2018/06/08

嵐山再び その1 ~早朝の竹林を歩く~

6:09 嵐山駅到着

Leica M -P+Summilux-M 1:1.4/50 ASPH.

始発電車に揺られながらやってきたのは嵐山。
そう、今日は新しく買ったカメラを使いながら嵐山でリベンジをするのだ。

この前は気づかなかったが、嵐山駅のホームはとても雰囲気のいい電灯が吊るされている。
しばらくこの光景に見とれ、改札へと向かわずシャッターを切り続けたほどだ。

こういう絵をしっかり出してくれる当たりがライカのライカらしさと言ったところか。
最初はズミクロン 35mm F2.0で何枚か撮ったのだが、もうちょっと望遠で切り取りたくなり久しぶりにズミルックス 50mm F1.4を使った。

更にアップで撮影し、前ボケと後ボケを生かす写真にしても面白そうだ。
90mmや135mmのレンズが欲しくなるがそれはまたの機会に。


α7R Ⅲ+TAMRON SP 15-30mm F/2.8

今日のメインはなんと言ってもこの「α7R Ⅲ」。
新しく買ったマウントアダプタでキヤノンEFマウントの「TAMRON SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD(Model A012)」を装着。

AFや絞りもしっかり動きかなり使いやすい。
このレンズはニコンマウントの頃も持っていたが本当に使いやすいレンズだ。

歪みも少なく、F8.0まで絞れば周辺減光も気にならない。
中央から周辺までキリッと解像してくれるので何の不安もなくシャッターが切れる。


α7R Ⅲ+TAMRON SP 15-30mm F/2.8

このような細い路地での撮影のときもぐっと奥行き感が出せるので良い。
個人的には1台は標準か中望遠の単焦点で、もう1台は広角ズームを持ち歩くのが好きだ。


α7R Ⅲ+TAMRON SP 15-30mm F/2.8

今回はカメラの特製も知りたかったので基本はオートの撮影だが、ソニーのカメラは基本オートで撮ると上のような明るめで暗部を上げる絵作りをする。


α7R Ⅲ+TAMRON SP 15-30mm F/2.8

ホワイトバランスも軽い感じだ。
日陰や曇の日はホワイトバランスを弄らないと上のような感じで撮れるが個人的にはこれはあまり好きな絵ではない。
ソニーのカメラはいくつも使ってきたが、オートの写りはどれも好みではないが、このカメラでもそれは変わらないみたいだ。


Leica M -P+Summicrom-M 1:2.0/35 ASPH.

ちなみにライカならこのように写る。
そこまで暗部を上げず上の竹の葉も黒く潰れている。
人の目はカメラよりもダイナミックレンジが強く、本来ならばソニーのような写りの見え方の方が近いのだろうが、個人的にはメリハリのある絵が好きなので、処理的にはライカのほうが好みだ。

ただ、やはりライカの方は少し冷たい色味なのでここはホワイトバランスを「曇り」に設定してみて同じ場所を撮ってみる。


Leica M -P+Summicrom-M 1:2.0/35 ASPH.

どうだろうか?
ぐっと雰囲気が良くなったと思う。


Leica M -P+Summicrom-M 1:2.0/35 ASPH.

個人的に写真には白(明部)は絶対条件ではないが黒(暗部)は絶対条件だと思ってる。
暗部をしっかり表現することで光の当たるところが逆に際立つからだ。


α7R Ⅲ+TAMRON SP 15-30mm F/2.8

ソニーは逆に明暗を旨く抑えて表現するくせがあると思う。
空を飛ばさず、かと言って竹や生け垣を黒つぶれしないよう現像している。


Leica M -P+Summicrom-M 1:2.0/35 ASPH.

安定感があるのはα7R Ⅲのほうだろうが個性的という面で見たらライカの方だろう。
ライカの哲学というか、ライカの絵はこうあるべきという設計者の意図がよく分かる。


α7R Ⅲ+Summicrom-M 1:2.0/35 ASPH.


Leica M -P+Summicrom-M 1:2.0/35 ASPH.

違う場所違うレンズで撮っててもフェアじゃないので、試しにライカとα7R Ⅲで同じ場所同じレンズで撮影して見比べてみる。

ボディの設定もホワイトバランスは「曇り」、ピクチャーモードは「ビビット」で設定してみた。

解像感などはどちらも同等だろう。
むしろ2400万画素のライカM-Pとα7R Ⅲでは後者のほうが解像していてもおかしくない。

ただ色味に大きな違いがある。
ソニーの生け垣はどうも明るく茶色っぽい。
逆にライカの方は彩度が抑えられいる。


α7R Ⅲ+Summicrom-M 1:2.0/35 ASPH.

試しにα7R Ⅲで撮影したRAWを彩度を抑え、コントラストをキツめで現像してみた。
コレならぐっと良くなると思う。
ソニーのビビットはシャドウを持ち上げ、彩度を増すからなんだか軽い感じの絵になっていると思う。

しかし、自分の好みでいじればいい雰囲気の絵になってくれるのである意味現像メインで使ったほうがいいかもしれない。
ボディ自体のポテンシャルは高くRAWには明暗部のデータもしっかり残っているのである程度いじっても絵は破綻しない。

そのへんはセンサー屋のソニーの強みだろう。


α7R Ⅲ+TAMRON SP 15-30mm F/2.8

それにしても早朝の竹林はやはり人が少ない。
時間をたっぷり使って撮影できるし、早起きはなんとやらだ。


Leica M -P+Summilux-M 1:1.4/50 ASPH.

また、人がいたほうが何だかドラマチックな絵が撮れたりもする。


Leica M -P+Summilux-M 1:1.4/50 ASPH.

主題が一気にこの竹林から竹林で自転車を押す青年に変わった。
一体こんな朝早くからどこに行くのだろう。
自転車には大きな荷物も積まれている。

この後彼は竹林の一番奥で自転車を立て記念撮影を行うのだが、その時自転車が倒れ泣きそうな顔で起こしていたのはまた別の話・・・。

やはり自転車はしっかりしたスタンドを装備すべきだなぁ。

さて、今日はこの後化野(あだしの)の方まで向かおうと思う。
始めていく場所だがどんな風景があるのか楽しみだ。


ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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