車を走らせ、次に向かったのは丹波篠山市西町駐車場。
ここは1時間なら駐車料金が無料という、今回のような短時間のスナップ撮影にはありがたい場所だ。
レンズは変わらず、ズミルックス50mm一本勝負。
ここからは1時間。
篠山城下町をじっくり観光するというより、カメラを首から下げて、気になったものを拾いながら歩いてみることにした。
駐車場にロードスターを停め、ふと看板に目をやる。
そこにあったのは「昭和レトロ通り」の文字。
せっかくなので、まずはこの案内に従って、レトロな街並みの方へ向かってみることにした。
路地へ一歩足を踏み入れると、どこか懐かしい空気が漂っている。
電柱と電線が張り巡らされた細い路地。
白壁と木造の家々。
観光地として整えられた場所だけではなく、そこには今も人の暮らしが残っている。
50mmの標準レンズで切り取ってみると、何気ない日常の風景が、ふっと特別な空気をまとって見えるから面白い。
少し歩くと、「西町ブリキ玩具製作所」と書かれたノスタルジックな看板が目に入った。
通り全体がどこかゆったりとしていて、昭和の面影が色濃く残っている。
こういう場所を歩いていると、目的地を決めずにシャッターを切るだけでも十分楽しい。
そして、その「西町ブリキ玩具製作所」の前に出ていたのが、ビストロのメニュー黒板。
「週替わりランチ」「丹波篠山」の文字が並んでいる。
しかも不思議なのが、ブリキ玩具製作所の前なのに、あたりには肉を焼く香ばしい匂いが漂っている。
古い町家とブリキ玩具、そして肉を焼く香り。
なんとも不思議な組み合わせだが、それがまたこの通りの面白さなのかもしれない。
今回は時間も限られていたので、そのまま通り過ぎたけれど、こういう気になる店には弱い。
次に篠山を訪れる機会があれば、ぜひ一度寄ってみたいと思う。
さらに歩くと、歴史ある町家には暖簾が並び、その向こうには山並みが見えている。
観光客で賑わうメインストリートとはまた違う、静かで落ち着いた篠山城下町の顔だ。
歩く速度を少し落として、気になったものがあれば立ち止まる。
それだけで時間が過ぎていく。
途中、ガレージの奥にクラシックなメルセデスが佇んでいるのを発見。
木板で控えめに遮られたガレージと、その奥に収まる重厚な旧車。
古い町並みの中に、こうしたクラシックカーが自然に溶け込んでいるのも面白い。
時代を超えたもの同士が並んでいるようで、思わずシャッターを切った。
さらに進むと、歴史ある町家をリノベーションした宿泊施設「NIPPONIA」の暖簾が見えてきた。
古き良き建物を残しながら、現代的な感覚を取り入れた佇まい。
こういう場所は、どこを切り取っても絵になる。
ガラス越しに覗くショーケースには、黒豆珈琲の案内や可愛らしい器、団扇などが並べられている。
ガラスに映り込む外の景色と、店内の温かな雰囲気。
50mmの距離感でその両方を一枚に収めてみる。
こういう「何となく気になったもの」を拾っていけるのも、スナップ撮影の面白さだ。
そして、散策もそろそろ後半。
通りをさらに進むと、誓願寺の立派な楼門が姿を現した。
重厚な木造建築に、白地の暖簾と提灯がよく似合っている。
50mmという焦点距離は、建物全体を記録するというよりも、こうした歴史的な建築の一部分を切り取って、その場の雰囲気を残すのにちょうどいい。
広角ほど説明的にならず、望遠ほど距離も離れない。
その中間にある50mmの距離感が、こうした城下町では妙に心地よく感じられる。
1時間という限られた時間の中で、西町の昭和レトロ通りを歩いてみた。
古い町家、暖簾、看板、寺院、そしてガレージの中のクラシックカー。
観光名所を目指して歩いたというより、目に留まったものを50mmで一つずつ拾っていく。
そんなスナップらしい時間を楽しむことができた。
ただ、篠山城下町にはまだまだ見ておきたい場所がある。
次に向かうのは、城下町らしい景観が残る武家屋敷群。
ここからは少し雰囲気も変わりそうだ。
ズミルックス50mm一本で、もう少しだけ篠山の街を歩いてみることにする。
ブログ記事の最後に貼り付けやすい形式で「丹波篠山市西町駐車場」の情報をまとめました。
スポット情報:丹波篠山市西町駐車場
・名称:丹波篠山市西町駐車場
・所在地:兵庫県丹波篠山市西新町53
・利用料金:
1時間未満:無料
1時間以上2時間未満:普通車 200円
2時間以上(当日最大):普通車 400円
・営業時間:24時間利用可能(終日)