2015/06/12

α7で撮る ~矢田寺のあじさい園~



今日は有給を取り、奈良県の矢田寺にやってきた。
いつもと同じ時間に起き、いつもより少し遅い時間に家を出て矢田寺の駐車場に着いたのは9時半頃。
矢田寺はあじさい寺としても有名な寺で第二阪奈有料道路の出口から車で15分程度の距離にある。
今回は折角なのでα7を出来るだけ使っていくことにした。
まず、使用したレンズは「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS SEL2870」である。
α7の標準レンズであり、Eマウントのフルサイズ用レンズFEレンズの中でも比較的安いレンズだ。
ズームもフォーカスも適度なトルクがあり、操作感は上々。
手ブレ補正機能もついておりEマウントのフルサイズ用レンズの1本目としては悪くない出来だと思う。
が、レビューなどを読む限りセンサーの性能を目一杯引き出すには力不足で本当にα7の性能を100%使いたいならZeissやGレンズを使えとのことだ。
まぁ、まだそこまで財布に余裕はないのでまずはこの「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS SEL2870」でどの程度写るのか試していきたい。






矢田寺の駐車場は寺に上がる坂の麓にいくつかあり、早めの時間に到着すれば混むことはないだろう。
ちなみに前回は足が悪い連れと行ったので一番上の駐車場を使わせてもらったが普段は立入禁止の看板が上がっているため、そこを利用したい方は警備の方に一声かけてから使用するように。
この麓から寺を目指すのは初めてだ。
一番坂に近い駐車場に車を止め係の人に駐車場代500円を払う。
係の人が私の姿を見るなり、「写真ですか?」と聞いてきた。
「ええ、あじさいを撮りに」と返すと「いいタイミングですね。ちょうど今が見頃ですよ。今なら人も少ないですし楽しんできてください。」と言われ少しテンションが上がる。
なんせ人があまりいないことを見込んでこの平日に有給まで取ってきたのだ。
屋台や出店が並ぶ通りを抜けると門が見えてくる。
ここで入山料500円を払い寺に向かう。このあじさいの季節のみ入山料がかかるらしい。




さあ登ろうとカメラを取り出していると何やら後ろのほうから騒がしい声が・・・。
運悪く(?)幼稚園の遠足組とバッティングしてしまったようだ。
元気よく子どもたちが階段を登っていく。
こういうとき邪魔が入ったと心を荒らげてはいけない。
このようなアクシデントこそ写真を彩るアクセントとなるのだ。




α7の使い勝手は上々だ。
軽いしファインダーも見やすくAFもピタッと合う。
簡易ではあるだろうがボディ各所にシーリング処理も施されており、ちょっとした水滴や埃程度なら安心の防塵防滴性能もある。
小雨降る中使う気にはなれないが、こういった雨上がりの森で枝から落ちてくる水滴に神経質にならなくても良い程度は安心できる仕様だと思う。




そして階段を登り切ったら矢田寺が見えてくる。
今日は山の山頂には霧がかかっており雰囲気も抜群だ。




α7に「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS SEL2870」をつけた写りはというと見ての通り。
オートで撮影してもコントラスト高めでやや彩度強めのソニーらしいはっきりした絵づくりだ。
特に際立った描写でもないが、安価な標準レンズとしては問題ないレベルではないだろうか。




ソニーのカメラは適当にとってもとりあえず見れる絵を吐き出してくれる。
色味なども鮮やかで安定感のある絵が撮れる。
しかし、逆に繊細で透明感のあるような描写ではない気はする。
そこがカメラ屋ではなく家電メーカーのカメラの作りなのかもしれないが、ニコンと合わせて使うと弱点を補いあってくれてこれはこれでなかなか良い撮影スタイルと言える。




矢田寺のあじさいは見頃のものも多く、境内には色とりどりのあじさいが咲き誇っていた。





ちょうど雨上がりで水気のある写真は艶が出てあじさいにはちょうどいい。




矢田寺ご自慢のあじさい園もちょうど見頃。
満開というわけではないが、逆に咲き終わったものがなく緑にあふれている。




賑やかさで言えば去年行った時のほうが賑やかだったが、これはその年の気候やタイミングによって変わるためその時々で楽しめればいい。




早速あじさい園の中に入る。




境内は基本三脚・一脚の使用は禁止されている。
とはいえ、使ってる人もちらほら目立った。
皆あじさいを楽しみに来ているのだから見る際のマナーはきちんと守りたい。
自分だけが特別なんてことはないのだ。




28-70mmの画角は使いやすい。
ただ、最近のレンズなのだから広角側は24mmスタートでも良かっただろうし、どうせレンズサイズが大きくなるのならテレ端は100mmや120mmでも良かった気はする。
もしくはF4通しにするとか。
安いレンズだからといっては元も子もないが、他のフルサイズデジ一を出しているニコンやキヤノンに対して後出しのソニーからしたらある程度のアドバンテージが必要だと思う。
しかし、レンズラインナップがまだまだ貧弱だなぁという印象がまだ見受けられる。
まだまだフルサイズミラーレスというのはニッチな商品という感じだ。




ズームで近寄ればこのくらいまではボケる。




ボケ味も可もなく不可もなく。
悪くないボケ方だ。




ちょっとフォーカスを弄りたい時もフォーカスリングを回せば拡大された表示が液晶に写されピント合わせが容易にできる。
また、ピントの位置も絵で示してくれるのでどちら側に回せばいいか分かりやすい。
NEX-6はピントリングを回しても回転角に対しピントの移動が遅くイライラしたがこの機能はとても使いやすい。




10時を過ぎた辺りから人も多くなってきた。
平日と言っても人気な寺には人気がなくなることはないらしい。





おそらく観光バスでも止まったのだろう。
多くの観光客とともに声をはりあげたガイドが境内に入ってくる姿も見受けられた。





あまり騒がしい場では写真撮影をしていても迷惑になるかもしれないので私は頃合いを見計らって早々に退散することにした。
ここを離れ一時昼食タイムにするのだ。




この後春日大社を周る予定なのだが、その前に腹ごしらえというわけだ。





どの店にするかは最後まで迷ったが、どうせなら地雷が少なく割りと速く安く食べれるラーメン屋にすることにした。




1人で入るならそのくらいお手軽な方がいい。
まだ早い時間だが、人気な店は昼時は混むだろうし何事も早め早めに行動するに限る。




どんどん境内に入ってくる人を横目に私は矢田寺を去ることにした。




帰りは帰りでその時にしか撮れない写真があるのでカメラは手に持ったまま移動する。




下だけでなく上なんかも見てみる。
もしかしたらこれまで気づけなかった面白い世界が広がっているかもしれない。




しかし、今日は雨がふらなくて本当に良かった。
雨の日のあじさいもそれはそれで乙なものだが、カメラが濡れて壊れたら元も子もない。





最後の出店が立ち並ぶ箇所もさっさとスルーしたが、もうちょっと余裕を持って色々見たほうが面白かったかもしれない。




まだそういう余裕は持てないのだ。
目的外のものを現地で買うのもあまり好きではないし。




ただ、地元のものを地元で買い食べたりするのも旅行を彩る一コマとなるのだろう。
何事も経験だ。
今度は何かひとつくらい摘んでみようかな。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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