2015/05/06
SONYのNEX-6を手に入れてからしたかったことが一つあった。
それはマウントアダプタを使用しライカMマウントレンズを使うということである。
最新のカメラに古臭いレンズを使うのも変に見えるかもしれないが、昔のレンズは昔のレンズなりにとても味のある写りを見せてくれる。
もちろんフィルムカメラを使えば今でも古いレンズを使用することは可能だがいかんせん現像代がかさばり、気軽に使うという点から考えるとはやりデジタルカメラを使用したほうがコスパがいい。
そういった理由から最近古いレンズをミラーレス一眼で使用するオールドレンズ遊びなるものが流行っておりオールドレンズの人気が再び上がっている。
しかしなぜオールドレンズを使用するのにミラーレス一眼がいいのか?
デジタル一眼レフカメラではダメなのか。
今回は新たに手に入れたヘリコイド付ライカMマウントアダプタを紹介する前にデジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼の違い、フランジバックについてまず説明していきたいと思う。
フランジバックという言葉に聞き馴染みが無い方も多いかと思うが、簡単に言うとデジタルカメラの撮影素子からレンズマウント部分までの長さのことである。
そしてそのフランジバックの長さは各社のデジタルカメラで違っており、特に一眼レフとミラーレス一眼ではその差が顕著なのである。
具体的に例を出すと
などのようになる。
分かりにくいだろうが簡単にまとめると
レンジファインダー機:フランジバック 30mm前後
一眼レフ機:フランジバック 45mm前後
ミラーレス機:フランジバック 18mm前後
という感じ。
ミラーレス機のフランジバックが圧倒的に短いことが分かっていただけたと思う。
そしてこのフランジバックの短さこそマウントアダプタを使用しオールドレンズ遊びをするのに必要な条件だったのだ。
というのもマウントアダプタは下記の図のように
レンズとカメラボディの間に噛ませ他社のレンズを使用するためのものなのだが、この図のようにフランジバックが長いボディのレンズはフランジバックが短いボディで使用できる。
が、逆は無理なのだ。
厳密に言えば付けることはできるが無限遠がでなくなり近接撮影専用になる。
つまり、私が普段使っているNikonFマウントには他のキヤノンやペンタックスのレンズを付けてもフランジバックが短いため無限遠がでない。
当然、ミラーレス機やレンジファインダー機のレンズも同じように無限遠がでないため使用できないのだ。
この問題があったためこれまでデジタル一眼レフカメラが流行ってきてもオールドレンズはあまり見向きもされなかった。
しかし、古い一眼レフ機やレンジファインダー機よりフランジバックが短いミラーレス一眼を使用することで多くのレンズがなんの問題もなく使用できるようになったのである。
めでたしめでたし。
というわけで、今回私は念願のライカMマウントのレンズをNEX-6で使用するためにソニーEマウント用ヘリコイド付ライカMマウントアダプタを購入したのだ。
そしてそのマウントアダプタは名前にある通りヘリコイドが装備されている。
ヘリコイドとはレンズに付いているレンズを前後させる回転機構のことで要はネジを閉めたりゆるめたりしてレンズを前後させピントを合わせる機構のこと。
このマウントアダプタにはそのヘリコイドが内蔵されており外側のリングを回すと
このようにマウントアダプタがせり出すのである。
なんのためにこのような機構がついてるかというと近接撮影をするためである。
ライカMマウントのレンズは最短撮影距離が1mなどと接写性能がかなり低いのだが、このヘリコイドをせり出せば無限遠での撮影ができなくなる代わりに最短撮影距離が短くなるのだ。
もちろんヘリコイドを元に戻せば無限遠撮影も可能である。
昔ライカにはNOOKY(ヌーキー)と呼ばれる近接撮影用のレンズアダプタがあったがこのマウントアダプタはその機能が付いているというわけだ。
ごちゃごちゃ書いてきたが実際にNEX-6に装備してみる。
黒のボディに黒いマウントアダプタがよく似合う。
そして実際にMマウント エルマー 50mm F2.8を装備してみた。
デジタルさバリバリの最新ボディに古めかしい沈胴レンズがなんともアンバランスである。
レトロボディならもうちょっと様になるんだろうが、まぁ仕方ない。
次回は実際このマウントアダプタを使用しライカレンズを装備したNEX-6の写真を貼っていきたい。
you may also like
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