2013/06/19

山陽・四国旅行記 呉編 その3   ~旧海軍兵学校 江田島~



ということで江田島です。



護衛艦見学場所から車で40分くらいでしょうか。

ぐるっとまわって対岸に行く感じです。

護衛艦見学が1日に3度
10:00~
13:00~
15:00~

で江田島見学が1日に4度
10:00~
11:00~
13:00~
15:00~

となっています。

朝一でどちらかに向かうとしても、次の見学は13:00~のに間に合わせた方が他の施設もまわれて得策だと思います。

最初は10時から護衛艦見学をしてその後、大和ミュージアムと鉄のくじら館を見て、15時から江田島見学に行こうとしていたのですが、それだと大和ミュージアムと鉄のくじら館を見る時間が実質1時間も取れません。

途中、昼食も取りたいしどうするかと考えていましたが、護衛艦見学が早めに終わったので、先に江田島見学をして、それから余った時間で各博物館を見て回ることにしました。

ちょうどお昼時ですし、江田島で兵学校カレーも食べれますしね。


橋を渡って江田島に到着。

そして1時間ほど車を走らせ、12時前に海上自衛隊第一術科学校に到着しました。

第一術科というからには第二や第三ももちろんあるそうです。

それぞれ専門に学ぶことが違うらしいのですが、海上自衛隊で士官になるためには必ずこの第一術科学校を卒業しなければいけないらしいです。

ある意味、海上自衛隊の登竜門とも言えるでしょう。




そして私達がまず赴いたのはこの建物。

地図によると江田島クラブと書いてありますが、ここの一階に食堂があります。

また、ここが見学の集合場所になるわけです。




ちょっとおしゃれな建物。

そして食堂に入って頼むのはもちろん、





海軍カレーです。

私はエビフライカレーにしました。
これで650円。

悪くない値段です。

サラダはまあそれなりでしたが、カレーはなんというか昔ながらの懐かしのカレーといったところでしょうか。

親曰く、昔はカレーと言えばこんな感じだったなぁ、だそうです。

しかし、この館内。

節電のためでしょうがなんとこの時期でまだ冷房が聞いてないのです。

暑い館内でカレーを食べてるとどんどん汗が噴き出してきます。

そして昼食を食べたらいよいよ見学会!

入口付近の広場に集まり、見学がはじまるのを待ちます。

年配の自衛官の方がどうやら案内してくれるらしいのですが、年はなんと77歳だとか。

普通なら定年ですよね。


なんでも4年まえくらいから見学の司会をしてるらしいのですが、キッカケは見学者が

「神風特攻隊の隊員の方々は喜んで特攻していったんですよね」


との一言だったとか。

そんな間違った考えが広く浸透してしまうのは困る、とのことで老体に鞭打って見学会の司会を務めてくださってるらしいです。




そして見学開始。

今日も暑い。

最初は出てすぐ正面の大講堂をみます。




なんでもこちらの豪華な玄関は皇族の方とかやんごとなき方々専用の入り口だとか。

庶民はこの裏側に向かいます。

さすが、と言うかなんというか。
伝統を重んじる国防機関っぽいですね。




そしてこっちが一般人用。
鉄製の重そうな扉をあけて中に入ります。



この大講堂では様々な行事をするんだとか。
入学式、卒業式はもちろんここでやります。


さて、中に入っていきますか。





入り口をくぐるとまずは左右に廊下があります。




そしてこちらが講堂内です。

なんかレトロでいい雰囲気ですね。





天井のシャンデリアのデザインはなにか分かりますか?

そう、船の舵をとるための操舵輪だとか。
海軍らしい。





そしてこちらが講堂のステージになります。

左右の扉から皇族の方は入ってくるんでしょうね。
あとこのレッドカーペットは成績優秀者のみ踏むことができるんだそうな。


大正6年建造だそうで、歴史を感じさせる建物でした。






続いてはこちらの建物。

旧海軍兵学校の顔でもあった通称「赤レンガ」と呼ばれる建物。





幹部候補生学校庁舎です。

このレンガは高温で焼いた結構お高いもので、イギリスから1つずつ油紙で包んで輸入したとか言われてましたが、あとで調べると国産だったとか(笑

それでも1つ3万はくだらない高級レンガです!

ここの海軍兵学校時代からの訓示として、「学生は最もよい環境で生活させるべきである」というものがあるそうで、それによってこんなゴージャスな建物で学生は生活できるんですね。

ちなみに教官用の建物はもと倉庫を改築したらしいです。

こういう気風があったからこそ旧海軍は当時の人たちの人気を集めていたのかもしれませんね。
詰襟制服も当時の女性たちの憧れの的だったらしいですんで。




残念ながらこの幹部候補生学校庁舎内に入ることはできませんが、横から中を覗くことはできます。




なんだか日本の建物の気がしませんね。

この建物は明治26年に建てられたそうです。

旧海軍はイギリスからたくさんのものを学び、そして常に海の外を見てきました。
そういった空気がこの江田島にはまだ残っているのかもしれません。

私の祖父も一体何を思いながらここで生活していたのでしょうか。





そしてこちらがグラウンド。




奥には戦艦陸奥の主砲が置かれております。

そして赤レンガのまわって道を進むと





また何やらすごい建物がありますよ!




これは教育参考館。

平たく言えば海軍の歴史博物館といったところでしょうか。

残念ながらこの中は撮影禁止なので写真はありません。

しかし、この建物。
外見もすごいですが中もとてもキレイでした。

入ってすぐに2階に上がるための階段があり、それを上がってからぐるっと一周して下におりる見学コースとなります。

中には歴代海軍大将や有名な軍人さんの紹介や参考資料などが飾ってあります。


中でも心に残ったのが、山本五十六の言葉が書かれた書。

「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。

なんか心に響きます。
これこそ人の上に立つものの言葉でしょうか。

この中のどれかが欠けても人は動かないんでしょうね。

やってみせない。言って聞かせない。やらせてみない。ほめてやらない。

私も人を教育する立場になるのかもしれません。
その時この言葉を肝に命じておきたいと思います。


そして教育参考館の外には大和の砲弾や潜水艦、魚雷などが飾られております。

















そしてここまで見たら見学は終了です。

あとは最初の江田島クラブの建物に帰ります。

皆さん暑い中お疲れ様でした。

また、解説をしてくださった自衛官の方本当にありがとうございました。


そして最後は江田島クラブ建物2階にあります海上自衛隊歴史ゾーンを見て帰ることにします。












ここには海上自衛隊の歴史がパネルなどによって解説されています。

護衛艦見学の時にいった旭日旗の説明もここにありました。






これにて江田島ツアーは終わりです。

次回は本土に帰って見てきた大和ミュージアムと鉄のくじら館を紹介していきます。

ではでは。



呉編 その4に続く


ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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