。
阪急線沿いには夙川やら色々桜の名所があるのですが、芦屋川沿いの桜も結構乙なもんですよ。
とりあえず只今貼っている画像はすべてLeica Qで撮影した画像です。
JPEG撮って出しの絵はちょっと個人的には好みじゃない写りなんですよね。
ホワイトバランスが悪いのかちょっと色味が・・・なんです。
RAWだと色味も露出もドンピシャなんですけどねぇ。
マクロもこの通り。
ボケもキレイですね。
このカメラはRAWで撮って、ソフトで現像を追い込んで使う運用がいいのかもしれません。
芦屋川は天井川で河川全体がほとんど河川整備されており、水量も少ないため水際まで寄ることも簡単。
河川敷にも階段を使って降りれるのでこんな感じの写真も撮れます。
大雨が降ると度々氾濫する川とは思えませんねぇ。
続いてLeica M typ240で
続いていつも使っているLeica M typ240と撮り比べ。
こちらはJPEG撮って出しでもいい色出るんですよねぇ。
おそらくM型ライカの最新型M10もLeica Qなどと同じような絵作りでしょうから、Leica Mの絵はLeica Mでしか出せないんですよねぇ。
色々言われてるLeica Mですけど、ワタシ的にはこれが1番のライカです。
さて、上の写真にも写っていますが、芦屋川の桜を堪能しながら、改修工事の終わったヨドコウ迎賓館にでも行ってみますか。
ヨドコウ迎賓館に行く
ヨドコウ迎賓館は芦屋川沿いの坂道をずっと登ったところにあります。
距離的には短いのですが、高低差があるため坂は結構急なんです。
ですけど付いてる名前は”ライト坂”。
全然ライトじゃねーよ!ハードだよ!!とお思いの皆様。
これはヨドコウ迎賓館を設計した「フランク・ロイド・ライト」にちなんでつけられた名前なので、そこはお間違えないようお願いします。
え?誰も間違わない?
ちなみに坂道はこんな感じ。
この坂を登ったところに、山手小学校があるのですが、小学生のみんなは毎日この坂を上り下りしてるんですねぇ・・・。
そして坂を登っていくとヨドコウ迎賓館が見えてきました。
お向かいにはこれもまた雰囲気のある洋館が見えたり。
芦屋の街はほんと面白いですねぇ。
開演時間前に到着したので、しばし門が開くのを待っていましたが、時間になり係の人が門を開けると同時に飛び込みました。
朝イチなんでまだ人も少ないかな?と思ってきたのですが、意外と待ってる人がいました。
ヨドコウ迎賓館・・・なかなかやるじゃない。
まぁ、今ひなまつり展をやっているので、それ目当ての人もいるんでしょうけどね。
芦屋川の桜を見るついでに来てる人も多そうですね。
先にも書きましたがヨドコウ迎賓館は「近代建築の三大巨匠」と呼ばれる”フランク・ロイド・ライト”によって設計されました。
ヨドコウ迎賓館は旧山邑家住宅と言いまして、元々は灘五郷の造り酒屋である櫻正宗の8代目当主山邑太左衛門の別邸として建てられたんですよね。
フランク・ロイド・ライトは旧帝国ホテルなども設計した日本の近代建築を語る上でも外せない巨匠です。
実際設計した後、ライトは本国に帰ってしまったため、建築はライトの弟子である遠藤新などによって行われたそうです。
フランク・ロイド・ライトは空間の魔術師と呼ばれるほど、建築に関しては各所を構成する空間に並々ならぬこだわりを持っています。
これまで正門からこの玄関に来るまでを見てもらっても分かる通り、パッと家の外観などがわからないんですよ。
門から伸びる遊歩道はグルっと回り込む形で作られており、その先にピロティがあり、玄関が小さく作られています。
ちなみに暗くてスミマセンが、上の画像の左側の影部分が実は玄関です。
ここまで大きな家なら大きな門があり、そこからストレートに伸びる通路の先にどでかい玄関の扉がある。
そんな建物の方が多いと思うんですよ。
ですが、ライトは違います。
より空間を魅せるためには、空間と空間を繋ぐ境界はできるだけ小さく作り、その先の空間をより大きく魅せる。
そういった工夫が随所に込められているんですねぇ。
まぁ、文章だけ書いてても仕方ないので中もどんどん見ていきましょう!!
