世界で唯一「飛燕」を展示している博物館
なぜ、各務原に航空宇宙博物館があるのか。
その理由は展示スペース入ってすぐにあるこの飛行機が教えてくれます。
ときは第一次世界大戦後。
世界は新たに手に入れた航空機という兵器によって、戦場の仕組みは大きく変わっていきました。
日本もこの流れに乗り遅れるなと、大正3年に陸軍中央部が航空部隊を設立。
そして大正4年にこの地に各務原飛行場が建設されることになりました。
上の写真にある乙式一型偵察機(サルムソン2A2)はフランスの偵察機を川崎造船所(現川崎重工業)がライセンス契約し、国産生産を行いました。
そしてこの各務原飛行場で初飛行に成功し、この飛行機を皮切りに各務原は日本の航空機産業の中心地となっていくのです。
ちなみに上にはライト兄弟が初飛行を成功させた飛行機が飾ってあります。
プロジェクションマッピングを利用した映像展示で、各務原の歴史を学べます。
白い立体地図の上にプロジェクションマッピングで投影してくれるこの展示って最近はやってますが、わかりやすくていいですよね。
そして各務原の航空機産業は発展し、第二次世界大戦時にも多数の戦闘機が製造されていきます。
実に陸軍の全飛行機の70%が各務原で生産されたそうです。
大日本帝国陸軍の三式戦闘機「飛燕」。
圧倒的な速度と上昇限度を持ち、当時の航空機としては群を抜いた高性能を誇った名機ですが、戦争末期では部品調達の困難から完成できずに飛行場に並ぶ機体多かったそうです。
かつて岐阜のこの地が日本航空産業の中心だったなんて全然知りませんでした。
現在のジェット機では国産化で各国と張り合うのはなかなか難しい状況ですが、ぜひとも再び国産航空機が世界に誇れる水準になってほしいですよね。
ちなみに戦時中の姿を保った飛燕は世界で唯一この博物館にしか飾られてません。
航空機マニアには必見ですよね。
ちなみに飛燕の上には零式艦上戦闘機、通称「ゼロ戦」の模型もかざってあります。
そしてガレージ部分には大小多くの航空機が飾られています。
2回部分にも展示箇所があり、ここからの眺めもいいですね。
実物大ロケットの模型の床には地球と切り離された燃料タンクが書かれており、2階から見ると立体的に見えますよ。
月面車ですかね。
宇宙はロマンがあっていいですね。
人もそこまでいないしじっくり展示を楽しむことができます。
フライトシミュレーションもプレイすることができますので、是非試してみてください。
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