ライカ再び ブラックペイントボディを手に入れる
以前買ったライカ Mを不具合が出たため、返品した話はこの前ブログに書いたが、早速だが新しいライカMを購入することができた。
この前は開封レビューなどしなかったが、それもそのはずでそもそも開封するような元箱など付いてこなかった。
本体とボディキャップ、バッテリー、ボディキャップなど最低限のものだけの付属品で安いものを選んだからだ。
しかし、そう変わらない値段で付属品が全て揃った中古品も出品されることもあり、実際落札した後に別の商品が出品されるのを見る度、歯痒い思いをしたものだ。
実際不具合が見つかり返品しないといけなくなったときは、今度はちゃんと付属品が揃ったものを買える!と落胆より期待の方が大きかった。
そして予算オーバーの値段で出品されていたライカが値下げされ、落札までは一筋縄ではいかなかったが、紆余曲折ありながら私の手元に来たのも何かの縁だと思う。
この前のライカは何かしっくりくるものがなく、悪いカメラじゃなかったが手に馴染む感じはしなかった。
果たして今回のはどうか。
それでは見ていこう。
箱のサイズはかなり大きい。
下手なフルサイズ一眼レフの箱よりワンサイズ大きいくらいだ。
入ってるカメラは世界最小クラスのフルサイズ一眼なのに面白いものだ。
まさに化粧箱と呼ぶのにふさわしい風格。
ガパッと外箱が開けば中には三段引き出しになった内箱が姿を現す。
上からそれぞれ
- 1段目 カメラ本体が入ったBOX
- 2段目 取扱説明書など書類が入った引き出し
- 3段目 付属品が入った引き出し
である。
過去にここまで拘った商品箱を見たことがあっただろうか・・・。
さすがその1台で下手な中古車くらい買える値段のカメラだけはある。
全部開けばこんな感じ。
前に買ったライカ Mはシルバークロームだったが今回はブラックペイントの物をチョイスした。
個人的にはシルバーもブラックもどちらも好きなのだが、デジタルライカに関して言えばブラックペイントの方があっている気がする。
それはフロントにデカデカと主張する赤いライカバッチのせいか、フィルム時代のM型ライカより一回り大きくなったボディのせいなのかは知らないが、前に買ったシルバークロームはなんだかしっくりこなかった。
実際、世界的に人気なのはシルバークロームよりブラックペイントの方である。
ただ、そのブラックも2種類あってつや消しのブラッククロームと艶ありのブラックペイントがある。
下地の処理がそれぞれ違い、ブラッククロームはシルバーの下地に黒の塗装、ブラックペイントは真鍮の金色の下地に黒の塗装である。
塗装被膜としてはブラッククロームの方が強く、海外ではブラックペイントよりブラッククロームの方が人気があるそうだ。
ただ、日本は昔からブラックペイント信仰が強く、使い込んでいけばエッジが削れ下地の真鍮の金色が覗くのが美しいライカとされており、M3やM4のオリジナルブラックペイントなんかそれこそ普通車が軽く買える値段で取引されている。
こんな傷だらけでも、いやこんな傷だらけだからこそオリジナルの証。
ここまで傷だらけでも余裕で100万円は超える。
最近ではわざわざブラックペイントの本体を使い込んだようなダメージを初めから入れたモデルすら売られる始末。
まるでダメージジーンズのようだが、はやり艶やかに反射するブラックペイントボディに地金の真鍮が覗く姿は美しいと思ってしまう自分がいる。
ちなみにデジタルライカではM8ではブラッククロームだったのが、M8.2からブラックペイントへと変更され、そのあとM9、M240とブラックペイントモデルが続く。
そして最新機のM10ではまたブラッククロームに戻った。
ただ、プロフェッショナルモデルとして販売されるであろう「ライカ M10-P」はブラックペイントモデルになるかもしれない。
ただ、このブラックペイントボディだが私が持っていたバルナックライカのブラックペイントと比べると艶やかさに欠ける気がする。
バルナックライカのブラックペイントはそれこそ磨かれたような艶を放っているのに、今回買ったライカ Mはそこまでのものはない。
時代による塗装の違いだろうか。
個人的にはバルナックライカのツヤツヤな感じが一番好きだ。
また、当初はライカMと赤バッチのないプロフェッショナルモデルである「ライカ M-P」とどっちを買うか散々迷った。
値段としては新品では10万円の差なのだが、中古では15万~20万円程度本体価格が違ってくる。
それで通常モデルの「ライカ M」と違うところと言えば、
