2013/01/25
2日目の始まりです。
今日もいい天気ですね。
野外活動日和といったところでしょうか。
ところで、ゆうはこのような新しい場所に泊まるときはあることをするように心がけてます。
そのあることとは一体・・・。
実はゆうはこういう時は、朝早く起きてその辺を散歩する習慣があるんですよね。
少しでも多く、その場所のことを知りたいから。
で、この日も朝の5時くらいに起きてその辺を散歩していました。
まだ、夜明け前で星がキレイでなかなかいい寝起きの運動になりましたね。
ただ、帰ってきてそのことを友人に伝えると「何で起こしてくれなかったの!」と怒られました。
だって、グーグーいびきかいて爆睡してましたし・・・。
で、朝の支度を終え、集合場所に向かって今日は隠岐の島の地質巡りに行きます。
ゆうの学科が地質専門なんで2日目は島の地質の名所を案内してもらおうとなっていたのですよ。
マイクロバスにみんな乗り込み、いざ出発です!!
まずやってきましたのは、何のへんてつもない河川沿いの道。
実はこの先に珍しい岩石を見れるポイントがあるんだとか。
その岩石とは「隠岐片麻岩」です。
なんと今からはるか昔、2億5千万年前の変成岩なんですねぇ。
2億5千万年前といえば、中生代の前記。
三畳紀と呼ばれる古生代から移り変わった時期になります。
変成岩とは元は泥や砂が海底などに沈み、その後地殻変動などでさらに地下に沈み込んだ時、高圧高温を
受け組織が変質したものを言います。
この隠岐片麻岩にはとてもめずらしい鉱物、「ジルコン」が含まれているんですね。
その鉱物から様々なことが読み取れるのですが、まぁそれはまたの機会に。
隠岐では昔から敷石などにも使われていた岩石です。
ちなみにこの隠岐片麻岩。
柘榴石も含まれていて、まぁ簡単に言えば宝石の「ガーネット」ですね。
それを聞いたら参加者の目つきも変わります(笑
中に含まれているのはほんの小さな、0.3mm程度のものなんですけどね。
このの場所は一応採取可能な露頭でしたが、隠岐の島のほとんどが国立公園になっており、国立公園では原則動植物、鉱物などの採取は禁止となっております。
てか、自然にあるものをみだらに傷つけたり持って行ったりしてはダメだということです。
バレたら警察沙汰にもなりますので、気をつけてくださいね。
そして次に向かったのが、先に隠岐の島は火山島と言いましたが、その火山によって噴出したマグマがある場所です。
上の写真もそのマグマが冷えて固まったものですね。
そしてこれが大変珍しいゼノリスというものです。
石の写真中央が黒いのが分かりますよね?
これがゼノリス、日本語で書くと”捕獲岩”というものです。
石がドロドロに溶けたマグマが、火山の噴火などによって地表に出てくるとき、周りのものも一緒に取り込んできたものなのです。
つまり、ここだけ岩石の種類が違うんですね。
そしてこのゼノリス。
ときには地中深くの岩石も取り込んできてくれるので、地球の内部の構造を知る手がかりにもなっております。
大変貴重なものなんですね。
よってここでは採取や岩石を傷つけることはできません。
観察だけにしておきます。
そしてゆうが今回の旅で石以外にも見たいと思っていたものがあります。
それは「オキサンショウウオ」。
名前の通り、隠岐にしか住んでいないサンショウウオです。
今回の散策は山の方にも行くのですが、その際湧き水の中などにいるかもしれないとのこと。
実は水生生物が好きなゆうは見れることを結構期待していまして、湧き水があるとよ~く目を凝らし、枝などで底を突いて動くものがないかと探しておりました。
そして、何度目かのポイントにて。
ガイドさんが、「今年の大雨で結構川の水量が上がって、いろんなものが流されたんでサンショウウオも見れないかもね」とかと励ましの言葉をかけてくれました・・・。
確かに上流の方は木々がなぎ倒され、いろんなものが流された後が残っております。
いや、そんなことくらいで諦めるゆうじゃありません。
トイレ休憩のために立ち寄った、山沿いの小屋の近くの湧き水で必死にオキサンショウウオを探します。
とそのとき!!
