2017/03/26

電気自動車は夢の車か? リーフ体験記③ 2日目 奈良から和歌山へ

冬場のリーフは要注意!?



さて昨日はリーフに振り回された1日になったが今日はどうなるやら。

とりあえず昨日は妹の家に泊まらせてもらったが、寝るところがなかったので親は近くのホテルに泊まることになった。

今日は日曜だが、妹も朝早くから用事があるということで7時を過ぎた頃には家を出て近くのコメダ珈琲で朝食を食べることにした。

しかし流石奈良。

ちょっと歩くと古風な町並みが立ち並んでいる。



コメダでモーニングを食べるのは初めてだが、こんな片田舎のコメダ珈琲でも朝からほぼ満員状態という人気っぷり。

最近コメダ珈琲の勢いが止まらないなぁ。

そして親と合流し、さて今日は和歌山まで行きますか!と意気込んでいると親が一言。

「まず充電しないと。もうバッテリーが50%ほどしかないよ。」

?!

え?今なんて?

バッテリーがないとか言った?

なぜ?ホワイ?

昨日、奈良に来て昼食を食べホームセンターで買い物した後、分かれて日産で急速充電をしたはずである。

そして80%まではバッテリーが充電されたのだが、その後ホテルに戻り夕食を万葉ホールで食べ、そしてまたホテルに戻り、コメダ珈琲に来るまでの間にバッテリー残量は50%を切ったというのだ。

別に県外に遠出したわけでもない。

ほとんど街中を日常で使う範囲で走っただけでバッテリーが30%以上消えたというのだ。

高速で飛ばしてガンガンバッテリーが減るのは分かるがまさか、街中を走っただけでもここまで減るとは・・・。

その原因は恐らく「暖房」。

もうすぐ桜が咲くかという季節なのだが、昨日の晩も外気温は10℃を下回り、走行中はエアコンを使用していたとのこと。

確かに使用感を確認するにはやせ我慢せず普通にエアコンを使いどれだけ消費するか試すのも悪くない。

リーフはガソリン車のようにエンジンの熱を取り込んでヒーターにすることはできない。

ヒーターを使うなら100%充電池から電力を供給し賄うしかないのである。

そのため、冬場や夏場エアコンを使うとバッテリーはどんどん消費される。

シートヒーターやステアリングヒーター、ヒートポンプによる省電力ヒーターなど工夫はされているが、真冬の寒い時期などエアコンを付けて走ると走行距離は普段の何割も落ちてしまうだろう。

また、夏場の暑さはどうしようもない。

どれだけ薄着しようと車内は灼熱になるのだから、エアコンを付けないとやってられないだろうがそれでバッテリーを余計に消費することになる。

そんなこんなで残りバッテリー残量は50%以下。

残り走行可能距離は100kmを下回っている。





目的地の和歌山市まで残り80kmちょい。

さて無事たどり着けるか・・・。

今、和歌山にたどり着くためにリーフとのエコ運転をかけた戦いが・・・。


道の駅で充電する



始まるわけもなく、普通50km程度走ったところにある道の駅で充電タイム。




こちらはちゃんともらったカードが使えたが、それも言ってみるまで分からないとはどんなチキンレースだよ・・・。




しかも充電コネクタが説明を受けたものとは違う。

機械に疎い人だと危ないだろなぁ。

実際相当の電流が流れるわけだし。




まぁこのまましばしの休憩。

30分はかかるので道の駅でプラプラしていたが、この30分が長い・・・。

日産のディーラーのお姉さんは「充電は全国の日産や飲食店でもできますし、珈琲とか飲んでる間にあっという間ですよ。」と言っていたが何回「あっ」と言わないといけないのか。

今日の昼食何を食べるか検索しながら、待つこと30分。

ようやく目的地に向かって走り出せる。

自動車専用道を使い、和歌山まで一直線に走るが・・・。


昼食は湯浅でしらす丼!!



さて、なんとか和歌山市に到着し、そこから湯浅に直行。

そしてお目当てのしらす丼を堪能した。




今年はしらすの漁獲量が少ないらしく生シラス丼はお一人様1杯どころかお一組様1杯のみという制限がかかっていた。

まぁ私は釜揚げしらす丼を食べたんですけどね。

そして最後は和歌山で墓参りをして帰るだけなのだが、ここでまたバッテリー残量がもう残りわずかとなった。

道の駅から湯浅まで来るだけで残り30%ほど。

走行距離は40km程度でギリギリ和歌山市までいけるかというところだ。

道の駅で充電し、少し余裕ができたので飛ばしたらどうなるのか試してみた結果がコレである。

ここからはまたエコ運転モード。

何とか航続距離を伸ばしながら、和歌山市内の最寄りの日産に飛び込むことができた。

この時バッテリー残量は10%を切っていた。



まさかの順番待ち!?

