Mate 9自慢のライカレンズ搭載 デュアルカメラ!!
さて、これまで何回かHuawei Mate 9についてレビューしてきましたが、実際に今回からその使い勝手についてもう少し詳しくレビューしていきたいと思います。
まずはやはりMate 9の目玉でもありますカメラ機能から!
カメラスペック(Leica SUMMARIT H 1:2.2/27 ASPH搭載)
メインカメラ( ダブルレンズ)・センサー:1200万画素カラーセンサー + 2000万画素モノクロセンサー
・開放F値:F2.2
・手ぶれ補正:光学手振れ補正
・その他:2色フラッシュ
2倍ハイブリッドズーム
4-in-1 ハイブリッドフォーカス(像面位相差 + コントラスト + レーザー + デプスAF)
インカメラ
センサー:800万画素
開放F値: F1.9
Mate 9の特徴といえばやはり何と言ってもこのダブルレンズのカメラ機能でしょう。
ライカ製レンズのズマリットを搭載し、カラーセンサーとモノクロセンサーを使いより鮮明で高品質な描写を実現しています。
と、ここまでは公式HPや多くのレビューで見てきたことの復習なわけですが、実際どんなものなのでしょうか。
1.起動
まずは起動の仕方から。
これはもはや最近の機種ならどれでもお馴染みの方法になると思いますが、ロック画面(上写真左側)からはショートカットキーのアイコンをスライドさせればカメラアプリが起動します。
また、ホーム画面(上写真右側)からはカメラアプリのアイコンを直接タップし起動することになります。
スリープモードからだと指紋認証でホーム画面を出すより、電源ボタンを押しロック画面を出してからカメラショートカット機能でカメラを起動させたほうがスピーディーでしょうね。
iPhone6の場合はロック画面を一度指で下からスワイプし、ショートカットアイコンを出さないとカメラを起動できなかったので、そのアクションが要らない分Androidの方が素早くカメラを起動できていいですね。
2.カメラアプリ
続いて純正のカメラアプリを見ていきましょう。
シンプルなデザインがいいですね。
これは横持ちスタイルなのですが、左側に上から
・動画撮影モードボタン
・シャッターボタン
・撮影画像再生ボタン
となります。
ロック画面から起動した場合は、スマホ内の写真へのアクセスは制限されますので撮影画像再生ボタンからスマホ内にある画像のチェックはできません。
しかし、アプリを起動後撮った写真は確認できますので問題はないです。
モード選択
また、カメラ撮影モードから画面を左にスワイプしたらモード選択画面になります。
一覧からタップで選んでそのモードに変えるのですが、これは画面の大きさの割にアイコンが小さくとっさの操作に向かないのでこの辺はちょっと改善してもらいたいところ。
よく使うモノクロモードは右から2番目にあるのですが、右片手だけだと指が届きにくいんですよね。
今後のアップデートとかでよく使うモードは画面上スワイプや下スワイプでサッと切り替え出来るようショートカット機能とか付くとありがたいですね。
モノクロ撮影&Proモード
ちなみにモノクロモードにすると当然映像もモノクロになります。
また、シャッタボタンの上側を上にスライドするとProモードになり、カメラ設定の詳細が表示され細かい調整ができるようになります。
これは普段からカメラ使ってる人間からしたら有り難いですね。
とくにシャッタースピードやISOがどの程度あるかは撮影時の指標になりますし、露出補正なんかもEV値で設定できるので分かりやすい。
また、PROと表示されてるすぐ左側に『モノクロ✕』と書かれていますが、これをタップすると即通常撮影モードに戻れます。
この辺のショートカット機能はほんと良く出来てるなぁと感心するところ。
ワイドアパーチャモード
また、通常撮影モードかつPROモードでないときは様々なカメラ機能が使用できます。
左側の絞りボタンを押せばワイドアパーチャモードとなり、F0.95~F16のボケをデジタル処理で擬似的に再現するというわけです。
F0.95とか超高級な大口径レンズでしか楽しめませんからねぇ。
数値を聞いただけでワクワクしてきますね。
F0.95
F16
どうですか?
違いがわかります?
まぁ、広角レンズなんでそこまでボカしてもああF0.95の方が背景がボヤボヤしてるな程度の差になるのでしょうか。
例えば50mm F0.95のレンズとか使ったらもう世界がトロけまくって楽しいんですが。
いや実際は使ったこと無いけど…。
いつかはフルサイズで開放F0.95の大口径レンズを使ってみたいですねぇ。
彩度設定
ワイドアパーチャの上のフィルムボタンを押せば彩度が「標準」、「鮮明な色」、「ソフトな色」から選べます。
一眼レフのフォトスタイルで言う「STANDARD」、「VIVIT」、「NATURAL」みたいなものでしょうか。
ちなみに
標準
鮮明な色
ソフトな色
う~ん、鮮明な色とソフトな色の違いがいまいちわからないですね。
間違って設定したかな?と思い、画面見ながら設定いじってみても鮮明な色とソフトな色は画がほとんど変わりませんでした。
この辺もアップデートで改善するかな?
