諏訪の地の降り立つ
Huawei Mate9
前日は仕事が終わったらすぐ出かける準備を行い、大阪梅田の三番街にある高速バス乗り場から茅野行きのバスに乗り込み、出発したのは午後10時のことである。
案の定、4列シートの高速バスでは全然安眠することができず、眠たい目をこすりながら朝もやが残る上諏訪駅の冷たい空気を顔いっぱいに受け目を覚ます。
Huawei Mate9
上諏訪駅の直ぐ側のレンタカー屋でレンタカーを予約はしているのだが、店が開くのは午前8時になってからである。
仕方ないのでしばらく時間を潰すため、スーツケースをゴロゴロ言わせながら、御神渡りが出たという諏訪湖の様子を見るべく湖岸の方へと足を運んだ。
諏訪湖を眺める
高速バスは上諏訪駅の東側のロータリーに止まったが、そのまま高架を渡り西側のロータリーに降り立ち、今夜泊まる上諏訪ステーションホテルを横目に湖畔公園の方へ向かう。
COOLPIX P900 ISO100 24mm F/2.8
親からこの日のために借りたニコンのネオイチ「COOLPIX P900」をバッグから取出し試し撮りをしてみる。
このカメラは24-2000mmという高倍率を実現した、超弩級ズームカメラだ。
光学83倍と何もかも桁が違うこのカメラ。
さて上の諏訪湖はワイド端の24mmで撮影したのだが、これが換算2000mmになるとどうなるだろうか。
COOLPIX P900 ISO100 2000mm F/2.8
これはすごい。
流石に大気の揺れなどスッキリと鮮明な画像ではないが、24mmで撮った画像をいくら拡大してみても分からないような対岸のヤマダ電機の看板の文字やかっぱ寿司の看板の文字まではっきり読み取れる。
さて色々遊びたかったが流石に寒い。
寝不足と空腹でぶっ倒れたら元も子もないので、とりあえず近くのファミリーマートで昼食を買い、イートインコーナーで時間を潰すことにした。
そして8時になるやいなやレンタカー屋に飛び込みいよいよ御神渡りとご対面である。
御神渡りを見るベストスポット 赤砂崎公園グラウンド
勿体つけるがいよいよ御神渡りを撮影しに行く。
今回真っ先に向かったのは赤砂崎公園グラウンドだ。
御神渡りが出てくる位置は毎年変わるが、2018年度の御神渡りは上の3本となる。
佐久之御神渡りは近くに駐車場がなく、また小さいため見えづらい。
ニ之御神渡りも同じ理由かつ、あとでわかったことだが河口付近は氷が溶け始めておりやはり見えにくい。
駐車場も広く両側に伸びる光景が見える赤砂崎公園グラウンドが、今年の御神渡りを見学する上ではベストスポットというわけだ。
その情報を事前に仕入れていたため、まっさきに向かったわけだが先週の情報によると見学時間が遅れると付近が渋滞して車でも近づくのが面倒になるそうだ。
流石は5年ぶりの御神渡りである。
県内はもちろん、県外からも多くの観光客が押し寄せているのだろう。
一之御神渡り
EOS-1D Xにて
EOS-1D X + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
岡谷の方に伸びる御神渡りが見事に観察できる。
EOS-1D X + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
やはり9時を過ぎた頃から徐々に人は多くなっていった。
駐車場も広めだったが帰る頃にはもう満車状態だ。
上諏訪側はこんな感じ。
ずーと蛇のように蛇行しながらできた御神渡りはまさに自然の神秘。
この御神渡りは諏訪大社の上社に祀られている建御名方命が下社の八坂刀売命のもとを訪れる歳にできるという伝説があるが、まさにこのピキピキという氷が割れる音は神が歩む足音というわけだ。
寒波が終わっていたら、今週まで残っているか分からなかったがこればかりは自然現象なのでどうしようもない。
日本海側は豪雪で大変だろうが、そういう厳しい側面と美しい側面を持つから自然というものはなんとも言えない。
御神渡りの伝説は当然、諏訪大社が出来た以降の逸話だろうが、諏訪の地はもともと土着信仰としてミシャグジさまを祀っていた経緯がある。
ミシャグチ信仰は東日本の広域に分布しているが、もとは大和民族に対する先住民の信仰だったのではないかと考えられている。
そしてこの諏訪地方では古くから蛇神を祀っておりミシャグジさまもヘビのような姿をしているといわれている。
また、八ヶ岳山麓の井戸尻遺跡群からは頭にとぐろを巻いた蛇を乗せた「巳を戴く神子」の土偶も発見されている。
蛇神信仰は日本全国であり、古くから不死の象徴として神聖視されてきた。
