返礼品が届く!!
前回のブログではふるさと納税の寄付から返礼品が届くまでを紹介していきました。12月の中旬にふるさと納税を寄付したわけですが、その返礼品が2月の頭に届きました。
およそ2ヶ月、長かったです。
今回はその返礼品について紹介していきたいと思います。
三星刃物(みつぼしはもの)株式会社とは
三星刃物は明治6年(1873年)に創業されました。
刀鍛冶だった現社長の曽祖父の代から実に140年以上にわたり、刃物の製造・販売を行っている老舗メーカーです。
日本ではあまり聞き慣れないメーカーですが、会社の沿革を見ていると国内需要よりは海外輸出に力を入れていたメーカーのようで、大正元年には東南アジア方面に輸出を始めました。
それから戦後、社名を三星刃物株式会社に改組し、神戸支店・東京支店・燕支店など国内展開を始め、ニューヨーク支店、シカゴ支店などアメリカへの進出や西ドイツ、中国など次々と海外支店を設立していきました。
レザーマンとの出会い
ドライバーから缶切り、ノコギリ、ナイフまで様々なツールがワンセットになった道具、日本では十得ナイフなんて呼びますが、そのマルチツールにペンチという物を挟むツールを組み合わせた革新的なマルチツールが「レザーマン」です。
もはやマルチツールの代名詞と呼ばれるまで有名になった「レザーマン」ですが(私の兄も持ってます)、この「レザーマン」の創業者ティム・レザーマンは旅行中のトラブルからタダのマルチツールではなく、ペンチという物をつかめるタイプのマルチツールの必要性を感じ発案したといいます。
こうして誕生したレザーマンは、映画「スピード」にも登場し人々の心をガッチリつかみました。
元々アメリカのポートランドの小さな工場で製造されていたレザーマンですが、需要が伸びてくると自社生産だけでは限界に達してきました。
そんなとき出会ったのが「三星刃物株式会社」だったのです。
たまたまとあるショーに出展していた創業者ティムと三星刃物ニューヨーク支店の社員が出会い、それがキッカケでティムは日本の高い製造技術に惚れ込み三星刃物と協力し、関市で日本製として量産体制を作ることになります。
そして初期のレザーマン「PST」は
岐阜県関市でナイフブレードを製造し、
新潟県でプライヤーを製造し、
広島県でやすりの目立てを行い、
長野県で特殊な熱処理を行い、
最終工程は岐阜県関市で完成に至る各パーツの組み付けを行い、アメリカのオレゴン州ポートランドに出荷していました。
現在は設計から製造まですべてポートランドで行っていますが、そのルーツには「三星刃物株式会社」の卓越した技術があったのです。
和 NAGOMIブランド
三星刃物はこれまで海外マーケットに向けたモデルを主に作っていました。
この『和 NAFOMI』ブランドも欧米マーケットに向けた輸出モデルです。
そんな三星刃物が初めて国内向けを中心として開発し、商品化したのが『丸 MARU』シリーズになります。
なぜ私が三星刃物を選んだのか
関市といえば世界三大刃物産地として有名ですが、関包丁と聞けば皆さんが一番に想像するのが「関孫六」でしょう。
廉価な一般家庭的な商品からプロ向けの商品まで幅広く展開しており、どのホームセンターでも見かける一大ブランドです。
また、世界的なブランドで「ツヴァイニング J.A. ヘンケルス」というドイツメーカーがあります。
このメーカーは元々世界三大刃物産地の一つ、ゾーリンゲンに本社がありますが、実は製造は日本の関市工場で行っていたりします。
今回の返礼品で包丁を選ぶとき様々な選択肢がありました。
関市以外にも私の地元の近くの三木市や新潟県燕市、大阪府堺市など包丁が返礼品の町は多いですから。
ですが、どうせふるさと納税をするなら普段絶対に買わないようなものを買おうと思ったんです。
恐らく私が自分の財布からお金を出して包丁を買う時はきっと三星刃物は選ばなかったと思います。
それこそ有名ブランドであるグローバルやヘンケルス、藤次郎などを選んでいたでしょうね。
