先日、発売されたばかりの新型CX-5を見に、マツダディーラーへ行ってきました。
今回のCX-5は3代目。
初代CX-5が登場したのは2012年なので、あれからもう14年になります。
実は私は、初代CX-5が登場したときにも試乗しています。
そして2代目へフルモデルチェンジしたときにも試乗。
さらに今回の新型CX-5が登場する数ヶ月前には、モデル末期となった2代目CX-5にも改めて試乗しました。
つまり今回は、歴代CX-5を実際に運転してきたうえでの新型CX-5試乗です。
まずは、ディーラーで実車を見たところから。
初代CX-5が登場したときの衝撃
今でも初代CX-5が登場したときのことは覚えています。
当時のマツダは、正直言ってかなり苦しい状況でした。
安売りが常態化し、「マツダ地獄」などと揶揄される。
スポーツカーも次々とディスコンになり、かつて「走りのマツダ」と呼ばれていた頃の姿はどこへ行ったのか、と思っていました。
「SKYACTIV」という名前だけが独り歩きし、カタログ燃費は良くなっても、実際の走りはSKYACTIV以前の方が良かったのではないか。
そんな閉塞感、行き詰まり感を感じていた時代です。
私が好きだった、CMから「ZOOM-ZOOM」という言葉が流れてくるだけでワクワクできたマツダは、一体どこへ行ってしまったのか。
そんな空気を一気に吹き飛ばして、
「マツダ、ここにあり!」
と世に知らしめるきっかけになった車。
それが初代CX-5でした。
初代CX-5は、マツダが「魂動デザイン」とSKYACTIV技術を全面的に採用した最初のモデル。現在のマツダ車につながる大きな転換点となったクルマです。([mazda.co.jp][1])
2.2Lディーゼルの力強い走り。
それまでの国産SUVとは明らかに違う感覚。
「マツダは変わるんだ」
そう感じていた予感が、確信に変わりました。
14年後、またCX-5が登場した
それから14年。
現在のマツダを見ていると、あの頃とは違った意味で、少し閉塞感を感じることがあります。
そんな空気を吹き飛ばすために、マツダが満を持して登場させたのが、またしてもCX-5でした。
今回の3代目CX-5は、マツダが「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」を開発コンセプトに掲げ、日常からレジャーまで幅広い生活に寄り添うSUVとして仕上げています。([mazda.co.jp][2])
デザインについては、マツダが「ひと目惚れしたい」をテーマに、4本のタイヤによる踏ん張り感や力強いSUVらしさをアピールしています。([mazda.co.jp][3])
では、実車はどうだったのか。
第一印象は「全然変わってない」
ディーラーに到着して、新型CX-5を初めて見たとき。
正直な第一印象は、
「全然変わってない」
でした。
日本車の場合、フルモデルチェンジするとデザインをガラッと変えてくることが珍しくありません。
それは時代に合わせた柔軟な対応とも言えます。
一方で、世代が変わるたびにデザインが大きく変わることで、
「この車は一体どういう車なのか?」
というイメージ自体が曖昧になってしまうこともあると思っています。
その点、CX-5は初代から3代目まで、大幅なデザイン変更をしていません。
左側から初代、2代目、3代目(新型)となります。
クルマに興味がない方が見たら全部同じように見えるかもしれません。
ですが、どれを見てもCX-5と分かるシルエットをしています。
新型も2代目CX-5のシルエットを維持しながら、全体を相似形的に拡大しています。
2代目が全長4,575mm、全幅1,845mmだったのに対し、新型は**全長4,690mm、全幅1,860mm**。
単純に大きくしただけではなく、基本となるプロポーションはそのままです。([mazda.co.jp][3])
一見すると「変わり映えしない」と感じるかもしれません。
でも私は、むしろ逆に感じました。
**CX-5という車は、初代から基本的なパッケージデザインが完成されていたのではないか。**
個人的には2代目でデザインは完成していた
初代CX-5は、どちらかというと凹凸が少なく、ずっしりとしたデザインでした。
それに対して2代目は、より彫りが深く、シャープになった。
