フォトショップによる花火写真合成
さて、前回は松江水郷祭の花火大会の写真をお送りしましたが、花火撮影をしたことある方ならだれでも思うことだと思うんですが「あれ?私の花火写真地味すぎ…」と思うことってありません?
だって例えばGoogleとかで「水郷祭」って調べると、
だって例えばGoogleとかで「水郷祭」って調べると、
出てくる写真がこんなんですよ。
いやいやいや、これどこ?!
私が昨日見た花火大会はどこのだったの?!ってなるでしょ。
まぁ、それもそのはずでこういった広告の花火写真はほとんどが合成された写真なんですよ。
くっそぉぉー!!広告会社め!!よくもぉ騙したなああぁァァ!
ってお思いの皆さん。
まぁ、広告なんてそんなもんです。
でも、合成って聞くと素人には決して手の出せない結構難しいことしてるんじゃないの?と思うじゃないですか。
いやいや、それがですね。
すっごく簡単に上の写真(ほど派手なやつを作ろうとしたら流石に素材もそれなりの必要ですが・・・)みたいな感じの花火写真を簡単に合成で作る方法をお教えしちゃいましょう!
1.花火写真を厳選する
まずは兎にも角にもどの写真を素材に使うか選びます。
選ぶほど写真がない方は・・・あるだけ用意してください。
今回私はインターバル撮影していたα7RⅢの写真を使用しますが、シャッター時間を10秒毎で撮っていたのでザクッと300枚以上あるんですよね。
花火は1時間でしたから。
流石に300枚の合成はごちゃごちゃで何が何だかわからなくなるので、適当に10枚ほど選び出してみます。
選ぶコツとしては合成後の事を考え、
1.花火の位置が上下左右に振った物を選ぶ
2.軌跡がしっかりしたものを選ぶ
3.様々な色味のものを選ぶ
って感じでしょうか。
結局全部合わせて1枚にするのですがら、そのへんのバランスを考えて選べばいいと思います。
2.Photoshopで写真をレイヤーとして取り込む
とりあえず今回、例として私は10枚の写真を選びました。
結構派手なのもまじってますが、別に全部地味なものでも最終的にはちゃんと派手になるのでご安心を。
また、用意する写真は別に10枚じゃなく15枚でも20枚でもいいですよ。
最終的な調整でどの写真を使うのか仕上がりを見ながら調整できますから。
Photoshopでレイヤーとして取り込むには、「ファイル」→「スクリプト」→「ファイルをレイヤーとして読み込み」を開き、
先程書き出したファイルがあるフォルダを「参照」で開き、全てのファイルを選択します。
ちゃんとファイルが選択できていることが確認できたら「OK」をクリック。
3.レイヤーを比較(明)で合成
先程の作業をした後、各画像ファイルがレイヤーとして開かれているか確認してください。
されてなければ、先の作業で選択されていなかったということですので、もう一度やり直してみてください。
この状態では当然、一番上のレイヤーのみ表示されますので花火写真はまだ寂しいですがこっから一気に派手になってきますよ。
続いてレイヤーウィンドウのブレンドモードを「通常」→「比較(明)」にしてみてください。
するとトッププレイヤーのすぐ後ろのレイヤーの花火が浮かび上がってきたと思います。
先ほど選んだブレンドモード「比較(明)」は、下のレイヤーと比較して、明るい部分をそのまま重ねるというモードです。
つまり、花火写真に使えば、後ろのレイヤーの花火の明るい部分だけが浮かび上がってくるというわけ!
もちろん街の明かりなんかも写っているのですが、定点撮影していればその部分は重なりますので目立つことはありません。
そして全てのレイヤーを比較(明)にしてみたらこんな感じに。
どうです?広告の写真っぽくなりました?
流石にこれはうるさすぎだろ・・・というならレイヤーの左にある目玉マークをクリックし、レイヤーを表示しないことでどの花火写真を使用するか合成チェックが出来ます。
試しに一番派手な写真を表示しないにしてみると、
こんな感じに。
どの写真も1枚だけなら単発や2発の地味な花火写真なのですが、集まるとこんな感じになるんです。
最初に私が選ぶ写真のコツを言いましたが、同じ場所に打ち上がった写真ばかり集めるとかななりあって大変なことになるんですよ。
ですので選ぶときはそのへんも考えて選んだほうがいいですね。
そして最後に・・・。
これでもまだ両端とかスペースあいてるなぁ、地味だなぁと思う方は。
・・・これをしてしまったらもう個人的にはアウト!って感じなのですが、どのみち合成してるから同じじゃん!って人は・・・。
レイヤーをササッと移動させて花火を綺麗に配置させてみてください。
なぁに、どうせ背景は真っ黒なんでレイヤーを移動させたくらいで後ろの背景がおかしくなるなんてことはないです。
そしてそれをしてみた結果がこちら。
もう、ここまで来たらフォトショマジックここに来たり!って感じですよね・・・。
ついでにまだ右下が寂しいので、下に散らばる花火のレイヤーをコピーして反転して貼り付けときますか。
とまぁこんな感じで広告写真はできております。
ですので、決して現地で花火を見て「広告と違うやん!」と花火を責めないでください。
それに花火の醍醐味ははやりあの音と一瞬で消えてしまう儚さにあると思いますので、写真で見るのと現地で体験するのはやっぱ大違いですよね。
続いてはせっかく大量に撮った花火写真。
他になんか活用できないかなぁって人向けの講座です。
フォトショップで花火写真から動画を造る!
続いては大量に撮った花火写真をつなげてタイムラプスみたいな動画にしてみようというコーナーです。
1時間くらいの花火大会が30秒ほどで見返せるから結構おすすめです。
1.素材を集める
まずは撮ってきた花火写真を動画用に編集します。
私は基本的に写真はAdobe Lightroomで管理していますので、写真の一括編修なんかもLightroom上でやりますね。
あとはフォルダに書き出して準備完了。
今回は325枚の花火画像が素材となります。
2.Photoshopで画像を開く
続いてはPhotoshopで先程の画像を全部開いていきます。
「ファイル」→「開く」から画像のあるフォルダを開き一番最初のファイルを選択します。
そして下にある「画像シーケンス」にチェックを入れて「開く」をクリックすれば、フォルダ内のすべての画像を動画状態で開いてくれます。
その際、動画のフレームレートがでてきますが今回は最小の「10fps」で作成します。
ようは1秒あたり10コマの動画になるわけですが、これでも結構早いだろうなぁ・・・。
3.タイムラインで動画を確認
出来た動画は「ウインドウ」→「タイムライン」を開き、タイムラインウインドウの再生ボタンを押せば確認できます。
4.タイムラインで動画を確認
あとは「ファイル」→「書き出し」→「ビデオをレンダリング」からビデオファイルを書き出したら動画作成終了。
出来た動画はこんな感じになります。
・・・早い!
ただこれ以上フレームレート落とすと上手くビデオレンダリングできないのでやむ無し。
あとはスロー再生動画作る場合は別ソフトを使ったりして作ったらいいですね。
例えばAdobe Premiere Elementsを使って動画再生を1/4(25%)に落とし、フリーの花火BGMを入れたらこんな感じになります。
これならまだ目がチカチカしない?
ちなみにこれはタイムラプス動画作成とかにも使えるので今後もガンガン使っていく…かも。
では今日はこのへんで。
0 件のコメント:
コメントを投稿