水の町 松江
ホーライエンヤ伝承館を見た後は、いよいよ松江城を見学に行きます。
歴史館で知らなかった松江の歴史についても学ぶことができましたしね。
その知識を踏まえた上で、松江城の天守に登ってみようと思います。
その前に松江城前の水路を見てみましょう。
ほんときれいな風景ですよね。
いつ見ても惚れ惚れしてしまいます。
そんな今も建築当時の姿をきれいに残す松江城ですが、実は取り壊しの危機もありました。
これは日本全どこの城でも同じことだと思いますが、江戸時代が終わり明治政府の時代となったとき、廃藩置県で藩は廃止され、同時に廃城令が下り、全国の城の取り壊しが行われました。
当然、松江城も廃城令に基づき、城内の建物は天守を除き全て取り壊されます。
天守も米百表(180円)で売却されるところだったのですが、廃城を惜しむ市民の声を背景に、出雲郡の豪農・勝部本右衛門や旧松江藩市・高城権八らが市民運動を起こし、売却額と同額の資金を調達し、買い戻されることで取り壊しは中止され、保存された経緯があります。
松江城が昔から市民に親しまれ、また地元民の誇りであったことが垣間見れます。
そんな松江城の前には堀川遊覧船の船着き場と今は立派な銅像が佇んでいます。
私が大学に通っていた頃にはなかったんですけどね。
松江城完成400周年記念の際に作られたそうです。
この銅像こそ、歴史館で学びましたが息子の忠氏と共に松江城を築城した堀尾吉晴の銅像です。
初代藩主は堀尾忠氏なのですが、忠氏の亡き後も幼い孫の忠晴を助け松江開府の祖として尽力した功績から、松江城前に銅像が建てられることになりました。
ちなみに初代藩主は吉晴か忠氏かどちらかであるかは様々な見解があるそうですが、国宝松江城のHP上では忠氏が初代藩主と記載されています。
そして城内に入るための入り口には国宝 松江城天守の石碑が。
これも私が大学時代にはありませんでした。
前のお土産屋などには「松江城を国宝に!」というのぼりがはためいていたのは記憶していますけどね。
これまで国宝天守は「松本城」「犬山城」「彦根城」「姫路城」だったのですが、それらの天守と比べてもこの松江城は遜色ないと私は思っています。
地元の人からしても、松江城の国宝入りはほんと嬉しかったでしょうね。
さてここで松江城の城内を軽く説明いたしましょう。
松江城はもともと亀田山という山の地形を生かして建てられた城で高低差がかなりあります。
まず、基本的には「大手門」から城内に入り、階段を上がって二之丸上の段に向かい、そこから更に階段を登り、本丸へと行くことになります。
まずこちらが大手門を入ってすぐの広場。
かなり広めですが、すぐそこに高い石垣がそびえ立っております。
城の防衛するための広場なんですね、ここは。
さくさく階段を上がっていった先の二之丸にはいくつか建物があります。
こちらが城内にある神社の一つ、松江神社です。
そして松江神社の横には「興雲閣(こううんかく)」という西洋風の建物があります。
こちらは1,903年(明治36年)に明治天皇行幸時の御宿所として建築されました。
最初見た時は、なんで城の中にこんな西洋風の建物が?!と混乱しましたが、なるほど皇族用に作られた建物だったんですね。
当時は欧米に追いつけ追い越せでどんどん向こうの文化を取り入れてた時代だったので、新たにつくる建物もこういう様式になったというわけです。
ちなみに中は無料で見学できます。
カフェなんかもあって、なかなかいい建物なのですよ。
夏は冷房がきいているのでちょっとした休憩にも使えますしね。
ちなみに今は1階展示室にてジオラマ展をやっていました。
島根銃の有名な場所がジオラマで再現されています。
一番左に見えるのは昨日行った日御碕灯台ですね!
こちらは松江市内を流れる水路と遊覧船ですね。
すぐそこのカラコロ工房当たりかな?と思いましたがビンゴです。
松江市内はちょっと歩くとこういう素敵な風景が広がっているからいいですね。
オシャレなお店なんかも結構あるんですよ。
そしてこちらは一畑電車の旧大社駅。
結構有名でこちらもなんどか眼の前まではいったことあります。
木造作りの駅が今もちゃんと保存されています。
そしてこちらは市内の茶屋みたいです。
流石に茶屋は観光でふらっとというわけでなく、ちゃんとお茶を飲みに行かないと見れないみたいなのであまり縁がありませんね。
続いて上に上がってみましょう。
赤い絨毯がいいですね。
2階はこんな感じです。
昔はここでパーティーとかやってたのかしら?
奥はこんな感じの小部屋になっております。
昔はこっからバルコニーに出れたんですが、今は安全対策のためかドアがクローズになってますね。
残念。
ここで記念撮影。
この場所に来るとついついカメラを撮っちゃいます。
去年来たときもこの通り。
ライカの色が違うのが分かるでしょうか。
ついでに大学時代、ここに初めて来たときに撮ったものを。
・・・変わらないなぁ。
思えばこのライカを買ったときから、自分の中の何かが変わった気がする。
今ではすっかりライカの虜ですわ。
さて、いよいよ本丸の方へと向かいますか。
この階段を登り、門をくぐった先に天守に登るための券売機があります。
そしてこちらが本丸です。
いやーこの角度から見る松江城は鉄板ですね。
昔はこの本丸は花見の名所で皆さん芝生の上にレジャーシート広げて、夜桜とかを楽しんだものですが、今でもできるのかしら?
ちなみに本丸には茶屋があり、飲み物や軽食を買うことが出来ます。
初めてカメラを持ってここに来た時は、和服来た店員さんが撮影に気軽に承諾してくれたなぁ。
今だとどうなんだろ?
そして次回はいよいよ天守の中を見学していきます。
久しぶりの天守、なにか新しい発見はあるでしょうか。
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