ハンバーガーで腹ごしらえした後、車を走らせ向かった先がこちら大宜味村の喜如嘉集落です。
沖縄本島の北部に位置する大宜味村。
その中でも喜如嘉集落は今でも芭蕉布という伝統的な織物を作っていることで有名です。
集落自体は大々的な観光地でもなくすごくひっそりとした雰囲気が漂っております。
とりあえず公民館前に観光用に車が停めれる駐車場がありますので、そこに車を停めて集落を見学しましょうか。
この鬱蒼感が南国っぽい!!
そしてこの狭い路地の奥に芭蕉布を伝える資料館があります。
車でも登っていけるみたいですが、素直に手前の駐車場に車を停めたほうが良さげ。
そもそも芭蕉布ってなんぞい?って人もいるでしょう。
芭蕉布は古くは漢代中国でも生産されていたとされる糸芭蕉(イトバショウ)と呼ばれる植物の繊維を使って織られた布です。
麻のような植物性の布ですね。
芭蕉っていうのはあれです、西遊記で悟空などをでかい団扇みたいなので吹き飛ばす敵がいますが、その敵が使うのが芭蕉扇。
芭蕉の葉の形に似ているから芭蕉扇って言われてるわけです。
そんなことを到着までにググって調べていたわけですが、んじゃ芭蕉って実際どれよ?と現地についてあたりを見回してみたら・・・。
ええもう、細い路地の傍にガッツリ生えています。
こいつが糸芭蕉。
ちなみに皆さんがいつも食べてるバナナの野生種もとい祖先種です。
そう考えるととっても身近な存在に思えてきた・・・。
この植物の茎を割いて繊維を取り出し糸を紡いで布を織って行くわけです。
この先の資料館でビデオを見ましたが、そのへんのことがよく分かって面白かったです。
ちなみに資料館の2階には芭蕉布の制作工房になっており、撮影は禁止ですが見学はできます。
当日も何人かの地元の人が糸を紡いだり作業をしていました。
最近ではその技術を引き継いでいる方が減って、芭蕉布作りも存続の危機なんだとか・・・。
大宜味村は長寿日本一宣言をしておりますが、実際芭蕉布の作業現場でも96歳位のおばあさんがバリバリ仕事をしていましたからね。
とっても元気!
ただそうやって作られた芭蕉布はとっても貴重で、地元とかでも消費されず本土の百貨店とかに卸されているそうな。
うーん、手にできる機会も中々なさそうですが、今後もこの伝統工芸を紡いで行ってほしいなぁ。
鮮度抜群!!国頭食堂のランチ
芭蕉布について学習た後は海岸の方に戻り、少し車を走らせたところにある食堂に寄りました。
ホントは北部をぐるっと一周してからランチにしようと思ってたんですが、このお店は結構混むらしく、それなら開店前から並んどけ!!って感じで先に寄ることに。
ええ、さっきハンバーガー食べたところですよ?
ほんとは朝一でハンバーガー食べてその後ちょっと動いて美味しい海鮮を!って思ってましたが、ハンバーガーも出てくるの遅かったですしねぇ。
まぁ、今日の夕食はちょっとでいいかな・・・。
というわけで国頭港食堂の営業看板が出るや店に飛び込み「刺し身五点盛と地魚のフライ」を注文。
地魚丸ごと一尾バター焼きも気になりましたが、結構ドーン!って魚が出てきそうで食べ切れる自信がありませんでした。
そしてとっても若い(多分地元の高校生のバイトかしら?)店員が運んできてくれたのがこちら!
慣れない手付きで接客していたので、この魚何?と聞くこともはばかれそのまま食べることに。
うーんでもこれは贅沢!
とっても美味しそうです。
こちらが刺し身5点盛り。
季節によってネタが変わるのかしら?
そしてこちらがフライ。
地魚って書いてあったけどなんだろ?
白身でとても美味しい魚です。
支払いのときに聞いてみたら、店長っぽい人がカウンターの奥から「ああ、あれはシイラだよ」と教えてくれました。
シイラ!?
あのよくトビウオ食べてる絵で描かれてる振り回して武器になりそうな体格のあいつですな!
こんな美味しかったんだ!!
という新たな発見を胸に私たちは更に島の北部へと車を向かわすのでした。
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