2026/09/22

Leica S 007と120mmマクロで彼岸花を撮る。APO-Macro-Summarit-S 120mm F2.5の描写を楽しむ秋の撮影散歩

彼岸花の季節がやってきたので


こんにちは。


今回は久しぶりにLeica S 007を持ち出して、彼岸花の撮影に出かけてきました。


今回使用するレンズは、APO-Macro-Summarit-S 120mm F2.5。


ライカSシステム用の中望遠マクロレンズで、最大撮影倍率1:2という本格的なマクロ撮影にも対応した一本です。


普段はなかなか使う機会のない120mmという焦点距離ですが、その描写はなかなか魅力的。


せっかく彼岸花が咲く季節なので、近所にある池のほとりまで足を運んでみることにしました。


今回の撮影機材

今回の組み合わせはこちら。


  • カメラ:Leica S 007
  • レンズ:Leica APO-Macro-Summarit-S 120mm F2.5


120mmという焦点距離は、35mm判換算で約96mm相当。


一般的な中望遠レンズに近い画角で、花やポートレートなど、被写体を引き立たせたい撮影には使いやすい焦点距離です。


さらに、このレンズはマクロ撮影にも対応しており、最短撮影距離は約57cm、最大撮影倍率は1:2。


花の細かな部分まで大きく写し込めるので、今回のような撮影にはぴったりですね。


まずは公園の風景から


彼岸花が咲いている場所へ向かう途中、公園の風景も何枚か撮影してみました。


まずは少し離れた場所から、公園の木々やベンチを切り取ってみます。


120mmという焦点距離なので、広い風景をそのまま写し込むというよりも、気になった部分を切り取るような撮影になります。


こうして改めて写真を眺めてみると、やはりLeica S 007の描写は魅力的です。


中判センサーならではの豊かな情報量があり、木々の葉や枝の細かな部分までしっかりと描写されています。


特に印象的なのは、写真の中に感じられる奥行き感。


手前にある枝葉から、公園に広がる木々、さらに奥に続く林まで、それぞれの距離感が自然に伝わってきます。


被写体が平面的に並んでいるというよりも、手前から奥へと空間が続いているような感覚ですね。


中判フォーマットの豊かな階調表現も魅力のひとつ。


明るい空から木々の陰になった暗い部分まで、緑の濃淡を丁寧に表現してくれます。


もちろん、こうした立体感はセンサーサイズだけで決まるものではなく、レンズの光学性能や焦点距離、撮影距離、光の条件などが組み合わさって生まれるものです。


それでも、Leica Sで撮影した写真には、被写体が画面の中から浮き上がってくるような独特の奥行きを感じます。


何気ない近所の公園の風景ですが、こうして撮影していると、やはり中判カメラで写真を撮る楽しさを感じますね。


池のほとりまで散策


公園を抜けて、さらに奥へと進んでいきます。


木々に囲まれた小道は、日差しが届きにくく少し薄暗い雰囲気。


両側には草木が生い茂り、静かな散策路が続いています。


こうした何気ない風景も、カメラを持って歩いているとついつい撮影したくなります。


今回の120mmは中望遠の画角なので、目の前の風景を広く写すというよりも、気になった部分を選んで切り取るような撮影が中心になります。


普段使っている標準域のレンズとはまた違った感覚で、被写体との距離を考えながら構図を決めるのも面白いところです。


そして、目的地の池のほとりに到着。


彼岸花を見つけた

池のほとりまでやってくると、緑の中に赤い彼岸花が顔を出していました。


彼岸花は花の形が独特で、細く伸びた雄しべや反り返った花びらが特徴的です。


遠くから見ても目を引く花ですが、近づいて眺めてみると、なかなか複雑で面白い形をしています。


今回の目的は、そんな彼岸花を120mmマクロでじっくり撮影すること。


さっそく撮影してみましょう。


APO-Macro-Summarit-S 120mm F2.5の描写


まずは一輪の彼岸花を撮影。


背景の緑を大きくぼかし、赤い花だけを浮かび上がらせてみました。


このレンズで撮影して感じるのは、ピントが合った部分の解像感と、その前後に広がる自然なボケのバランスです。


花びらの細かな形や雄しべの一本一本までしっかり描写されており、赤色の階調もきれいに表現されています。



特に印象的なのは、背景のボケ方。


大きくぼかした背景は、緑色のグラデーションとなって被写体を引き立ててくれます。


マクロレンズらしい近接撮影能力に加えて、中望遠らしい圧縮効果も楽しめるのが、このレンズの面白いところですね。



さらに近づいて撮影してみます。


彼岸花の花びらは細く、複雑に反り返っていますが、その立体感もしっかりと伝わってきます。


APO(アポクロマート)の名を冠するだけあって、色収差を抑えた設計もこのレンズの特徴です。


赤い花びらと背景の明るい部分が隣り合うような場面でも、色のにじみが目立ちにくく、すっきりとした描写を楽しめます。


今回のように細かな花の造形を撮影すると、その光学性能の高さがよく分かります。


じっくり撮影するためのマクロレンズ

ただし、このレンズには少し気になるところもあります。


それはオートフォーカスの速度。


マクロレンズという性格もあってか、フォーカスの動きは決して速くありません。


特に近接撮影ではピントの合う範囲が非常に浅くなるため、狙った位置にピントを合わせるのにも少し時間がかかります。


動き回る被写体を追いかけるような撮影には、あまり向いていないでしょう。


今回の彼岸花のように、動かない被写体を前にして、構図を決めてからじっくりピントを合わせる。


そんな撮影スタイルが似合うレンズだと思います。


逆にいえば、急いでシャッターを切る必要がない撮影では、このレンズの描写を存分に楽しめます。


まとめ

今回はLeica S 007にAPO-Macro-Summarit-S 120mm F2.5を装着して、彼岸花を撮影してきました。


普段はなかなか使う機会のない120mmという焦点距離ですが、実際に持ち出してみると、花の撮影にはなかなか使いやすい画角でした。


マクロレンズとしての近接撮影能力はもちろん、中望遠レンズとしても十分に楽しめる描写性能。


ピントの合った部分は非常にシャープで、背景のボケも美しく、花のような小さな被写体を印象的に切り取ることができます。


そして、Leica S 007との組み合わせで感じる中判フォーマットならではの解像感や奥行き感も、今回改めて楽しむことができました。


一方で、AFの速度は少しゆっくり。


気軽にスナップを楽しむというよりも、撮りたい被写体を見つけて、構図やピントをじっくり追い込んでいくためのレンズですね。


せっかく持っているレンズですから、これからも機会を見つけて使っていきたいと思います。


次はまた違った被写体で、このレンズの描写を楽しんでみたいですね。

ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。