腰を痛める

不幸というものは突然やってくる。
今年が始まって早一月半が経とうとしているがここまでを振り返ってみても、第三者からみたら何かに取り憑かれているんじゃないか？と疑いたくなるような運の無さ。
そんな悪霊の魔の手が私の体まで蝕むのはある意味必然であったということか。


というわけで、年明けから身の回りのものがちょくちょく壊れその度に新しいものにモデルチェンジしていっている今日このごろだがとうとう私の腰までもが壊れたわけだ。
朝、支度をして駅までちょっと小走り気味に歩き、職場に行ったらいつもの様に机を拭いて始業時間まで暇をつぶし、午前9時から机に向かって仕事をしていたのだが。
10時を過ぎた頃だろうか。
不意に私の腰が悲鳴を上げた。

別に重いものを持ったわけでも無理な姿勢を続けていたわけではない。
寝ちがえてもいないし、そもそも朝はなんともなかった。
しかし、私の腰はみるみるうちに激痛が走るようになってきており、もはや背筋を伸ばしまともに歩くことが困難になったのだ。
幸いそこまで立ち歩かなければいけない職場でもなく、「ちょっと腰が痛いっすね」と冗談を飛ばし、腰を曲げて歩きながらなんとかその日は業務を済ませたのだが。

いざ、終業の時間になり帰ろうとかばんを手に取り歩き出したら・・・。
歩けない。
もう腰が痛すぎてまともに歩くことすらできなくなっていた。
建物2階から地下1階の更衣室に行くまでに何度立ち止まっただろうか。
なんとか着替えを済ませ玄関に向かうがこれもまた途中何度か立ち止まらなければ出入り口までも辿りつけない。
もはや絶望だ。
果たして今日ちゃんと家まで帰れるのか…。
一抹の不安が私の胸によぎる。

普段なら駅まで1kmちょいを歩くのだが、今日ばかりは歩くのは無理だ。
一番近い電車の駅に向かう。
そこからちょっと遠回りになるがいつも使っている路線まで乗り継ぎ最寄りの駅で降りるのだが、その最寄駅から私の家まで2km弱。
最悪はバスの乗り継ぐかタクシーか・・・。

そう考えていたのだが、最初の駅で電車に乗ってから椅子にも座れずずっと立っていたら腰の調子が少しマシになった。
恐らく仕事中椅子に座りっぱなしだったのも良くなかったのかもしれない。
なんとか歩くくらいは出来るようになったので、電車の乗換も難なく済ませ、最寄り駅から歩いて帰った。

しかし、家にたどり着いた時にはもう腰も限界。
パソコンなどで腰痛に効くストレッチや痛みを和らげる方法を色々試しながら寝たわけだが。
もちろん、横になっても腰は痛く、寝返りなんてとてもじゃないけどできない。

明日になれば治っているだろうか。
そんな淡い期待を胸にその日はなんとか就寝したのだが・・・。

当然次の日になっても腰は痛いまま・・・。
その日は休暇を取り、知り合いで腕のたつカイロプラティックの先生のもとを訪ねようやく少しはマシになった。
しかし、普通に椅子に座っている状態での腰痛とは。
原因がはっきりわからないのは怖いもんだ。

まぁ、前の日に無理な姿勢でMT車を運転し渋滞に巻き込まれたのが主な原因だと思うが、次の日のそんな中途半端な時間に痛みがやってくるのは初めての出来事だ。
もう年なのかなぁ。

これを気にもう少し筋肉つけようと心に誓ったそんな出来事。