ディーラーで説明を受ける
さて、いよいよ始まったリーフモニターキャンペーン。その日は朝、日産の店が開くと同時に駆け込み、モニターキャンペーンの説明を受けた。
また、実際実車の元へ行き操作法などをレクチャーされた。
今回借りたリーフはXグレードのブラックモデル。
内装も同じく黒のモデルだった。
まず走り出す前にエクステリアとインテリアをざっと見た評価だが、エクステリアは正直カッコよくはないと私は思う。
今となっては平凡なスタイルだし、他の電気自動車のように洗練された印象も受けない。
リーフより航続距離はあるもののデカくて値段も高いテスラモーターズの車が馬鹿売れしているのもそのスタイリッシュなエクステリアが一役買っているように思える。
個人的にはリーフは購入し手元に置いても所有する悦びはあまり感じられないかな。
これは色違いのものだが、この芋っぽさはなんだろね。
握りにくくはないんだけど一昔前のエアバックが搭載されたてのステアリングじゃないんだからもうちょっとこう、デザインをスマートにしてほしいもんだ。
ボタンのつや消しシルバーの塗装もプラ感丸出しで安っぽい。
何よりこのシフト。
HV車全般にも言えることだが国産電気自動車やHV車はシフトを安っぽくダサく作らなければいけないという決まりでもあるのだろうか?
この子供のおもちゃのような軽くてテカテカなプラスチック感はもうちょっとどうにかならなかったのかと。
まるで、幼稚園児が喜ぶ光るおもちゃのようだ。
引き合いに出すことは間違い、値段帯も全然違うと言われるかもしれないが、BMWの電気自動車であるi3のシフトがこちら。
よく日本人は外車贔屓だと言われるが、これと比べるとリーフは数ランク下の車に思える。
シフト周りだけ見れば下手な軽自動車より残念な仕上げだ。
また、リーフはバッテリーを搭載してる為かラゲッジスペースも同サイズの車よりも小さい。
今回はアクセラで日産まで行き、妹に届ける荷物をリーフに積み替え奈良まで行くことにしたのだが、アクセラのトランクに入っていた荷物が全てリーフのトランクには収まらず一部後部座席に詰むことになった。
この辺も使い勝手を気にする人にとっては大きな問題ではないだろうか。
また、バッテリー搭載のため後部座席も上がっており、乗り込むときにワンステップ上がる感覚だ。
運転席のポジション自体も高めなのだが、後部座席はその運転席よりも更に高い位置にあり、後部座席から運転席を見下ろすような感覚で乗ることになる。
背の高い人が後部座席に乗ると頭が当たる可能性もあるため、ぜひその辺も購入を検討しているかたは注意していただきたい。
いざ奈良へ
さて、一通り説明を聞いたところで早速奈良に向かうことにする。
ETC搭載車だったため、自分の車のETCカードを抜き取りリーフにセット。
ナビで目的地を設定し、いざ出発である。
当初借りた時はリーフのバッテリー残量は90%以上で航続距離は「192km」と表記されていた。
ナビでは100km程度の巡航なので表記通り行けば、目的地に付いても90kmくらいの余裕はあるのだがどうだろうか。
加速感、安定感
高速に乗って加速や安定性の性能を確認したが、これは思ったよりも良かった。流石は電気自動車なのか、アクセルを踏んだ瞬間から最大トルクが生み出され素早くかつスムーズな加速が体験できた。
しかし、CMであったような自社のスポーツカーをぶっちぎるような
加速の常識を覆せるかと言うと「???」。
私は前に264馬力、0-100km/hのタイムが6.1秒のMSアクセラに乗ってましたが、その車の加速は文字通り座席に体が押し付けられるような加速感を感じれる最高の車だった。
実際、0-100km/hを7秒台切れればかなり早めの部類なので、リーフもやっちゃえ言うならそのくらいは頑張って欲しいところなのだが、リーフの0-100km/h加速は11.5秒らしい。
それってその辺のコンパクトカーと同じなんだよなぁ・・・。
他の電気自動車と比べるとBMW i3が7.2秒、ステラモデルS 70Dが5.4秒、ステラモデルS P85Dが3.3秒となる。
電気自動車はアクセルを踏んだ瞬間から最大トルクが引き出せるので加速が良いと日産は宣伝するが、それならせめてBMW i3の7秒台程度の加速力は見せて欲しいところだ。
テスラモデルSなんてもはやスーパーカー並の早さである。
ここまでくると電気自動車すげーとなるが、リーフを見るとただの鈍亀じゃんと言わざるをえない。