何かが水底で動きました。
急いでカメラを構えてシャッターを押しますと・・・
分かりますか?
普段なら底に溜まった木の葉の下に隠れていたんでしょうが、ゆうが底をかき混ぜたことにより飛び出してきました。
これがオキサンショウウオです。
もっとも水の中にいるのは幼体で、成体は地表に出て森の湿ったとことかにいます。
初めて隠岐の島に来て、オキサンショウウオが見れることは結構珍しいんじゃないでしょうか。
しかも、先の大雨でいろいろ河川が荒らされた状態でしたし。
とまぁ、地質巡りの合間にちょっとした幸運があったゆうでした。
で、地質巡りの方に戻ります。
この休憩場所からバスで降りてすぐの道端。
ほんとこんな感じの道端の岩壁。
こいつが実は火道と呼ばれるものなんです。
火道とは簡単に言うと、マグマの通り道のことです。
岩壁をよくみてみると、ちゃんとマグマが通った後なども見ることができます。
これもとても珍しいもので、文字通り石にへばりつくように観察する大学メンバー。
このように隠岐には他で見られない、貴重な地質が数多くあるわけです。
��日で全部見て回ることなどとてもじゃないけど不可能で・・・。
こうやって、いろんなところを見て回っている間も、また隠岐に来てみたいという気持ちが強くなっていきました。
そしてここまで見たらちょうど正午、お昼の時間帯です。
みんないろいろ歩いたりもしたので、お腹もペコペコ。
今日のお昼は案内の人が用意して下さったお弁当。
みんなでワイワイ言いながら食事をするのはとても楽しいものです。
すっかりみんな打ち解けた様子で、食事の後はあちらこちらでくつろいでいます。
そして、食事が終わった後には近くの海岸まで歩いて行きました。
そう、ここにも見ておくべき地質スポットがあるんですねぇ。
天気はちょっと曇ってきた模様。
しかし、日本海というのはやっぱ太平洋や瀬戸内海と違った顔を見せてくれます。
そしてこれがこの海岸の様子です。
どうですか?
岩肌がちょっとゴツゴツしているのが分かりますでしょうか?
実はコレ、枕状溶岩と呼ばれているものです。
枕みたいな丸っこい岩が連続してそこらじゅうに散らばっています。
これは海底でマグマが噴出した際、海水などで急に冷やされますと、マグマの表面はすぐに固まりますが、中はまだ高温のドロドロのままです。
そうすると、中のドロドロが卵の殻を破るように、マグマの表面の冷えて固まった殻を破ってまた海水中に出るわけです。
そして殻を割って出た溶岩も、海水によって冷やされまた殻になる。
それが繰り返されることで枕みたいな丸っこい岩がいくつも連なってできるんですね。
ちょっと面白いと思いませんか?
そして食後の散歩を済ませた後は別の海岸に向かいます。
ど~んと。
別にカメラを傾けて撮ったわけではないですよ。
地層が傾いてるわけです。
地層には”地層累重の法則”というものがありまして、地層は下から上に堆積していき、それは水平に積もるというものです。
つまり、このように傾いた地層がある場合は、例外を除いて地層が堆積した後に何らかの要因で、地層が傾いてしまったわけですね。
で、この地層よ~く見ると表面がこんなことになってます。
何やらスポンジのようにボコボコと小さな穴が空いています。
そしてその穴には小さな丸い石が入っています。
これは”火山豆石”と呼ばれるもので、火山の噴火によって巻き上げられた泥などが地面に降り積もって、出来上がったわけです。
大きさは数mm程度。
この隠岐の島が火山島で、しかもある程度の爆発を伴って生まれたことを示しているわけです。
こうやって、普段気にすることもない足元をちょっと注意深く見るだけで、様々な発見があるということはとても楽しいものです。
このような地質構造からいろんなことを想像する。
これって結構ロマンチックなことだと思いませんか?