そしてなんとか日産にたどり着いた我々を待っていたのは、急速充電スタンドでバッテリー充電をしている先客のリーフだった!!

とうとう来てしまった・・・。

恐れていた自体である。

本来、急速充電でも30分というそう短くない充電時間を必要とするリーフだが、充電スタンドで他の車がいた場合、その待ち時間は2倍、3倍と伸びていく。

これがガソリンスタンドなら長くても5分以内に前の車は退くだろうし、混んでいたとしても他のガソリンスタンドを探そうと思えばいくらでもある。

しかし電気自動車の場合、多くなってきたとは言っても充電スタンドはまだまだ少なく急速充電スタンドともなると街にいくつある?という感じだ。

一番確かなのはある程度大きな日産のディーラーに駆け込むことだが、皆同じことを思っているのかそういう場所は混み合う。

しかも、驚くべきことに日産のディーラーであっても充電スタンドの待機などはルール化されていない。

ディーラーのお姉さんは「日産ディーラーであれば中で珈琲でも飲んでる間に充電が終わります」とか何とか言っていたのに。

いざディーラーに入り、他の客が充電スタンドを利用しているのを見てディーラーに「こちらも充電スタンドを利用したいのだが、あれが終わるまで中で休憩したい。終われば呼んで欲しいんだが。」と聞くと「当店ではそのようなサービスは行っておりません。」と言う始末。

「ならあれが終わるまでじっと見て待っとけと?」と聞くと「そうなりますねぇ。充電スタンドの利用は利用者様に任せていますので。」との回答。

おいおいおい。

これが他の飲食店とかでサービスで充電スタンドを置いているのなら分かる。

だが電気自動車を販売し、そのサービスも提供している日産ディーラーなのに充電スタンドの利用を全て利用者に任せ、トラブルが起こっても我々は知らないと言うのはどうなのか・・・。

ちゃんと順番待ちする待機所があるならいざ知らず、そんなもの用意されていない。

結局、割り込みを防止するため充電スタンドが見える位置の駐車場に一旦駐車し、その後ずっと車内から充電が終わるのを待つことになった。

流石にこれには呆れるばかりだ。

電気自動車が増えれば当然このような自体も起こりうるはずである。

そんなとき、客が気持ちよくスタンドを利用できる環境を提供するのはディーラーとして当然の配慮だと思うのだが。

ちなみに駐車場で待っている間に充電をしようとして訪れた車があったが、運転手が後何分で充電が終わるか充電中の車の運転手に聞きに行こうとしているところに、私が「私も充電するために待っているんですよ」というは目になった。

相手はそれを聞くと別のスタンドを見つけにディーラーから出ていったが、相手が悪ければここで喧嘩になっていただろう。

「お前並んでるって言ってもどこに並んでるんじゃ!」

と言われても仕方がない状況である。

結局20分ほど車内で前の車の充電が終わるのを待ち、その後車の充電を開始し30分ディーラーで待つことになった。

合計し50分程度この日産ディーラーにいたことになるが、なんとも無駄な時間だった。





最後の充電

何とか墓参りも済ませ帰路につく。

和歌山から高速に乗り三田に帰るのだ。

途中渋滞もなく、スムーズに帰れたがここでまた問題が。

そう、バッテリー残量が足りないのである。

できれば一発で帰りたいと思い、和歌山のディーラーを出た後はかなりエコ運転で走ってきたのだが、残りの走行可能距離は三田までギリギリ。

途中渋滞でもあったら一発OK。

リーフが高速道路の途中でただの動かない箱となり下がる。

ゆるゆる走り、どうするかいろいろ考えたが結局宝塚ICで高速を降り、宝塚の日産で最後の充電を行うことにした。

今日だけで3度目の充電。

およそ2時間ほど充電に費やしてることになる。

これが電気自動車なんだなぁ・・・。

最後に下道で宝塚から三田市まで帰ったが、自宅に付く頃には80%まで急速充電したバッテリーが50%まで減っていた。

宝塚から三田市までは六甲山を超える山道の上りとなるが、これでは三田と宝塚の往復すら危うい。

隣の市に通勤すら怖くて使えないだろう。

そんなこんなで無事(?)リーフでいく1泊2日奈良和歌山の旅は終わりを告げたが、せっかく5日間も借りれるモニターキャンペーンもこの2日間で十分堪能できたので、次の日にはリーフとお別れした。

総走行距離約540km、充電回数4回、充電に使った時間合計2時間半。

これはまだまだ私が電気自動車を購入検討にあげる日は遠そうだ。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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