ただ、高速で100km/hで飛ばしていても、アクセル踏んだらすぐに加速し前の車を追い抜けるのは最近のエコ重視のガソリン車とは違う。
この辺のスムーズな加速は高速巡航において何のストレスもなく走れる要因となった。
また、車体底部にバッテリーを積んでいるため安定性もあるとの触れ込みだったが、確かにその通りでカーブをある程度の早さで曲がっても体は振られず、安定感のある走りを見せてくれた。
電気スタンドの実用性
奈良について妹の引越し先の家につく頃にはすっかりバッテリーも消費し、残り30%程度だった。まずは昼食を食べ、それからホームセンターに必要なものを買い出しに行き、ついでに充電できれば充電したいと思っていたのだが・・・。
実際、ディーラーの説明にもあったとおり充電スタンドはそこそこある。
上の地図は日産公式HPで橿原イオンモール周辺の充電スタンドを検索したもので、今回の目的地のホームセンターもこのイオンモールの近くにあったためちょっと走ればいくつも充電スタンドがあると思ったのだ。
しかし、上の地図で30分の急速充電が出来る箇所を表示するとこうなる。
それでもまだ割りとあるじゃんと思えるかもしれないが、いざ使ってみようと思うと様々なトラブルが置きたのだ。
施設が使えない!?
イオンモール近くのラーメン屋で昼食を食べた後、近くのビバホームに向かったのだが、ビバホームには充電スタンドはなかった。
しかし、隣のニトリには充電施設があると看板で見えたためビバホームに妹たちを卸しその足でニトリに向かって充電しようと思ったのだ。
しかし、まずここで問題発生。
ニトリの充電スタンドは急速充電ができないタイプだった。
通常の充電だと10時間程度かかってしまう。
流石にそんなに待ってられないので、リーフのナビで近くの急速充電ができる充電スタンドを検索。
すると、直ぐ近くの三菱は急速充電ができる充電スタンドがあると出た。
日産車で三菱ディーラーに行くのはなんか変な感覚だが、こちらは全国の充電スタンドを無料で使えるカードも借りている。
早速三菱を目指し、店の駐車場でディーラーの人の誘導を受けスタンド前に車を停車させたのだが・・・。
ここでも再びトラブル発生!!
なんと日産からもらったカードが使えないと言われたのだ!!
日産から預かったのはこちらの青いカード。
日産の月額2,000円で充電スタンド使いたい放題のカードだと思っていたのだが、なぜこのカードが使えないのか。
スタンドをよく見ると何やら象のマークが書いてある。
こちらのマークは自動車メーカー4社(トヨタ、日産、三菱、本田)が設立した合同会社日本充電サービス(NCS)が提供するサービススタンドらしい。
こちらを使うためにはNCSのカードが必要らしいが、料金を調べてみると日産のサービス料金より少し高い。
しかし、リーフを借りる時はそんなことは全然聞いていなかった。
こちらは全国に広がりつつある充電スタンドであればどこでもフリーで使えると思ったのに、初の充電体験が出鼻を挫かれることとなった。
充電スタンドまで誘導し充電をしてくれようとしていた、三菱のディーラーさんも「カードが認証しないんですが、ここで充電するなら900円の料金が入ります…」とどこか申し訳なさそう。
いやいや、おたくのせいではないんで…。
丁寧に近くの日産の店を教えてもらえることとなったが、もう時間も結構経っているので先にホームセンターで降ろした妹たちを迎えに行くことに。
全国のどこの充電スタンドも使用できるので、充電には困らないかなと安心していた旅が一転。
普通充電スタンドは使い物にならず、急速充電スタンドですらどこが無料で充電できるか分からないデンジャラスな旅になってしまった!!
頼りのナビですら「俺ここ急速充電スタンドと言いましたけど、無料で使えるなんて言ってないっすよ?」と裏切る始末。
一番確実なのは日産のディーラーに行くことだが、全国どこの日産にも急速充電スタンドがあるわけではない。
なんだかRPGで宿屋があるかわからない街を頼りに、ひたすらレベル上げをしながら突き進んでいる感覚だ。
会心の一撃とか食らったら即ゲームオーバーだなぁとか思いながら、1日目の体験は終了した。
さて明日はどういう1日になるか、色んな意味で楽しみだ。
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