そんな感じで今回の隠岐の島地質巡りは終了です。
なんと隠岐の島から出港するフェリー、最終便が15時に出てしますんですよ。
結構早い・・・。
ですので、我々も遅れないよう船着場に向かいます。
無事、西郷港についてフェリーに乗り込みます。
あっという間の1泊2日でしたが、とても充実した旅だったと思います。
まだまだ、したりないことは多くありますがそれはまたの機会ということで。
帰りも例によって甲板に出て海を眺めながら、しばしの船旅を楽しみます。
流石に11月、潮風は肌寒いですがここでしか見れない景色があるのなら、1秒でも見逃したくない一心です。
たまにイルカも見れるということでみんなで海面を眺めながら、この旅のことやこれからの大学生活のことを話します。
そして西の空を見れば、もうすぐ日が水平線に落ちていきます。
そう、この景色どっかで見たことがありますよね。
これこそブログの背景に使っている写真なわけです。
これはその中の1枚ですけどね。
日の光は水平になるほど、赤みを増していくわけで。
ブログ背景の写真はもうちょっと後のもの。
沈む夕日を見ながら、このとき私は何を思っていたのでしょうか。
そしてこれがブログの背景ですね。
ちょっと色味とコンストラストと明るさを調整しております。
けど、中々良い風景ですね。
そしてもう少し太陽が沈んだものがこちら。
残念ながらこの日は雲が邪魔で、太陽と水平線が重なるところは見れませんでしたが、太陽が見えなくなって少ししたら、船は港に到着しました。
港前のバス停から行きに乗ったバス停まで乗り、無事家に帰れました。
さて、こんどはいつに隠岐に行けるのか、そんなことを思いながら大学生活は続いていきます。
2013/01/23
というわけで、島後の西郷港に到着です。
なるほど、ここが隠岐の島かぁ。
と思わせるものはあまりなく、普通の港です(そりゃそうか)。
早速ですが、島についてまずすることと言えば何でしょうか?
七類港を出発したのが9時頃。
現在の時刻は12時半くらいでしょうか。
・・・・そう、とりあえずまずは昼食でもとりましょう!
といわけで来たメンバー全員でこの店に入っていきました。
まぁ、場所は適当に決まったと思います。
中の料理の写真は撮りませんでしたが、私はいったい何を食べていたのか・・・。
今となってはもう思い出せませんねぇ。
しかし、確か友人はカレーうどんを食べていたのを覚えています。
ただの素うどんの上に、カレーライス用のカレーがかけられたカレーうどんです。
ちょっとインパクトありました・・・。
そして今回の目的である隠岐のシンポジウムに参加するため、会場に向かいます。
今回の講演は隠岐の島に関する自然、文化、観光などに焦点が当てられております。
うちの大学の教授はその中でも隠岐の地質について講演するというわけです。
会場の入口付近には隠岐の島の最新の地質図が飾られていました。
今回の講演者の一人であるコンサルの方が持ってきたようです。
まだ、発刊はされていないものでもあるため、画像は小さめで。
しかし、自分の専門のものが出たら思わず立ち止まってみてしまうのが職業病というものでしょうか。
地質図の周りに集まっていろいろ談義する大学メンバー。
まぁ、確かに見てみればこの隠岐の島がもともと火山だったことがよく分かります。
また、明日の朝から行く隠岐の島地質巡りの場所も地質図でチェックしていきます。
そうこうしているうちにシンポジウムが始まります。
議題は先にも書きましたが、隠岐の島の自然や文化に関すること。
この島でガイドをしている方からの隠岐の島の動植物の植生に関する講演や、神社などの専門家による隠岐の島の祀られている神と本土の神との関係性、コンサルの方による最新地質図の作製やそれに伴う地質的なこと、私の大学教授の方による島の地質やその特異性についてなどの講演がありました。
時間にして3時間ほどでしょうか。
なかなかためになる講演で私の隠岐に対する思いもよりいっそう強くなりました。
で、横で聞いてる友人を見ると・・・
コックリ、コックリ・・・。
・・・ゲシッ(足を蹴る音)。
おい!寝るな勿体無い。
確かにまだ知識に乏しい私や友人にとっては何がなんだか分からん講演かもしれんが。
それでもちゃんと聞いとけ!
