2022/07/17

伊根の舟屋と与謝野町の丹後ちりめん

 エメラルドグリーンの海に伝統的な舟屋


蒲入漁港で美味しい漁港めしを食べたあとは、伊根に寄って舟屋もみていきましょう。
駐車場に駐めて徒歩で巡る方法もありますが、今日はサクッとビュースポットで写真を撮って終了。


今回も前回に引き続きiPhone13 Pro Maxでの撮影です。
3倍光学ズームもこんな感じ。

これと超広角が使えるようになってからスマホカメラの使い勝手がかなり上がりましたよね。



続いて眞名井神社に寄りました。
ここは元伊勢籠神社の奥宮であり、知る人ぞ知る御神水が湧き出る神社です。
御神水は注ぐこともでき、ポリタンクを持った人たちをちらほら見ることもできます。



ただ、この神社ちょっと前に改築がありまして。
前は木々に覆われた薄暗い雰囲気の良い神社だったんですが、今は陽の光が差し込む凄い明るい雰囲気の神社に変わってしまいました。

ちょっと残念。
ただこれも30年くらいしたらまた昔の鬱蒼とした雰囲気が戻ってくるかしら?

籠神社に行くならこの眞名井神社も寄ることをオススメします。


丹後ちりめんの一大生産地、与謝郡与謝野町

みなさんは丹後ちりめんって知ってますか?
私は最初聞いたとき、丹後といえば兵庫・京都北部。
日本海側なのでそこでちりめんというと・・・


丹後で生産される「ちりめんじゃこ」のことかな?って思いました。
多分京都なのでちりめん山椒ですね!!なんて。

のちにちりめんは縮緬、絹を撚りのない糸と撚りのかかった糸を交互に織り込み、独特の凹凸が出たものの織物のことだと知りました。

縮んでいる緬で縮緬なんですねぇ。



ちなみにこの縮緬の表面に干上がったじゃこの姿が似ているため、「ちりめんじゃこ」って言うんですねえ。
まさか織物が起源だったとは・・・。

今日はそんな縮緬の中でも国内シェア1位の丹後ちりめんの生産地、与謝野町に寄ってきました。
最近、着物に興味を持って呉服屋さんとか着物を扱っている古着屋さんとか行きますが、女性向けの絹織物で縮緬はほとんど丹後ちりめんなんですよね。

ちなみに日本の着物の7割は丹後の生地からできているそうです。
小紋や友禅など色とりどりの着物がありますが、それら後染めの着物って元になるのは真っ白な丹後ちりめんとかなんですよね。




丹後ちりめんは上の写真の様に黄色い証明になるんですけど、小紋や友禅の着物見てたら、あれも丹後ちりめん、これも丹後ちりめん!?ってなりました。



今日はそんな丹後ちりめんの生産地、与謝野町にある丹後ちりめん歴史館に立ち寄りました。

丹後地方は1300年以上前から絹織物の産地だったそうですが、江戸時代に京都西陣で「お召ちりめん」が誕生したあとは丹後の織物は「田舎絹」と呼ばれ売れ行きが低迷したそうです。

「お召ちりめん」は徳川家将軍も好んで着たことから「お召」という名前が付いたそうで、将軍御用達とあっては、売上に影響が出るのもやむなしですよね。

しかし、困窮する故郷を救おうと丹後の職人が京都西陣に赴き、ちりめん織りの技術を持ち帰り、独特の「シボ(生地の凹凸)」を持ったちりめんの生産に成功したのでした。



その技術が丹後に広まり、今日の丹後ちりめんになったそうです。
丹後ちりめんの歴史も先人たちの努力によって成り立ってきたんですねぇ。

戦後は昭和40年代のガチャマン景気で全盛期を迎えました。
織り機をがちゃんと織れば万の金が儲かるとも言われたこの時代、昭和48年には生産量が1000万反近くになり、それこそ世界一のシルク産地の生産地まで上り詰めたといいます。



しかし、現在の生産量は30万反程度となり、当時と比べると何十分の一にまで生産量は縮減。
ちりめんよろしく縮み上がった生産量に地元も色々頑張ってるそうですが、この歴史館は休日訪れましたが、人気がなく丹後ちりめんの衰退を物語っているように思います。



着物屋さんにも「今の生地より昔の古着のほうがよっぽどいい生地使ってるよ」と言われます。
また、「着物を買うなら今が一番いい。なぜならこれから職人さんたちがどんどん消えていくだろうから今ほどの生地は今しかない。」とも。

うーん、安く質のいい着物が切れるのは大変ありがたいのですが、この先の着物業界の行末がとても心配になります。



歴史館は入館料は無料です。
中では動いている織り機も見れるのですが、今日は止まってました。



売り場もあるのですが、見ての通り奥の方は電気が消えており、人が買いに来るのすら拒んでいるようで・・・。

ちりめんは着物の中でも「やわらかもの」と呼ばれ、その手触りはふんわり暖かく上品な質感です。
男性物は基本的に「かたもの」と呼ばれる紬がメイン。

前に一度、バイセルの即売会に行ったとき、男性ものの丹後ちりめんの着物が有ったのですが、着心地がこれまで来てた「かたもの」とぜんぜん違うんですよね。
ちょっと感動しました。

それ以来、「やわらかもの」の着物を探しており、丹後ちりめんも気になる織物だったんですけど、産地に来て分かったのはすごく廃れているなぁといったところ。
今回はあまりいい出会いはありませんでしたが、今度来るときは実際に製造している工場とかを見学してみようかしら。

そしたらまた、丹後ちりめんの違った一面が見えてくるかもしれません。
そのときは丹後ちりめんの着物を来て、ここでコレ生産されたんですよ!という話をしながら見学してみたいですねぇ。


ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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