ヘビは水の神として信仰され、流れる水や川の流れをヘビと見立てたのだろうが、私はこの御神渡りを見たとき、これこそ氷が張った湖のそこで蠢くヘビの姿が湖面に現れたものではないかと感じた。
近くの人が話す声を聞いていると、今年の御神渡りは小さく、昔はもっと氷も分厚く御神渡り自体の高さも子供の身長ほどあったとのことだ。
それだけ分厚ければさぞ御神渡りの際の音も大きく響いたに違いない。
この地方は御柱祭りなど全国的に見たら奇祭と呼ばれる信仰も数多くある。
高々とそびえる山脈に囲まれた厳しい環境の中で起こる数々の自然現象に対し、必死に戦いそして共存してきた人々の想いが形になったものが、今日までの残る奇祭と呼ばれる祭りの一端なのかもしれない。
最後はTAMRONで撮った超広角画像を貼ろう。
TAMRONのこのレンズは超広角でありながら手ぶれ補正機能もあり、また上の写真のように逆光で撮ってもそこまで画が破綻しないのでお気に入りの1本だ。
広いレンズはこういった広い景色を撮るときにはほんとにいい。
ただ、これを活かせるシチュエーションは少ないが・・・。
さてこの場所でもゆうに2時間ほど撮影に明け暮れていた。
今日回るところは他にたくさんある。
まだまだ撮影していても良かったが次の場所に移るとしよう。
旅行はまだ始まったばかり。
さてどんな景色が私を待っていてくれるのだろうか。
駐車場も広めだったが帰る頃にはもう満車状態だ。
EOS-1D X + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
ずーと蛇のように蛇行しながらできた御神渡りはまさに自然の神秘。
EOS-1D X + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
EOS-1D X + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
日本海側は豪雪で大変だろうが、そういう厳しい側面と美しい側面を持つから自然というものはなんとも言えない。
EOS-1D X + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
ミシャグチ信仰は東日本の広域に分布しているが、もとは大和民族に対する先住民の信仰だったのではないかと考えられている。
そしてこの諏訪地方では古くから蛇神を祀っておりミシャグジさまもヘビのような姿をしているといわれている。
また、八ヶ岳山麓の井戸尻遺跡群からは頭にとぐろを巻いた蛇を乗せた「巳を戴く神子」の土偶も発見されている。
蛇神信仰は日本全国であり、古くから不死の象徴として神聖視されてきた。
ヘビは水の神として信仰され、流れる水や川の流れをヘビと見立てたのだろうが、私はこの御神渡りを見たとき、これこそ氷が張った湖のそこで蠢くヘビの姿が湖面に現れたものではないかと感じた。
EOS-1D X + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)
それだけ分厚ければさぞ御神渡りの際の音も大きく響いたに違いない。
この地方は御柱祭りなど全国的に見たら奇祭と呼ばれる信仰も数多くある。
高々とそびえる山脈に囲まれた厳しい環境の中で起こる数々の自然現象に対し、必死に戦いそして共存してきた人々の想いが形になったものが、今日までの残る奇祭と呼ばれる祭りの一端なのかもしれない。
EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)
EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)
TAMRONのこのレンズは超広角でありながら手ぶれ補正機能もあり、また上の写真のように逆光で撮ってもそこまで画が破綻しないのでお気に入りの1本だ。
EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)
広いレンズはこういった広い景色を撮るときにはほんとにいい。
ただ、これを活かせるシチュエーションは少ないが・・・。
EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)
さてこの場所でもゆうに2時間ほど撮影に明け暮れていた。
今日回るところは他にたくさんある。
まだまだ撮影していても良かったが次の場所に移るとしよう。
EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)
旅行はまだ始まったばかり。
さてどんな景色が私を待っていてくれるのだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