2020/09/26

和歌山寺社巡り その6 〜太地町くじらの博物館〜

世界最大級のクジラ専門博物館


本日の旅最後に訪れたのがこちら。
太地町にあるくじらの博物館。



熊野速玉大社から来るまで30分くらいで行けます。
途中、自動車専用道路を使えばあっという間に付くので皆さんも是非行ってみてください。

最初はあまり行く気がなかったのですが、時間があったのとランチも食べずに動き続けていたのでクジラでも食べてみようかなーっていう好奇心から行ってみることに。



クジラ専門の博物館としては世界一のスケールとの宣伝文句でしたが、そもそも鯨専門の博物館が世界にどれほどあるのだろう?

パッと見た感じでいうと昭和の少し寂れた箱モノ臭のする博物館でした。
この近辺は色々開発され観光地っぽくなってはいますが、それも昭和バブル前に開発を始め、バブル崩壊後は寂れる一方な地方観光地っぽさは否めません。



中に入ったら広いのかな?と思ったのですが。
吹き抜けで1階から3階までありますが、結局展示スペースはその吹き抜けにそってぐるりと回れる程度。

え?これだけ?っていうのが正直な感想でした。



中にはたくさんの骨格標本や博物館についての新聞記事などの資料、
ジオラマや捕鯨に関する展示があるんですけど・・・。

この博物館入館料がなんと・・・1,500円!!
・・・え?ちょ・・・え??

はい、最初入館料を見たときは子ども800円のほうが大人料金と思いましたよ。
だってこんな地方のしかも昭和44年に建てられたような古い建物の博物館で入館料1,500円ですよ、1,500円!!

どんだけやねん!!と思いましたが、よくよく考えてみるとこの博物館。
イルカショーやクジラと触れ合えるイベントとかもあるそうで。

そういう生き物を飼育してるならその値段もやむ無しかなって思えました。



あと博物館の方はというと。
この博物館を作ろうとした経緯などの記事を読んでると、地元の熱さというか、捕鯨で栄えた町を再び再建するという使命感がヒシヒシと伝わってきましたね。

実際、できたのは昭和44年4月のこと。
当時としてはこんな地方にしては立派な博物館だったんじゃないかと思います。



当時の町長はこれから日本は観光産業が盛んになると予言し、古式捕鯨発祥の地である太地町をアピールする施設というわけで博物館がなんとしてでも作ると尽力したそうです。

現館長は当時町役場に勤め2年目の若手職員だったそうですが、「皆で協力して新しい施設を作るんだという熱意にあふれていた」と振り返っています。



実際、専門家の指導を受けながら標本展示など取り組んだり、海外の水族館を参考にイルカショーなどを行うなどし、昭和48〜53年には年間入場者40万人を超える人気施設になったそうですね。



ですが、各地に水族館ができると年間入場者数は減っていき、平成23年には年間10万人を割ったとか。



そこからはより鯨に特化した展示内容に切り替えたんだとか。
なるほど、色々この博物館にも歴史があるんですねぇ。



正直この太地町自体には私は前から興味を持っていました。
というのも、この町は日本で唯一現在でもイルカの追い込み漁をしている町だからです。



皆さんも某反捕鯨団体が捕鯨反対のプラカードかかげてデモしてるのを見たことあるかもしれませんが、その舞台がこの町なんですよね。

ちなみに追い込み漁で捕獲されたイルカは市場に並んだり、世界各地の水族館へと出荷されたりしてます。



大昔から海の恵としてイルカやクジラを捕獲してきた町ならではの伝統文化だと私は思います。
ちなみに今年はコロナの影響でそうした人たちもやってきていません(笑



博物館自体はあっという間に見終わりますが、博物館の外にはイルカたちと戯れることができる桟橋や奥に水族館も見えます。

こうやって総合的に見るとなかなか面白い施設ですよね。
そうこうしているうちにアナウンスが流れ、今から外のプールでイルカショーが始まるんだとか。

せっかく1,500円も払ったんです。
是非見ておくかとカメラのレンズを望遠に付け替え、プールの一番端の席に待機していると・・・。



イルカショーが始まりました。



イルカショーなんて見るの何年ぶりだろ・・・。



こうやってみるとイルカってやっぱ可愛いですよね。



しっかり飼育員さんたちの指示にしたがって動いております。



こんな動きしてしっぽ折れないのかしら?



ただアップで見ると・・・
結構目が怖いね・・・。



ショーも終盤に差し掛かってきます。



何度もジャンプを繰り返し、



並走ジャンプからの



ラストは玉までのビッグジャンプ。



見事にタッチして、



コレにて終了です。



いやー、面白かったですねぇ。
そろそろ時間も時間だしご飯どうするかなぁと考えていましたが。



せっかくなんで奥の水族館もみていきますか!



桟橋ではちょうど餌やりタイムでイワシなどの小魚をイルカにあげていました。



そんな来場者を横目に水族館へと向かいます。



中には大きなトンネルのあるイルカの水槽があります。



水槽の周りをぐるぐるイルカたちが泳いでいるのが見られますよ。



中には真っ白のイルカちゃんも!!



あとは地元の魚たちを展示した水槽なんかもあります。



おまけ程度に見に来ましたが、コレはコレで楽しいですね。



屋上からは景色を眺めることもできます。
今日のイベントはほとんど終了しているみたい。

私もそろそろ帰ろうかなと思っていたら・・・。

アナウンスで今からクジラショーを行います、と。

・・・クジラショー?!



そう、この施設ではイルカショーだけじゃなくクジラショーも見れるんです。
クジラと言っても小型の種類。

オキゴンドウやハナゴンドウと言われるクジラらしいです。



ですが、イルカよりはその体は遥かにでかい!!



こんな巨体がザブンザブンと飛び回ります。



ショー自体はそこまで長いものではなかったですが、



イルカショーもクジラショーも堪能できてよかったです。

さて、いい加減日も傾いてきたしどこかで食事をしよう!!
ちなみにくじら料理を食べようと太地町まで来ては見ましたが。

この辺のくじら料理屋はランチだけとか15時で閉まってしまいます!!
皆さんも来るときは要注意。

というわけで、那智まで戻ってマグロでも食べるかな?
そうこのあたりはクジラだけじゃなく、生マグロも有名なんですよ!!

美味しいマグロを食べて今日の旅を締めましょう!!
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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