ちなみに当時のフィールドノートを見返してみると、このときにメモったいろんなことが書いてありました。
そんなこんなで、無事シンポジウムも終了。
会場の片付けを手伝い、椅子を近くの公民館に返しに行きます。
そのまま、私と友人は友人の知り合いの方と一緒にその人の家へ。
今回宿泊するのはちょっとおしゃれなログハウスです。
そして私にはまだ仕事が残されていました。
そう、友人に誘われて今回のこのイベントに参加したわけですが、今回の宿泊先は友人の知り合いのこのログハウス。
実はここに泊まるときの条件として晩御飯をこちらが作るという約束があったのです。
・・・友人が学科ないでも親しい知り合いの中から私を選んだ理由が少し分かった気がします(笑
その人のログハウスに着くまでにちょっとスーパーで買い物をして必要なものを手に入れます。
そして調理開始。
初めての台所というのは中々使いにくいもの・・・。
出来上がった料理は自分的には100点満点を上げれませんでしたが、なんか喜んでくれたので良しとしましょう。
そして雑談を済ませたあとは風呂に入って寝ることにします。
明日も朝からこの島の地質巡りですしね。
そして風呂に入って、部屋に戻ると部屋の中の薪ストーブに火が入ってました。
って、この記事を書くために写真を整理して気づいたのですが・・。
お前!マッキーじゃないか!?
そう、でき太の事務所にくる前に私はマッキーとすでに出会っていたのです。
・・・てか、薪ストーブで定評のあるHONMA製の中でも安価で人気なこのストーブは多分至る所にあると思います。
実際、茅野市でもとある料理屋で見かけましたしね。
てなわけで、この日はこのへんでお開きとなります。
友人とは風呂に入った後、このストーブの前で少しの間雑談をしていましたが、お互い明日も早いということで寝室の方へ向かいました。
さて、明日はどんな日になるのか。
ワクワクが止まりませんが、とりあえず寝ましょう!
>>続く
2013/01/22
みなさんはもうこの画像も見慣れたころだと思う。
もし、何の画像かわからない人は見ているブログのページを下にスクロールしていただければ分かるかもしれない。
ただし、小さいディスプレイでいつもブログを見てくださっている人には全景を見るのは初めてかもしれない。
今日はこの画像について書いていきたい。
また、これはある場所を旅行中に撮影したものなのだがゆうはカメラを買ってからというもの、どっかに遊びに行く時にカメラを持っていくようになった。
その際に撮影した写真などもこれからは紹介して行きたいと思い、ブログテーマに新たに「├旅行記」などを加えてみたので、また見てくだされば幸いである。
ということで、今日は海に浮かぶとある島の話・・・。
みなさんは「おきにながされる」と聞いて何を思い浮かべるだろうか?
