2015/06/06
さてタムロン「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD」の実写レビューをしていきたい。
今回は基本的にはワイド端15mmを使用し撮影している。
まず、上の写真は15mm F2.8の開放で撮影した写真。
中心から周辺にかけても葉がしっかり解像されている。
開放でこの描写なら期待できる。
特に前に持っていた「シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG」はワイド端開放で撮影すると周辺減光がひどくまた写真もアンダーに写る傾向があった。
個人的にはあまり好きな描写でなくせっかく持って行ってもついつい使わずに終わることが多かったがこれならガンガン持ち出せる。
そしてF11まで絞ったのがこちら。
手前の生け垣もピントがあっている。
基本的に広角レンズはF8以上に絞って撮ったほうが収差や減光が軽減できていいのだが、このレンズは手ブレ補正機能もついているので気にせず絞れるのでありがたい。
開放で寄って撮ればここまでボケる。
ボケもうるさくなくタムロンらしい味のあるボケだ。
開放から解像感のあるコントラストの高い絵になる。
折角の明るいレンズなのでついつい開放で撮ってみたくなるがこのレンズは安心して開放で撮れる。
続いて逆光耐性。
F11まで絞って撮った写真だが写真中央より左上の白飛びしている部分に太陽がある。
雲を通して撮ったわけだが逆光でもここまで描写できるのはコーティングのおかげだろうか。
ゴーストやフレアも出てはいない。
なかなか優秀である。
そして今度はF22まで絞って撮影してみた。
太陽を直接見るのは目にも画素素子にも悪いのであまり推奨できないが、この状態でも全く破綻した様子はないのは恐れいった。
これなら太陽の位置を気にせず撮影に集中できるのではないだろうか。
F2.8開放で寄って撮ってみる。
おそらくもうちょっと寄れるだろうが広角で寄って撮るとパースが付き広角レンズ独特の描写になる。
今度は左上に太陽を入れた構図。
雲もきめ細やかに描写され下の草花も1本1本しっかり改造されている。
シグマレンズは解像度に定評があるがタムロンレンズはどちらかというとボケの美しさなどの評価が高い。
だが、最新のこのレンズは解像度も申し分なく性能評価で純正レンズ並とされる理由がよく分かる。
朝日に照らされた風景は陰影がしっかり出て好きだ。
緑がきれいな季節になってきた。
こういう木々と青空の組み合わせはやはり栄える。
このレンズはワイド端でも15mmとそこまで広角ではないため歪曲収差も目立たない。
建物を撮ったりするのにも適してそうである。
こういうところにきたらとりあえず上を向いて撮ってみる。
ちょっと雲が白飛びしてしまった。
池にいる魚までしっかり写っている。
この池は昔は小エビや多くの小魚もいたのだが今はブルーギルしかいない。
誰が持ち込んだのかしら無いが釣り禁止の池にまでそういった魚を放流するのはやめてほしいものだ。
いくらコーティング性能が良くても環境によっては上の写真の左下のようにゴーストやフレアもでる。
そういう場合は少し撮る角度を変えたりすると解決したりする。
しかし上の写真2枚も水面の小さな波までしっかり写ってるのがいい。
逆光と緑はよく合うなぁ。
というわけでコレがラスト。
しかし、ホンの少し持ちだしただけだが本当に良いレンズである。
間違いなく普段から持ち出したくなるような魅力のあるレンズだ。
あえてデメリットを言えば重さが重くかさばること。
フィルターが付けられず荒く扱えないところか。
まぁ、当分はこれと標準レンズの組み合わせで行ってみよう。
次に遠出する機会が楽しみだ。
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