皆さんメガネは好きですか?
今日はコロナ禍の最中に、これが過ぎたら絶対撮影に行ってやると意気込んで買ったレンズを紹介していきます。
個人的に使い所があるのかしら?と迷いに迷ったレンズでもあるのですが、ライカ純正レンズ”エルマリート Elmarit 135mm F2.8”です。
135mmの中望遠は正直使ったことがなく、どんな絵作りになるのかかなり気になります。
私がこのレンズが欲しかった一番の理由が・・・「メガネ」(笑
そう、レンズに付いているメガネなんです。
昔からライカのカメラはレンジファインダーの特性にしばられていました。
ファインダーの見え方が一定なので、広角や望遠にどうしても弱くなります。
そこで開発されたのがこのメガネ。
ファインダーが見えにくいならファインダーの前に更にレンズ持ってきて、見えやすくしたろやないかい!!という超力技でライカはその弱点を克服してきました。
メガネ付きのレンズは古いものでは35mmのズマロンやズミクロン。
また、近接撮影が可能なデュアルレンジズミクロンなんかがあります。
ですが、広角レンズは未だに人気が高く、ズミクロンなんて20万超えが当たり前。
とてもじゃないが手が出しづらい・・・(35mmはすでにズミクロン持ってますし)
なので今回白羽の矢が立ったのがこの”エルマリート Elmarit 135mm F2.8”なんですね。
望遠レンズは広角レンズと比べ、比較的安いです。
特にライカ・ウェッツラー(Wetzlar)製じゃないものに至っては更に安く・・・。
このエルマリートもカナダライカ時代のものです。
下は3万円前後から、上も6万円あれば程度がいいのが買えます。
ですが、さすがはライカ。
古いレンズですが、初めて持ったときに感じた精巧さはライカレンズそのものでした。
少しヘリコイドが固いですが、十分使えます。
フードは2段内蔵式で、フードを伸ばしヘリコイドを目一杯伸ばすとここまで長くなります。
一眼レフのレンズとしてみたらこれでもコンパクトなんでしょうが、レンジファインダーのレンズとしてみると圧巻の大きさです。
絞りの動きもしっかりしてますし、油にじみなどは見えません。
12枚のきれいな円形の絞りですね。
シリアル番号を見ると1966年製だと思われます。
私の生まれるよりも前のレンズ。
それが今でも普通に使えるのはなんだか不思議な感じ。
レンズ本体には三脚座が装備されています。
流石にこのサイズのレンズをボディに付けると、フロントヘビーすぎますからね。
このレンズのフィルターは少し特殊なもので、シリーズ7と呼ばれるフィルターリングに
フィルタをはめて使います。
このはめるフィルターも当然珍しいものになるので、ライカ純正ならばうん万円・・・。
今回はケンコーの汎用品を買いましたが、それでも特注品で受注生産になり、4200円ほどとサイズを考えると結構なお値段になります。
それでも純正中古などを買うよりよっぽど安いですが・・・。
こうやってフィルターをフィルターリングにはめて、そのままレンズにはめ込むわけです。
結構面白いですが、この機構になんの意味があるんでしょうか?
本体に取り付けるとこんな感じ。
ファインダーの前に更にファインダーが来る感じようになります。
私はこのスタイル結構好きなんですよね
ちなみになぜわざわざ、メガネを介す必要があるかと言うと、レンジファインダーはその機構の特性上精密なピント合わせがしにくいんですよ。
特に望遠になればなるほどちょっとしたピントの差が大きく関わってきますが、既存のファインダーだと遠すぎて中々合わせれません。
ですので、ファインダーを拡大表示してピント合わせしやすくしてやろうっていうのがこのメガネ機構です。
実際にどう見えるのか見てみましょう。
まずは普通の見え方です。
肉眼で見るよりは少し広い範囲が見えます。
ということは、実際の肉眼で見る風景より物が小さく映ってるわけですね。
この中心のブライトフレームが135mmの範囲。
普通に見るだけでは正確にピントが合ってるか分かりにくいです。
そしてメガネをかけるとこうなります。
ファインダーが少し遠くなる感じですが、中央部が拡大され、すごくピント合わせがしやすいです。
個人的に思った以上に見えやすくて感動しましたね。
いやー、昔の人って賢い!!
てなわけで、新たなレンズも買いましたし、そろそろ外に撮影にでかけていこうと思います。
ただ、その前にもう一つレンズを購入しましたので、その紹介も(笑
撮影のモチベーションをあげるにはレンズを買うのが一番!!
さぁて、この夏はガンガン撮りに行くぞ!!
0 件のコメント:
コメントを投稿