北陸旅行６日目 東尋坊

この日は最初から何かおかしかった・・・

本来なら旅行はあと２日ある。

が、実質本日で旅行は終了することとなった。一体旅行最後の日に何があったのか書き記していこう。

その日は朝起きたときから体調が優れない。

別に気分が悪いという訳では無いが食欲がない。

それでもこの先色々見て回ることを考え、朝食を食べたが途中から気分が悪くなってきた。

何かおかしい・・・。

そんな中、東尋坊へと向かった。

今日も朝からむせ返るような猛暑。

朝っぱらというのにすでに気温は２５度を超えている。

駐車場に車を止め外に出る。

が、ここでグッと車が下がる感覚。

しまった！！と合わせててブレーキを踏んだがガガガッと嫌な音。

車止めに少し車体後ろのスポイラーを擦ってしまった。

パーキングに入れることを忘れ、ブレーキから足を離してしまい車体が斜面にそって下ってしまったのだ。

慌てて前に発進させ、ちゃんと車を停車し外に出る。

本当はふらっとなところに駐車しようとしていたのだが、こっちでいいんじゃない？という連れの言葉につられ、スロープ気味のところに車を止めてしまったのも災いした。

普段なら決して起こさないようなミスだが、どこか頭がボケる。

そしてそんな事態になっているのに冷や汗一つかかない。

頭はぼやけて苛立っているのだが・・・。

気を取り直してカメラバッグを肩からかけ、東尋坊へと向かう。

幸いなことに車は目立った傷や凹みはなかった。

ちゃんとみたらスポイラーの下部に擦ったあとくらいついているだろうが覗き込んだり触らない限りは分からない程度。

ちょっと気持ちは楽になる。

ただ、出鼻をくじかれたのは確か。

あのとき、普通にフラットな駐車スペースに停めていればこんなことにはならなかった。

そんな気持ちがモヤモヤと頭を巡る。

朝早く来たため、東尋坊には人が少ない。

心霊スポットとしても有名なこの箇所は、言わずとしれた自殺の名所。

自分のその一員にならないよう、気をつけて足を運ぶ。

岸壁に近づく親子をヒヤヒヤしながら眺め、私もその場所まで行ってみる。

なるほど、ここは中々の絶景だ。

ただやはり体調がおかしい。

これだけ暑いはずである。

たしかに暑いはずなのになぜかいつものように汗をかかない。

少しダルい気がする。

まさか軽度の熱中症か？

だが、起きて朝食も食べ水分も取っていた。

一体どういうことだ？

とりあえず、今日は帽子と水分はかかさないように注意しよう。

そんな気持ちで次の観光地へと足を運んだ。