2026/08/11

ライカとロードスターで巡る夏|第六章 武家屋敷安間家資料館の見学

武家屋敷 安間家史料館、21mmで撮る古い家の風景


御徒士町武家屋敷群を歩き、今回の散策でぜひ立ち寄ってみたかった場所がある。


武家屋敷 安間家史料館。


御徒士町に残る武家屋敷のひとつで、現在は内部を見学できるようになっている。


ここまで50mmを付けて歩いてきたけれど、建物を撮るなら、やはりもう少し広いレンズを使ってみたい。


そこでカメラバッグから取り出したのは、


Leica M-P(Typ 240)Safari

+ TTArtisan 21mm F1.5 ASPH.


これまで使ってきたズミルックス50mmから、今回は21mmへ。


同じ場所でも、レンズを替えるだけで見える世界が少し変わる。



茅葺き屋根の向こうへ


まず目に入るのが、この大きな茅葺き屋根。


近くから見ると、とにかく迫力がある。


21mmはこういう建物を撮るには面白い。


50mmなら建物の一部分を切り取るところを、21mmなら屋根から庭、周囲の空間まで一緒に写し込める。


広角らしい遠近感も加わって、実際にその場所に立って見上げているような写真になる。


屋敷の中へ


入口をくぐる。



外の明るさから一転して、屋敷の中は薄暗い。



こういう場所で21mmを使うと、狭い室内でも空間そのものを写せる。


柱や建具、畳、土間。


一枚の写真の中に、いろいろなものが入ってくる。



もちろん広角なので、近づきすぎれば遠近感はかなり強くなる。


でも、それが逆に面白い。


古い家の中を歩きながら、目の前の空間をそのまま切り取っていく。


昔の暮らしが残る土間


土間には、昔ながらの竈が残されていた。


今の住宅ではまず見ることのない造り。


土壁や木材の色も含めて、建物そのものが展示物のようだ。




こういう場所では、50mmのように一部分を切り取る撮り方もいいけれど、21mmだと周囲の空間まで含めて「そこにあるもの」を残せる。


写真としては少し情報量が多くなる。




でも、今回のテーマは建物。


その意味では、このレンズがよく合っている。


座敷から庭を見る


安間家史料館で特に気に入ったのが、この風景。


暗い室内から庭を眺める。


明るい庭と、室内の黒く沈んだ木の部分。


そのコントラストがとてもきれいだった。


古い日本家屋は、ただ部屋を作っているだけではない。


襖を開けたときに庭がどう見えるのか。


縁側からどんな景色が見えるのか。


光がどこから入ってくるのか。


そういうところまで含めて、一つの空間になっている。


21mmで撮ると、その「空間全体」を残せるのがいい。


黒光りする廊下


縁側へ出る。


長い年月を歩かれてきた木の廊下。


表面は艶が出て、ところどころ傷もある。


新しい木材にはない、この時間の積み重なった感じが好きだ。


21mmで廊下を撮ると、手前から奥へ向かって線が伸びていく。


広角レンズらしい遠近感が、古い建物の奥行きを強調してくれる。


茅葺きの下を歩く

屋敷の内部を進んでいくと、茅葺き屋根の裏側も間近に見ることができる。



竹を組み、縄でしっかりと固定された屋根の構造。


普段、外から眺めるだけでは分からない部分だ。


こうして下から見ると、茅葺き屋根が単純に茅を積み重ねただけのものではないことがよく分かる。


木と竹と縄。


昔の職人が作った構造が、そのまま残っている。


武家屋敷らしいもの


館内には、武具や昔の生活道具なども展示されている。



その中でも目を引いたのが甲冑。


暗い室内の中で、黒い甲冑が静かに置かれている。


こういう場面では、21mmの広さがありながら、近づいて撮ることでかなり迫力のある写真になる。


広角レンズなのに、被写体との距離を詰めると存在感がぐっと増す。


この感覚は50mmとはまた違う。


庭を囲む屋敷

外へ出て、改めて屋敷を眺める。



こうして見ると、屋敷そのものだけでなく、庭や石、植栽まで含めて一つの景色になっている。


21mmだと、その全体を無理なく入れられる。


少し広すぎるかなと思う場面もあるけれど、それも21mmの面白さ。


50mmなら「何を撮るか」を決めてからシャッターを切る。


21mmでは「その場の空気をどこまで残すか」を考える。


そんな違いがあるように思う。


茅葺き屋根を間近で

せっかくなので、茅葺きそのものにも近づいてみる。



一本一本の茅が密集している。


遠くから見ると一枚の大きな屋根にしか見えないけれど、近づくと無数の植物の集合体だ。


長い年月、雨や風に耐えてきたことが、この表情からも分かる。


こういう質感を見ると、写真は建物全体だけではなく、細部を残すことにも意味があると思う。


屋敷の外へ

最後に、もう一度庭から屋敷を眺める。



茅葺きの大きな屋根。


白い壁。


黒く焼けた木。


そして庭の緑。


派手さはないけれど、ずっと眺めていられる風景だ。


21mmは、こういう場所で使うと楽しい。


建物を撮ろうとすると、どうしても「建物そのもの」だけを撮りたくなるけれど、広角で見ると、その建物が置かれている庭や空間まで一緒に見えてくる。


 21mmで歩く

安間家史料館を出る。



今回は50mmから21mmへ。


かなり大胆な変更だけれど、古い建物を撮るには思った以上に相性がいい。


特に室内。


狭い廊下や土間でも、空間の広がりを残せる。


そして外では、建物と庭と空まで含めて一枚にできる。


TTArtisan 21mm F1.5 ASPH.は、こうして実際に使ってみると、単に「広く撮れるレンズ」というより、**その場所の空気ごと写し込むためのレンズ**なのかもしれない。


50mmで街を切り取り、21mmで建物を撮る。


レンズを一本替えただけなのに、目の向け方まで少し変わった。


さて、せっかく21mmを付けたことだ。


もう少し、このレンズで丹波篠山の町を歩いてみよう。


第六章・終わり。


武家屋敷 安間家史料館|訪問メモ

今回訪れた安間家史料館の基本情報を最後にまとめておく。

丹波篠山市立 武家屋敷安間家史料館

  • 住所:〒669-2334 兵庫県丹波篠山市西新町95
  • 電話:079-552-6933
  • 開館時間:9:00~17:00(受付終了16:30)
  • 休館日:月曜日、年末年始(12月25日~1月1日)
    ※月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館
  • 入館料:大人(18歳以上)500円/高校生以下300円
  • 駐車場:あり(無料)
  • アクセス:舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口IC」から車で約10分

ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。