大概の人は「遭難」か「後鳥羽上皇」を思い浮かべるかもしれない。
まぁ、それ以外にもいろいろあるだろうが・・・。
上の2つは「沖」と「隠岐」の違いであるが、今回の舞台は「後鳥羽上皇」の方である。
すなわち「隠岐」。
今回の旅行先は「隠岐の島」なのである。
【隠岐の島】
通称、「隠岐」。
島根県北部に位置し、島根県側に近い3つの島を合わせて島前、奥の大きめの島を島後と呼ぶ。
島前の島はそれぞれ、「西ノ島」、「中ノ島」、「知夫里島」と呼ばれ、「西ノ島町」、「海士町」「知夫村」がある。
島後はかつていくつかの町村があったが、2004年に合併し、島全体で「隠岐の島町」となる。
本土とはフェリーにより行き来が可能であり、島では歴史ある神社などの建造物や、島独特の生態系を持つ生き物たちを見ることができる。
それをもとに近年では、島全体をジオパークとして、島の自然や歴史を保全し、教育や観光にしていく活動がされている。
古くは縄文時代早期から島に人が住んで活動していたのが当時の遺跡などから分かっており、本土との交流もされていたとされる。
また、隠岐の島は島前、島後とも元は火山島であったため、黒曜石などの火山石も多く産出される。
特に隠岐の黒曜石は質がよく、縄文時代から本土などに輸出されており、山陰地方一帯の遺跡や東は能登半島、西は朝鮮半島などの遺跡から隠岐で産出されたであろう黒曜石が見つかっている。
��はじまり~
きっかけはそう、あれは大学に入ってから半年ほどたった頃。
ちょうど、夏休みも終わりそろそろ大学にも慣れてきた11月も半ばの話である。
突然、友人から”隠岐に行かないか?”と誘われたのだ。
さすがの私も少し驚いてしまったが、よくよく聞いてみると、何でも今度隠岐でジオパークに関するシンポジウムがあり、我々の学科の教授も参加するらしい。
その際、興味がある学生も行っていいとのことだった。
しかし学生も行っていいとはいっても、普通行くのはゼミ生が中心であり、院生などの中に大学に通って1年にも満たない自分が行ってもいいものかと一抹の不安はあったが、好奇心には勝てず、二つ返事でOKした。
ちなみにその友人は大学に入学してからというもの、いろんな活動に手を出しており、その中でも「隠岐の島でのボランティア」なども行なっているようで、その繋がりもあってか今回のシンポジウム参加の話も出てきたようである。
私自身、大学に入ってからいろんなことをしようと思っていたが、自分が望む望まずに関わらずこういった周りの友人からホイホイお誘い(時には強引な)がかかるので、ありがたいような迷惑なような日常を送っていた。
しかしながら、今回のことは大いに期待できる事柄である。
大学教授やその他のゲストのプレゼンを聞き、また隠岐の島各地を見て回れるらしいのだから、これに参加しないことはないだろう。
しかも聞けば今回の旅は1泊2日で行われるらしいが、私はこの話を持ってきてくれた友人の隠岐での知り合いの家に泊まれるらしいので、かかる費用は交通費だけでよいといったことである。
何から何まで至れり尽くせりな旅である。
こうして私は、初めて隠岐の島へ旅行することが決まったのである。
先程も書いたが、隠岐の島へはフェリーによって渡ることができる。
当日、朝の7時くらいから近所のバス停まで荷物を持って歩いて行き、そこから隠岐の島にフェリーが出ている「七類港」という港まで向かった。
港で友人や教授の方々と合流し、チケット売り場にいって隠岐行きのチケットを購入。
しかし、その際私はちょっとしたミスを起こしてしまったのだ。
そう、そのミスとは大学生の特権ともいえる”学割証”の発行を怠ったというものである。
七類港と隠岐の島との往復費は7000円。
貧乏学生にとって、そう安い値段ではない。
今回向こうでの費用はほぼかからないことにはなったが、使えるものは使っておいたほうがいい。
今回のことは良い教訓にしたい。