ボンネットを低く見せることで、FF車でありながらFR車のようなプロポーションを感じさせます。
街乗りSUVとしてかなり洗練されたデザインだったと思います。
正直なところ、私はCX-5のデザインは2代目で完成していると思っています。
だからこそ、3代目ではどこを変えてくるのか。
そこが楽しみでもありました。
新型は「シャープ」から「どっしり」へ
実車を見て一番大きく変わったと感じたのは、やはりフロントです。
2代目のシャープで薄く感じる顔つきから、新型は分厚く、どっしりとした表情になりました。
マツダ自身も、ボンネット先端を高くして上下方向の厚みを増し、バンパー開口部を左右に広げることで、堂々とした力強いフロントフェイスを狙ったとしています。([mazda.co.jp][3])
個人的にはCX-60などのデザインに近い方向へ寄せたのかな、と感じました。
これは好みが分かれるところでしょう。
ただ、今回のCX-5はディーゼルを廃止し、これまでの「パワフルなSUV」というキャラクターから、より落ち着いた方向へシフトしています。
そう考えると、
車のデザインも、より落ち着いた「塊感」を意識したのかな?
とも感じます。
特徴的なのが、斜めに配置されたデイタイム・ランニング・ライト。
マツダは「ネコ科の眼」を思わせる表情として、このライトデザインを新型CX-5の特徴の一つにしています。([mazda.co.jp][3])
このあたりは、従来の魂動デザインを残しながら、新しいCX-5の顔を作ろうとしているのが分かります。
リアはかなり良くなったと思う
一方で、私がかなり気に入ったのがリアです。
以前から私は、CX-30やCX-60のリアデザインに少し違和感がありました。
ナンバープレート部分が大きく凹んでいるデザインが、シャープなフロントやサイドとどうも合っていないように感じていたからです。
新型CX-5にもナンバープレート部分の凹みはあります。
しかし今回は、全体としてかなりまとまっている。
マツダは新型のリアについて、ワイドトレッドや張り出したリアフェンダーによってSUVらしい踏ん張り感を強調し、水平基調の「MAZDA」ワードマークによってワイド感とモダンさを表現しています。([mazda.co.jp][3])
実車を見ると、
「これはかなり良いな」
と思いました。
大きな「M」マークではなく「MAZDA」というロゴになったこと。
車両そのもののサイズ。
リア全体のデザイン。
どれが一番効いているのかは分かりませんが、全体として高級感が漂います。
ここは新型CX-5のかなり良い改良だと思います。
変わらないことが、CX-5の強さなのかもしれない
今回、新型CX-5を初めて見て、
「全然変わってない」
と思いました。
でも、しばらく眺めていると、その印象が少し変わってきました。
初代から2代目、そして3代目。
基本的なシルエットは変わらない。
それは「変化がない」のではなく、
CX-5という車の基本形が、それだけ完成されていたということなのではないか。
私はそんなふうに感じました。
さらに、今回のブランド展開では綾瀬はるかさんを起用するなど、従来の「クルマ好き・走り好き」というイメージだけではなく、より幅広い層へCX-5の魅力を届けようとしているように感じます。
では、実際に車内に入ってみるとどうなのか。
今回の新型CX-5、実は私が一番気になっていたのはインテリアと荷室でした。
というのも、現在乗っているCLAシューティングブレークの大きな魅力が、広いラゲッジスペースだからです。
新型CX-5は全長4,690mmまで大きくなりました。
果たして、そのサイズアップは実際の使い勝手にどう影響しているのか?
次回は、実際に後席やラゲッジに座って・触って確かめた「インテリア編」です。
[1]: https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5/?utm_source=chatgpt.com "MAZDA CX-5 |クロスオーバー SUV|マツダ"
[3]: https://www.mazda.co.jp/cars/passenger/cx-5/design/?utm_source=chatgpt.com "デザイン|MAZDA CX-5 |マツダ"