ヨドコウ迎賓館の中に入る
さて中に入っていきましょう。
入館料500円を払い、いざ中へ。
先も書きましたが、ライトは空間と空間のつなぎ目を狭く見せるように内部を設計していたりします。
ですので、玄関や廊下はこの規模の家にしては狭いですし、入り組んだ作りなんですよね。
まずは玄関を入り左手の階段を上がった先に、応接室があります。
こちらの小さな扉の先が応接室なんですけども、この扉も結構小さいんですよ。
ですがそのおかげで、中の応接室の広がりを表現しているわけです。
ちなみにこのオシャレな建物ですが、山邑家が手放した後は、現在のヨドコウ迎賓館の名前の通り、株式会社淀川製鉄所(ヨドコウ)が買い取って、社長公邸や賃貸、独身寮などとして使われていたんです。
この部屋も独身寮時代は談話室として使われていたそうですが、なんと贅沢な使い方をしていたものでしょう。
結局その後、老朽化が進みマンションへの建て替えが検討されたそうですが、建築界から保存を要望する声が上がり、保存が決定されたんですね。
日本は建築に対する意識はいまいち低いです。
特に超古い木造建物とかなら別ですが、多少古い程度の古民家なら保存せず潰してしまえという風潮は今でもあるでしょう。
ましてや鉄筋コンクリート造の建物など「何で保存するの?」と思う方もまだまだ多いのではないでしょうか。
元々、スクラップ・アンド・ビルドでやってきた慣習をすぐにすぐ変えるのは難しいかもしれませんねぇ。
それでもこのヨドコウ迎賓館はヨドコウが取得し、保存に乗り出してくれたおかげで補修工事なども行われたわけで。
ホント運が良かったと言えます。
この建物にも多く使われている大谷石はブラタモリでも紹介がありましたが、栃木県宇都宮市にある大谷町の特産品。
ライトは設計した建物の建材にもとにかくこだわり、日本中を西へ東へ走り回ってこの石材に出会ったそうです。
そして日本のライト建築の代表作とも言える旧帝国ホテルを始め、このヨドコウ迎賓館にもふんだんに使われています。
外壁だけでなく内装の装飾などにも使われているのがいいアクセントですよね。
石柱の造形なども興味深いです。
ほんとは各部屋を紹介しても良かったのですが、それだと長過ぎるため割愛しますね。
改修前にも1度来たことがあるのですが、やはりこの建物はほんと美しいです。
住みやすいかと言われたら・・・と言う感じですが、やはり空間を作るってこんなことかと勉強になります。
建物だけに焦点を当てガチですが、ライトは建物を建てる敷地のとりかたも上手いんです。
代表作である「落水荘」は建築に興味が無い方でも1度は何かしらの媒体で目にしたことがある建物かもしれませんが、あれも川にある滝上に建物を建てており、大変素晴らしい外観をした建物です。
このヨドコウ迎賓館も芦屋川上流の少し高台に建てられているのですが、先程坂を登ってきた道からは建物自体はあまり見せません。
ですが、建物の屋上からは大阪湾へと流れる芦屋川が一望できる最高のスポットなんですよ。
ここまでイメージして家を建てるってほんと凄いですよね。
というわけで、本日の始まりはヨドコウ迎賓館の紹介でした。
今日は芦屋川の桜を見ながら他にもいくつかの素晴らしい建物を紹介していきたいと思いますので、お楽しみに!
0 件のコメント:
コメントを投稿