ちなみに、友人は慣れてるものでしっかりと”学割証”を発行してきており、また前もって復路のチケットも購入していた。
今回は「おき」というフェリーに搭乗したのだが、それ以外にこの港からは同型船の「くにが」と高速船である「レインボー」といった船が出ているらしい。
何はともあれ、チケットは手に入った。
そして搭乗時間になると、みなフェリーへと乗り込んでいった。
フェリー自体そこまで大きなものではない。
よって、休日などは人がごった返すこともある。
とりあえず大学組で何箇所か場所をとり、そこに荷物を置く。
そして私と友人らは表のデッキへと歩いて行った。
そして、フェリーに乗ってから少しした後。
大きな汽笛とともにフェリーは港を出た。
港は湾内に作られており、波は写真を見ても分かるように静かであるが、湾を出たらそこは日本海。
通常でも少し波が高めで、それに伴い船も上下する。
私はそこまで船酔いする方ではないのだが、教授の中にはかなり船に弱い方もおり、船旅中はずっと船内で横になっているそうな。
我々、若い大学生グループはひたすら船の前部にある甲板で、いろいろ雑談をしながら海を眺めていた。
3時間半ほどの船旅である。
天気のいい日は本土からも島が見えるのだが、近いようで遠いそんな距離だ。
2時間半ほどたった頃だろうか。
もう、島は間近に迫っている。
しかしこれは島前であり、フェリーは島前の各港に着いた後、島後に向かうらしい。
そう、今回の目的地は島後である。
もう少々、波に揺られながら船が港に着くのを待つ。
目的地は目と鼻の先に迫っている。
一体どんな体験ができるのか。
フェリーの上での私は、これからのことを考えると期待感でいっぱいであった・・・。
>>続く
2013/01/04
体のダルさ、喉の痛みはだいぶマシになってきました。
せっかくの休みなのに体調壊して何もできないことほどもどかしいことはありませんよね。
今日は朝からいい天気
こりゃもう何かしろってことですね。
ということで、太陽が上りきってから今日はカメラを持ってお出かけ。
場所は近所の公園です。
この公園、右の地図を見てもらえば分かるように少し大きめの池があるんですね。
で、そのまわりを取り囲むように遊歩道ができていて、木々が植えられているわけです。
昔は池にはザリガニやスジエビなんかいましたが、誰が放したのか今ではブルーギルやミドリガメくらいしか見ることができません。
そんな公園なんですが、適度に水辺があり、木があり、芝生があるもんですから小鳥たちにとっては絶好の繁殖場所なんですよ。
1年中通して、様々な鳥の声を聞くことができます。
で、ゆうはデジ一(デジタル一眼レフカメラ)を買って、更に望遠レンズを買い足してからというものちょくちょくこの公園に来て、小鳥とかを撮っています。
何の鳥がいるかなんて全然知りませんが、写真に納めてそのあと図鑑とかで調べるわけですね。
そうしてくうちに、身の回りにはカラスとスズメ以外にも数多くの鳥がいることが分かりました。
やっぱ、普段意識してないとダメですね。
で、今日も鳥さんたちを撮りに来たわけです。
重い機材抱えて(笑
ではさっそく公園内に入っていきますか。
まず、入り口でトーテムポールがお出迎え。
いろいろと不思議な場所です。
公園の東側から見た風景です。
結構いい感じでしょ?
冬場は落葉樹が枝だけになるので、鳥とか撮るのも楽なんですよね。
夏場は葉っぱとかにすぐ隠れちゃうので撮りにくいのです(鳥だけに・・・
公園に着いたら耳をすませます。
すると鳥たちの鳴き声が聞こえてくるので、そろりそろりとそちらの方に向かいます。
おやおや、木の枝の隙間から白黒の小鳥が見えました。
これは”シジュウカラ”ですかね。
黒い頭に白い頬が特徴です。
羽は薄緑のきれいな羽なんですが、この写真ではよく分かりませんね。
続いては、松の枝をピョコピョコ飛び回ってる輩を発見!