なので、今回はあえてそんな固定概念を捨てて、包丁カテゴリの中から毎日使ってて楽しそうな包丁を選んだんです。
そしたらこの商品が目に飛び込んできたんですね。
調べてみてもほとんどレビューなどはない。
どんな会社かも分からない。
でも気になって仕方ない。
ならこれにするか!って感じです。
ほんと出会いってどこにどうあるか分かりませんよね。
開封してみて
さて長々と三星刃物の紹介をしてきましたが、実際に届いたものを紹介していきましょう。
今回は「三徳包丁&ペティ」のセットを注文しましたが、これはまた豪華なパッケージですね。
支払ったふるさと納税金は45,000円ですが、商品自体は三徳包丁が10,800円、ペティが8,640円(いずれも税込み)になります。
返礼率は43%くらいでしょうか。
個人的に食品系は5割、サービスは6割、包丁など物が残るものは4割以上の返礼率ならお得かなと思ってます。
付属の封筒の中にはお例文や使い方のマニュアルが。
ブレード表面は激落ちくんで磨けばピカピカになると書いてます。
とある研ぎ師さん曰く、刃をスポンジで洗うと刃が駄目になるのでオススメしないとのことです。
激落ちくんも研磨効果があるので刃に直接当てたら駄目になるかも。
あくまで刃以外の金属部分に当てるようにしましょう。
さぁ、いざ包丁の方を見ていきましょう。
外箱をスライドさせて外したら、同じデザインの中箱が登場。
磁石付きの内箱をパカっと開けると、クッションスポンジが登場。
ここまでするか!?と驚きが隠せません。
ホームセンターとかの3000円の包丁はプラのパッケージに結束バンドで固定されてるだけですからね。
そしてこちらが研ぎ直しサービス券。
1回限りならこの箱に包丁を入れて、会社に送れば研ぎ直してくれるらしいです。
なんというアフターケアのよさ。
長く使い続けて欲しいという作り手の思いをひしひしと感じます。
そしてピタッと切り取られたスポンジに梱包された包丁が姿を表しました。
う~ん、刃の輝きが違います!
ギラギラ銀色に光ったステンレスとはちょっと雰囲気が違って見えますが、刃の素材が違うのかな?
HPには「硬い刃は切れ味が持続するように見えるが、実際には少しの長さだけしか優位性はない。あえて硬すぎないブレード材を使用し、その中で硬度を上げる技術的な開発を行い、家庭でも研ぐことの出来る包丁を目指した。」とあります。
メンテナンスのマニュアルでも、普段は新聞紙を使用し研ぎ、それでも切れ味が悪い時は紙やすりで研ぎ、それでも切れ味が悪くなったら砥石を使うとあります。
新聞紙で研ぐのは初めて知りました。
あと樹脂製のまな板を推奨してないのも、硬すぎないブレード材ゆえでしょうね。
硬すぎるまな板は切れ味を落としてしまうのでしょう。
早めに銀杏のまな板とか手に入れようかしら。
実際に使ってみて
実際に使ってみましたが、本当に切れやすい!!
食材に刃を入れるだけでスッと切れていきます。
玉ねぎなんかもいくらでも薄く切れますね。
今まで使ってたやつはちゃんと食材を抑えとかないと切れなかったので、雲泥の差です。
やはり包丁は切れ味で選ぶべきですね。
切れ味の悪い包丁は下手に力が入ってしまい、食材が上手く切れないどころか指などを傷つけてしまう恐れがあります。
三徳包丁は女性の手には少々デカイかもしれませんが、このくらい大きい方がある程度重量もあり、切りやすいもんです。
また、細かい作業はペティに任せることも出来ますし。
いや~、これはほんと正解でした。
柄も握りやすいですし、何より見た目がいい!
毎日使いたくなります。
今年のふるさと納税も三星刃物の包丁が欲しいですね。
今度はパン切り包丁とケーキナイフかなぁ。
でもその前にまな板も欲しいしなぁ。
なんて迷いながら、楽しく包丁を使う毎日。
皆さんもぜひふるさと納税で美味しい食材や便利なアイテムを手に入れてみてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