2017/01/12

Canonの標準レンズを考える

キヤノンのカメラを買ってしばらく単焦点レンズで遊んでいましたが、やはりここは汎用性の高い標準ズームが欲しくなってきました。
メインはニコンを使用していますが、そちらですでにAi AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8Dという標準大口径レンズは持っています。


描写や使い勝手は申し分ないレンズなのですが、このレンズを使っている上でいくつか不満もありまして。
それが重さと大きさと手ぶれ補正機構が付いていないこと。
この三要素はいずれも使い勝手に大きく関わってきますが、これまでは描写の良さと勢いだけで乗り越えてきましたが、せっかくキヤノンマウントも買ったことですしこれを機会に使い勝手の良い標準ズームを手に入れようと考えました。

というわけで今回はキヤノンの標準ズームでどれを購入するか。
それぞれの性能やら使い勝手を比較し考えていこうと思います。


まず、キヤノンのHPから標準ズームの項目を見てみます。
現在、標準ズームとしてラインナップされているのはこの5本。
APS-Cボディ専用のEF-Sレンズになると他にも候補はありますが、現在使用している1D MarkⅢには使用できないので今回はEF-Sレンズは候補に上げません。

また、せっかく一桁機を使っているのだからどうせ付けるなら通称赤帯と呼ばれる赤いラインの入ったLレンズでしょう。
LレンズのLはLuxury(ラグジュアリー)の頭文字でプロ品質と呼ぶに相応しい、卓越した描写性能と優れた操作性、耐環境性・堅牢性を備えています。
ですので、今回は上にラインナップされている4本のレンズを比較していきます。


EF24-70mm F2.8L II



キヤノンの大口径ズームレンズの標準ズーム。
所謂、大三元レンズと呼ばれるF2.8ズームの一角を担う標準ズームのフラグシップレンズですね。
性能は言わずもがな、ある意味カメラ趣味をする上での到達点とでも言いましょうか。
描写と使い勝手を突き詰めるとこのレンズに行き着きますね。
最近…と言っても5年前ですが新型のⅡ型レンズになって性能も申し分ありません。

ただ、デカイ重い手ぶれ補正がないとある意味三重苦を抱えたレンズでもありますので日々持ち歩くのにはそれなりの根性がいります。


EF24-70mm F4L IS



EF24-70mm F2.8L Ⅱの開放F値をF4に抑えたモデルです。
F2.8L Ⅱと同時期に出たレンズで、普通開放F2.8レンズから開放F4レンズになると設計などに余裕ができ、望遠側が伸びたりするのですがこのレンズは同じ焦点距離のままF2.8→F4となった珍しいレンズです。

F4ズームならすでにEF24-105mm F4Lがありましたが、それよりも望遠側が弱いレンズとなりますす。
しかし、望遠側を70mmに抑えたことによりボディがコンパクトになり、最大撮影倍率0.7倍とマクロ撮影も可能になり、ハイブリッドISにより手ぶれにも強いレンズとなっています。
Lレンズはいずれも大きく重くなる傾向がありますが、コンパクトなボディというだけでこのレンズの価値はあるのかなと思います。


EF24-105mm F4L Ⅱ IS



今回のラインナップの中では一番最新のレンズですね。
Ⅰ型と比べ、スーパーUDレンズの仕様がなくなりましたが、非球面レンズを3枚から4枚に増やし性能をアップさせたレンズです。
手ぶれ補正も約3段から約4段になっており次世代レンズとして確実な進化を遂げていますね。
24-105mmという焦点距離もF2.8ズームにはなり利点だと思います。
あともう少し望遠がほしいというときかゆいところに手が届く焦点距離ですね。
ただその分大きさと重さは肥大化し、重さも長さもF2.8ズームと変わらないスペックとなっています。
持ち運ぶ手軽さはF2.8ズームと比べそこまでありませんね。