ソフトな色がどう見てもソフトじゃないからなぁ。
また、様々なカラーモードも選択できますがあまり使う機会がなさそうですね。
撮影スタイルでは女性に需要が高そうなビューティーモードなんてありますが、これはなかなかすごかったですね。
インカメラにすると自動でビューティーモードになったのですが、たしかにお肌真っ白シミ・シワを消して美肌で撮ってくれます。
思わず自分の顔で笑っちゃいました。
ですが、フェイスブックやSNSで自画撮りして乗せている人も多いですし、きれいに撮れるモードは今や必須かもしれませんね。
3.シャッター音
さてここでマニアックな話になりますが、このMate 9はカメラのレンズ以外にも拘っていることがあるんです。
恐らくそうだろなと思いつつ、他のレビューとかではダブルレンズのカメラ性能のことは取り上げられてもシャッター音のことはほとんど取り上げられていません。
しかし私は、Huaweiがライカとコラボしてカメラ作ったと聞いたときからもしや…と思っていたのですが、ようやく実機を手に入れれたので試すことができました。
それは何か・・・。
Mate 9のシャッター音はライカである!
何言っとんだこいつはと思いの人もいるかもしれませんが、ライカにとってこのシャッター音というものは決して蔑ろにできないものなのですよ。
むしろライカの醍醐味はシャッター音にあるといっても過言ではありません!
とか言ってたら他のライカファンからにわかは消えろ!とか言われるかもしれませんが、ライカ自社製としては初のコンパクトデジタルカメラであるライカX1はライカM3の1/60秒のシャッター音をサンプリングとして導入したというのだから(コンデジなんでシャッター音を消すことも可能)、そのシャッター音へのこだわりは半端ない物があるわけですよ。
で、このMate 9ももしかしたらライカのシャッター音を再現してるんじゃないか?と思っていたわけですが、まぁ百聞は一見にしかずと言いますし実際に見て(聴いて)もらいましょう!
どうです?Mate 9のシャッター音は。
全くそのままではないですが、ライカっぽい小さくて目立たない音ですよね。
ロック画面を解除したときに音がなる設定にしてたらこんな感じの音がなると思いますが馬鹿でかいカシャッという携帯カメラっぽい音じゃないだけ私としてはすごい満足です。
ちなみにおまけ。
私が持っている各種カメラのシャッター音です。
こうやって聴き比べるとiPhone6ほんとにシャッター音デカイな・・・。
うっかり電車の中とかでスクリーンショット撮ってしまいシャッター音が鳴ろうものなら即その場から立ち去りたい気分になります。
最近のOSのアップデートでマナーモード中にスクリーンショットを使ってもカメラモード以外ではシャッター音がならなくなっただけマシですが・・・。
ちなみにMate 9はバイブモードならスクリーンショットを撮ってもシャッター音はなりませんが、なぜかサイレントモードならスクリーンショットを撮ってもシャッター音が鳴る仕様。
良くわかりませんね。
Xperia Z3もiPhone6と比較するとシャッター音は小さいのですが、やっぱり聴き比べるとMate 9がいちばん好きですね。
小さな音ですが重みがあるというか、撮ってて楽しい音です。
Xperia Z3もiPhone6と比較するとシャッター音は小さいのですが、やっぱり聴き比べるとMate 9がいちばん好きですね。
小さな音ですが重みがあるというか、撮ってて楽しい音です。
4.画質比較
続いては私の持っている各カメラと撮り比べて画質をチェックしてみましょうか。
iPhone6
XperiaZ3
Mate 9
室内灯はLEDなのですがホワイトバランスにかなり差が出ましたね。
XperiaZ3は青っぽく、iPhone6とMate 9は赤っぽく写りました。
同じ位置から撮ったつもりですが、各スマホの画角とレンズ位置の違いで微妙に構図が変わってますが一番シャープでカメラの質感もよく見えるのはMate 9ですかねぇ?
この辺は2年の差というわけでしょう。
現行機で比べてみると、iPhoneやXperiaの方が画質が上かもしれませんしね。
iPhone6
XperiaZ3
Mate 9
等倍表示でも見てみましょう。
iPhone6やXperiaZ3はISOを一番低く抑えて撮っているのがわかると思いますが、それでも等倍表示したらモヤモヤした画質になっています。
特にグッタペルカ(グリップ部の樹脂部分)が実際はシボ加工されているのが、黒く潰れ見えにくくなています。
Mate 9は階調がいいのか黒いグッタペルカも明るいシルバーメッキもちゃんと再現されててダブルレンズの実力が良くわかりますね。
海外のカメラ性能テストの有名なサイト「DxMark」によればMate 9のカメラのスコアは85。
現時点でのトップ性能はGoogleが出しているPixelの89でその後にGALAXY S7 edge(88)、HTC 10(88)、LG G5(99)、Xperia X Perf(88)、XperiaZ5(88)、Moto Z Force Droid(87)、iPhone7(86)、Nexus 6P(86)となっており、約10位くらいの性能ですね。
カメラを売りにしているにしては中々振るわない点数ですが、上にラインナップされているスマホはどれも各社のフラグシップで値段もそれなり。
6万ちょいのMate 9は値段相応に頑張ってるということですかね。
少なくとも2年前のフラグシップ機達よりはキレイな写真が撮れそうで安心です。
5.実写テスト
最後に実際に撮ったサンプルを幾つか載せておきましょう。
時間が無いのでどれも帰宅中に撮ったものです。
左下の表記はカメラで勝手に入れることができるのでアップするときには楽ですね。
モノクロカメラが面白いのでついついモノクロばっか撮ってしまいますが、これがまた面白いんですよ。
モノクロって彩度がないぶん階調(明暗)で写真が表現されるわけですが、このカメラはちゃんと明るいところ、暗いところをしっかり描写してくれるので撮ってて気持ちいいですね。
月明かりの夜でもしっかり撮れます。
スマホのカメラも進化しましたねぇ。
というわけで今回のカメラレビューはこの辺で。
次回は他の使い勝手についてまとめていきましょう。
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