これもさっきと一緒、シジュウカラでしょう。
この時期は多いのかもしれません。
去年の3月頃に行ったときは中々見かけませんでしたが。
しかし、こう枝の影とかに入ってしまうとうまく撮れなくなってしまうのですよね。
ほんとカメラってシビアです。
また、松の枝のシジュウカラの1枚目はトリミングしてない絵ですが、下の2枚はトリミングしてる写真です。
つまり、鳥の部分を切り取って大きく見せてるわけですね。
これでも随分と近づいてるのですが、ファインダーいっぱいに写そうとなると中々難しいことになります。
そして池の遊歩道にそって歩いていきます。
すると池の端でバタバタと羽のはためく音が
カモですね。
詳しく言うと”ヒドリガモ”と言うらしいです。
羽の色が違うのはオスとメスだからでしょう。
そして、カモが飛び立ったあとの草むら近くでも、何やら動く影がありました。
これは”ビンズイ“ですかね。
ちょっと小さいのでトリミングして拡大してみましょう。
そういえば、実家に帰ってるときに妹が「緑のスズメがいるんだけど・・・」とか何とか言ってましたが、恐らくこいつのことでしょう。
もしくはメジロですな。
そのときは、「スズメ亜種なんじゃね?」とか返しておきましたが、ビンズイもメジロもスズメ目ですのでまぁ、広義の意味で間違ってないでしょう、うん。
まぁ、小さい鳥は大概スズメ目ですけどね。
私たちにもっとも馴染みのある鳥たちのグループですね。
ここには数匹固まって地面をついばんでいました。
おそらく家族なんでしょうねぇ。
そして、手すりの上でもう一枚。
こちらも手すりにもたれかかったり、腕を置いて固定しながら撮ってます。
そうすると手振れしにくいんで多少はマシな写真が撮れるわけですね。
ついでにおしりも。
ビンズイをたんまり撮った後はそろそろ家に戻ろうかときた道を戻ります。
すると、斜面にコケやら下草やらが生えているところにも小鳥の姿が。
これこそ「スズメ亜種」だと思うんですがどうでしょう?
ちなみにこの鳥、スズメではありません。
スズメは頭の天辺から目のとこまで茶色い羽で覆われますが、こいつは頭の天辺だけ茶色です。
そして、顔に黒いスジが何本かあり、頬と喉が白いですよね。
この鳥は”ホオジロ”と言います。
不気味な音楽と共にやってくる人食い鮫とは一切関係ありません。(向こうはホオジロらしいですね
とりあえず、パッと見スズメに似てますからこれまで生きてきた中でスズメだと思ってた何割かはコイツだったのかもしれません。
ちょっと見やすく拡大してみましょう。
どうですか?
スズメとの違いが分かりましたか?
分からない!って人はスズメでグーグル画像検索でもしてください。
実はあれだけ身近な存在であるスズメをゆうは撮ったことがないんですよね・・・。
撮ろうと思うときに撮れる範囲にいない。
まったく、困ったものです。
そして、最後にどれだけ離れている鳥をいつも撮ってるかお見せしましょう。
まずは先ほどからお馴染みの”アオジ”さん。
これはトリミングも何もしてない、撮りだしの画像です。
ちょっと鳥メインの写真としては鳥が小さいですよね。
せめてあと、1.5~2倍くらいの大きさで写ってほしいものです。
で、これを撮った時どれだけ離れてたかというと
こんな感じ。
”アオジ”さんは奥に見えるドカンの上にいたわけですね。
どうですか?
遠いと感じますか?近いと感じますか?
これは広角レンズ(広めに写るレンズ)で撮っているので、目で見るより風景が広がって見えます。
ですから、実際はもっとドカンの位置は近く感じるかもしれませんね。
実際、ドカンまで数m程度ですしね。
ただでさえ小さい小鳥を撮るにはここまで近づいても、まだ小さく写っちゃうんですねぇ。
本当に大きく写したかったらほんと眼と鼻の先まで近づくか、すっごく拡大して撮れるレンズを使うしか無いです。
まぁ、今ある機材でどこまでできるか試すのも、それはそれで楽しいものですけどね。
そんな感じで、今日の野鳥撮影は終わり。
帰った後はあま~いぜんざいでも食べましょうか。
食べ過ぎ注意ですが、ついつい食べちゃいますね。
実家にいるときにしか食べられませんし。
てな感じで、今日の午後の活動は終わり。
明日はいよいよ茅野に帰らないといけないので、荷物もまとめとかないとなぁ。