- メモリを1GB→2GBにして連射強化
- 前面の赤いライカバッチ廃止
- トッププレートにライカロゴ刻印
- セレクターレバーの復活
- 背面液晶のカバーをサファイアガラスに変更
といった感じだ。
ほとんど外観の変更なのだが、そこに中古価格で15~20万円の価値を見いだせるかという問題だ。
また、肝心の外観もライカ M9-Pではこれまでのフィルムライカお馴染みのスタイルなのだが、ライカ M-PはブライトフレームをLED化したため採光用の窓が廃止された。
そのため、ファインダーの横がのっぺりし、さらにライカバッチがあった位置にデカデカとマイナスネジが鎮座することになる。
これはちょっと魅力半減である。
せっかく外観に拘ってライカ Mでなくライカ M-Pにするのに、その外観がコレジャナイでは意味がない。
というわけで、今回はライカMに決めたわけだが正直正解だったと思う。
今では意味もなく手にとってシャッターを切ってしまうくらい気に入っている。
肝心のレンズも買ってないのに現金なものだ。
外観紹介
さて、もう少し詳しくボディを見ていこう。
こうやって撮影したら、艶っぽく見えるんでやはりブラックペイントはブラックペイントなのだろう。
黒ボディにライカバッチがいいアクセントになっている。
背面はシルバーのinfoボタンとダイヤルが目立つ。
ライカ M-Pではこのinfoボタンも黒に塗られていたりと、差別化が激しい。
片方を高級感を出すために通常モデルをダサくするのはやめてもらいたいものだ。
トッププレート。
シャッターボタンの横のMボタンは動画録画ボタンなのだが、ここはファンクションボタンにして自由に設定できるように配慮すべきだったと思う。
また、前に購入したシルバークロームのライカ Mはホットシューカバーが付属していなかったがこれも単独で購入すれば3,000円以上するなど馬鹿にならない出費だ。
この機種はホットシューにEVF用の端子も付いており、埃や水滴などから守るためにホットシューカバーはぜひとも付けておきたい。
今回購入したものには最初から付いていて良かった。
最初は黒字に白の文字は安っぽいと思ったが、これはこれで悪くない。
シャッターボタンと共にある電源レバーは勢い良く回り、SのつもりがCやセルフタイマーになったりするので、この辺は素直にon/offだけで良かったんじゃないかと思う。
そういった声が多かったからか、ライカ M10ではon/offのみのスイッチになったところを見るとやはりこの電源レバーの使用感は万人が悪いと思っていたのだろう。
ライカ Mは裏蓋を外しバッテリーとSDカードが入る。
フィルム時代のM型ライカも裏蓋を外しフィルムを装填するが、それをリスペクトしているのだろうが、ケースなどに入れているとわざわざケースから本体を取り出し、さらに裏蓋を外さないとSDカードが取り出せないので面倒である。
ただ、ボディ側面に端子やSDカード挿入口があっても萎えるのでライカはこれでいいのだろう。
液晶フィルムを装着する
さて、この前買ったライカには最初からフィルムまで装着されていたが、今回のものは室内使用が主だったらしくフィルムは貼られてはいなかった。
幸い、この前ライカを買ったときに同時にフィルムも注文しており、前のカメラは最初からフィルムが貼られていたので使わずじまいのものがあったので早速貼ることにする。
選んだのは強化ガラスタイプの液晶プロテクターである。
適当に安いものを選んだのだが、何の偶然か私が使っているスマホに貼っているフィルムと同タイプのものをチョイスしてしまったようだ。
付属品はスマホのときとほぼ同じだ。
液晶の埃を丹念に取り除く。
何も貼られていないのに傷の1本もないのはある意味運がいい。
そしてうまい具合に貼ることができた。
液晶部分の厚みが増えたが安心感は増したように感じる。
ファインダーを除いたとき液晶に顔の肌が辺り、顔の油などで液晶は絶えず汚れる。
現地では適当に服などで拭うこともあるだろうが、そのとき普通の液晶なら細かい傷がたっぷり付いてしまうこともあるだろう。
そんなとき、このようにフィルムを貼っておけば、フィルムがいくら傷つこうがあとで貼り直せば一瞬でキレイになるので精神衛生上心強いことこの上ない。
ガラスフィルムなので結構分厚いがあとでボディケースも装備する予定なので問題あるまい。
これで野外に撮影に行く準備はできた。
あとは肝心のレンズを早く手に入れるばかりである。
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