EF24-105mm F4L IS



EF24-105mm F4L Ⅱ ISの旧型。
まだカタログに載っています。
発売が2005年ともう10年以上前になるため性能はそれなり。
Lレンズなのでそこまで悪くはないですが、最新レンズと比べるとどうしても落ちます。
ただ、古い分中古価格も安く5万前後あれば購入できるので一番手軽に買えるレンズでしょう。
ただ、その分劣化もあるでしょうし一長一短といったところ。




Canon EF24-70mm F2.8L II, EF24-70mm F4L IS, EF24-105mm F4L Ⅱ IS, EF24-105mm F4L IS 比較


続いて各レンズの性能を一覧にして見ていきましょう。

EF24-70mm
F2.8L II
EF24-70mm
F4L IS
EF24-105mm
F4L II IS 
EF24-105mm
F4L IS
小売価格
中古相場
\230,000
\170,000前後
\154,000
\75,000前後
\155,000
-
\145,000
\50,000前後
発売時期2012/9/62012/12/192016/11/32005/9/28
焦点距離24-70mm24-105mm
開放F値F2.8F4
画角水平 74゚~29゚
垂直 53゚~19゚30'
対角線 84゚~34゚
水平74°〜19°20'
垂直53°〜13°
対角線84°〜23°20'
レンズ構成13群18枚12群15枚12群17枚13群18枚
絞り羽根枚数9枚10枚8枚
最小絞りF22
最短撮影距離0.38m0.38m
マクロ:0.2m
0.45m0.45m
(マクロ)
最大撮影倍率0.21倍(70mm時) 0.21倍(70mm時)
0.7倍(マクロ時)
0.24倍(105mm時)0.23倍(105mm時)
フィルター径82mm77mm
最大径×長さφ88.5×113mm φ83.4×93mmφ83.5mm×118mmφ83.5mm×107mm
質量805g600g795g670g
手ぶれ補正-ハイブリッドIS
約4段分
IMAGE STABILISER
約4段分
IMAGE STABILISER
約3段分
非球面レンズ
研削非球面レンズ-
UDレンズ
スーパーUDレンズ-
リングUSM
インナーフォーカス
フッ素コーティング
フルタイムマニュアル
防塵防滴


EF24-70mm F2.8L Ⅱは約800gあるのに対し、EF24-70mm F4L ISは約600gと小さいペットボトル1本分くらい軽いですね。
またサイズも2cmほど違い、EF24-70mm F4L ISがかなりコンパクトなのがわかると思います。

EF24-105mm F4L Ⅱ ISはサイズも重さもEF24-70mm F2.8L Ⅱとほぼ変わらないですね。
メインのニコンが重くてデカイレンズを標準で使っているので少しでもコンパクトにしたい場合はEF24-70mm F4L ISがいいんでしょうね。

ただ、EF24-105mm F4L Ⅱ ISのテレ端105mmも魅力的です。



また、デジカメinfoによりますと、EF24-70mm F4L ISがかなりの好成績を収めています。
新型のEF24-70mm F2.8L Ⅱには敵いませんでしたが、旧型にはすべての性能で勝っており、24mmと70mmでの歪曲も上手く抑えられている。

上の表ではEF24-105mm F4L Ⅱ ISは載っていないが、別のレビューではEF24-105mm F4L Ⅱ ISは旧型よりもずっと良くなっているとある。
ただ、、EF24-70mm F4L ISと比べると低倍率の、EF24-70mm F4L ISの方がワイド端でもテレ端でも良好な結果とのこと。

描写を選ぶならEF24-70mm F4L IS、汎用性を選ぶならEF24-105mm F4L Ⅱ ISですかね。
ただ、EF24-70mm F4L ISの方が中古の値段が安いのでコンパクトさと重さ、描写を重視するとEF24-70mm F4L ISの方が良いかもしれませんね。


今回の比較はこの辺で。
また、新しいレンズを購入したらレビューしようと思います。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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