今日は快晴。
突然呉に一晩泊まることになってから一夜明けました。
泊まったところは大和ミュージアムから徒歩5分の場所のビジネスホテル。
駆け込みでしたがいい宿がとれました。
8時半頃ホテルを出てまずは護衛艦見学場所に向かいます。
紫が大和ミュージアム、赤いAが護衛艦見学場所の自衛隊施設です。
車で5分程度でしょうか。
呉海軍工廠。
戦前、ここで様々な船が作られました。
そう、あの戦艦大和もここで作られたのです。
護衛艦は日曜日に全部で3回行われます。
1回目は10時からです。
見学20分前から基地内に入ることができます。
正門から入り、まずは入り口で手続きを済ませます。
施設内をグルっと回って船着場の方に向かうと・・・。
護衛艦が姿を表します。
まず最初に諸注意がありました。
ちょっとしたジョークを飛ばしながら、年配の自衛官の方が自衛隊の意義、そして本見学の意味を説明し、そして注意事項を話します。
これはあくまでも個人的な見解ですが、自衛官の方って意外と気さくな方が多いように思います。
日々厳しい訓練をしており、厳粛で堅物な人たちばかりなんじゃないの?って思ってる人にとってはそのギャップに驚くかもしれませんね。
しかし、そうやってON/OFFを切り替えられるからこそいざというときは最高の対応ができるのでしょう。
そしてそれが終わったらいよいよ乗船です。
今日、見学できる船は訓練支援艦「てんりゅう」です。
海自の船の名前は旧海軍の船の名を受け継いでたりしますよね。
この船も旧海軍の巡洋艦「天龍」の名を受け継ぐ訓練支援艦です。
名は「天竜川」から由来し、日本の艦としては3代目の「てんりゅう」にあたります。
旧海軍では艦名は漢字を仕様しておりましたが、海自ではすべて艦名はひらがな表記となってます。
てんりゅうは一番奥にとまってます。
護衛艦の間を歩いて行くと、
訓練支援艦「てんりゅう」が姿を表しました。
なかなか立派な船です。
スロープを歩いて艦内に入ります。
艦の入り口では自衛官の方々が敬礼で迎えてくれます。
純白の制服はカッコいいですね。
そして通路を伝って後部デッキへ。
甲板の後部には旭日旗がはためいてます。
日本の軍艦、自衛隊艦の場合、前部に日の丸の日章旗を艦後部にはこの旭日旗を掲げるみたいですね。
そういえば、一緒に行った友達がなんで自衛隊の艦に旭日旗を掲げてんの?って言ってました。
確かに旭日旗と日章旗といえば戦中は侵略のシンボル(という人もいます)
特に旭日旗は日本軍の軍旗ですから、戦後になってなお使われてるのはどうして何でしょうね?
という疑問も確かにあったりします。
まぁ、個人的にはカッコいいからってその場は答えておきましたが、あとで江田島に行った際にその答えが載っていました。
戦中では旭日旗は軍の軍旗であり、軍艦旗でありました。
ある意味、日本軍の象徴的なものですよね(まあ、軍に採用される前から祝い事の時とかに掲げるめでたい旗だったみたいですが)。
戦後、軍が解体されるに伴い、軍艦旗もなくなったわけですが、自衛隊の再編の時に新たな自衛隊旗が必要になったわけです。
当時は反軍的世論も多く、旗も新たに一新しようとしたわけですね。
そこで新たなデザインを海上警備隊(海自の前身)の良き理解者でもあった画家、米内穂豊画伯に頼んだらしいのです。
しかし、画伯が出したデザインは、旧海軍で使用されていた軍艦旗そのものでした。
「軍艦旗は黄金分割による形状、日章の大きさ、位置光線 の配合など実に素晴らしいもので、これ以上の図案は考え ようがない。それで、軍艦旗そのままの寸法で1枚書き上 げた。お気に召さなければご辞退致します。画家としての 良心が許しませんので。」
とおっしゃったそうです。
そうして渡された旭日旗を元に様々な議論がされたわけですが、最後の決定は当時首相の吉田茂首相に任されました。
すると彼は、
「世界中でこの旗を知らぬ国はない。どこの海に在っても 日本の艦だと一目瞭然で誠に結構だ。海軍の良い伝統を受け継ぎ、海国日本の守りをしっかりやってもらいたい」
と述べ、旭日旗が再び、国を守る艦に掲げられることとなったわけですね。
旭日旗にも歴史ありってことですね。
またひとつ勉強になりました。
あとはこの格納庫の名かもちょっと見学出来ます。
いろんな写真が壁とかに貼られていまいた。
そして今度は反対側の側面から艦首の方へ向かいます。
さっきからちょろちょろ私の前にいる緑リュックの人は私の友人です。
周りにも様々な自衛隊艦が見られます。
で、こちらが艦首。
バカでかい76mm砲の中も覗くことができますよ。
なんかこう、甲板のゴチャゴチャした感じがまたいいですね。
今日は大変暑いので熱中症には要注意です。
とここまで見たら今日の護衛艦見学は終了。
じっくり見てもいいのですが、暑さと次の予定が詰まっていますので速やかに次の目的地へ向かいます。
ちなみに先に書きましたが艦首に日章旗があるのが分かりますね。
あと基地の自衛官の人たちはこんなかんじの自転車に乗って基地内を移動したり、近くのコンビニまで買い出しをしてました。
さてさて、次はいよいよ江田島に渡ります。
祖父の母校、旧海軍兵学校があった場所。
そして現在は海上自衛隊の士官候補生を育てる学校、第一学術科学校があります。
ではでは、今日はまだまだ続きますよ。
呉編 その3へ続く
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