2022/12/22

沖縄旅行1日目-③ ガンガラーの谷

 数万年前の景色へ


やってきました、ガンガラーの谷。
駐車場も何台か空いていてスッと入ることが出来ました。

 

ガンガラーの谷は那覇空港から約30分ほど車を走らせたところにあります。
道を挟んでおきなわワールドもあり、この周辺だけで半日以上時間を潰せる観光スポットです。



駐車場から広場を通り抜けると洞窟が見えてきます。
ここはツアーの受付を済ませた人じゃないと入れないので、カフェも楽しみたいならツアー開始前より早めに到着したほうがいいでしょうね。



割と映えるスポットなので、沖縄来てどこか絵になる観光地に行きたい人にもオススメのスポット。
ただ、ツアー料金は2500円。
また、事前予約が必要です。



ツアー人数は1回あたり20人以下くらいでしょうか。
ここ、ケイブカフェをスタート地点とし、「イナグ洞」→「イキガ洞」→「大岩」→「大王ガシュマル」→「ツリーテラス」→「武芸洞」と回っていきます。

所要時間は1時間程度。
ケイブカフェを含め、同じ場所には戻らないため、また後で撮影しようかとか出来ません。
写真撮るならチャンスを逃さないようにしましょう。



では冒険に出発です。
ケイブカフェを出ると、熱帯!!って感じの森が広がっています。
この大きな葉っぱはクワズイモと言います。

名前通り毒があるので食べれません。



洞窟を出たら開けた場所ですが、ここは元々鍾乳洞があり天井が崩落して出来た谷間。
横に流れてる川も元々は洞窟を流れる地底河川だったんですねぇ。



こちらはとても大きな竹、その名も巨竹。
世界最大級の竹ですが、これは海外から貰ったのを植えているようです。



また、こちらのドデカイ葉っぱはオオタニワタリ。
地面から生えるのではなく樹木の幹や枝に付着して成長するみたいです。



このガンガラーの谷が公開されたのは、沖縄返還直前の1972年4月。
しかし、上流から畜舎排水が大量に流れ込み、河川汚染が目立ち急遽公開を中止。

それから30年間、河川環境の回復を待ち続け2008年から予約制ガイドツアー専用エリアとして再び公開が始まったんだとか。

一見して、キレイな自然がたくさん残っているように見える沖縄も、見えないところでその自然を守るため様々な努力がされてきているんですね。



通路には多くのガシュマルが生えてます。
このガシュマルにはキムジナーという妖怪が住んでいるといいます。

ちなみに枝からぶら下がっているのは根っこです。



このガシュマル、実は歩くんです。
枝から伸びた根っこは地面に垂れたら太く成長し、新たな幹となります。
古い幹は地面の栄養を吸い尽くしたら枯れ、徐々に木が生えている位置が動いていくというわけです。

成長も早いみたいですし、傍から見てるとゆっくりですが木が歩いてるように見えるんでしょうね。
キムジナーの伝説などもそういった現象から生まれったんでしょうか?



続いてやってきたのが「イナグ洞」。
ここには女性の神様がいます。



4mくらいの竪穴であぶないので立ち入ることは出来ませんが、洞窟の中にはこういう岩があるそうで。
誰が呼んだか、イナグ(女性)洞。

ここは安産祈願でお参りに来る女性もいるそうで。
また、沖縄県内の巫女さんで毎年お参りに来たりしてるかたもいるみたいですね。



洞窟の近くまでは寄れますが、落ちないように気をつけましょう。



続いてやって来たのが「イキガ洞」。
イキガ(男性)洞ですね。



洞窟の中にはランタンを持って進みます。
LEDなんかじゃなく灯油のランタンです。

いやー本格的。
触ると熱いので取り扱いにはご注意を。



暗闇の中進むと御神体・・・ではないですが、名物の岩があります。
これがイキガ洞の由来。
なるほどよく出来たもんですね。



洞窟探検のあとは今にも崩れそうな大岩のそばを通りすぎ、



奥へと進みます。



そしてトンネルの中でここがどうしてガンガラーの谷と呼ばれるようになったかの説明があ
ります。

ガンガラーの谷って結構不思議な響きですよね。
気になる方はぜひ行って説明を聞いてみてくださいね。



そしてトンネルを抜けたらガンガラーの谷の名物、大主(ウフシュ)ガジュマルの姿が見えてきます。
谷のそこから谷を突き抜けその上まで枝が伸びた大木のガジュマルは沖縄内でもなかなか見ることが出来ないと思いますよ。

ここではスタッフの人が記念撮影もしてくれます。
ぜひ、大主ガジュマルの前で撮りましょう。



この写真を見たらここが谷の底っていうのがよく分かると思います。
全部、鍾乳洞の天井が抜けて出来た谷間。
一体どれだけの洞窟があったんでしょう。



そして階段を登ってツリーテラスでしばし休憩。



そして最後は武芸洞にて、ここで見つかった港川人の説明などを受けます。



これが実は石室のあとです。
この上にも石の蓋がしてあったんですが、最初は気付かず・・・。

土中の石をのけていったら人骨が見つかり、それが石室だと気付いたわけです。



また、石室は地面のすぐ下にありました。
ちょっと掘ったら石室ができたことから、この場所は2万年前かららほとんど土が堆積していない、つまりほぼ環境が変わっていないのです。

2万年前の港川人も今見てる風景とほぼ同じ景色を見てたんですね。
なんかロマンを感じます。



そして最後はこの発掘現場の説明を受けてツアー終了。
ただ、グルっと洞窟や自然を見るだけでなく、この場所の歴史的価値なども勉強できる。

ここのツアーはほんと面白く、興味深いですよね。
皆さんも沖縄を訪れたらぜひ行ってみてください。

撮影も自由にできますし、きっと忘れられない思い出になりますよ。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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