2018/01/02

Canon EOS-1D X実写レビュー ~圧倒的な高感度性能を試す~



さて去年のクリスマスに手に入れた「EOS-1D X」ですが、これまで持っていた「EOS-1Ds MarkⅢ」と比べて一体どれほど進化したのか。
常用ISOが100-3200から100-51200に劇的に変わりましたが、その実用性はどうなのか。

ようやく試すことが出来たので今回は過去に持っていた機種とも比較しながら、新たに手に入れた「EOS-1D X」の高感度性能がどこまで使えるのかレビューしていきたいと思います。


常用感度ISO51200は本物か!?

Canon EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8  ( ISO12800 1/350s f/4.0) 

EOS-1D Xの実力を試そうとやって来たのは三井アウトレット!!
閉店後で人もまばらなので試し撮りするにはちょうどいい機会と馬鹿でかいカメラを抱えながらグルっと園内を回ってきました。

とりあえず、ネットのレビューを見ていく限りISO12800くらいまでは実用的だと書いてあったので、ISO12800をメインに撮影してみましたが・・・。
こいつは凄い!!
JEPG撮って出しではほとんどノイズが目立ちません!!




等倍に切り出してみたら、流石に細部は潰れていますが、柱の溝までちゃんと描写されていますねぇ。
これは十分実用に耐えられると思います。
ISOオートで使用する際は拡張感度50-12800くらいで設定して使っても問題なさそうです。


Canon EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8  ( ISO12800 1/250s f/4.0) 


続いてはこちらの広場。
上の写真と同じくISO12800で撮影。




これも等倍で切り出してみても看板の文字までしっかり読めます。
奥の白い看板も小さい年月日の文字まで確認できるのは凄い。

私が初めて買った一眼レフ「Nikon D90」はAPS-C機でしたが、感度はISO1600くらいを上限で使用していました。
フルサイズ機としてはD700が初めて手に入れた機種になりますが、高感度番長と言われたD700でも常用ではISO3200、いざという時はISO6400を使う程度でしたね。
それらと比べるとホント進化してると思います。


Canon EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8  ( ISO12800 1/125s f/5.6 )

店の明かりが結構明るいとは言え、夜の8時を回った時間帯で手ブレを気にせず撮影できるのはいいですね。
1.5kgを超えるカメラボディに1kgを超えるレンズを使ってますが、重量バランスが良いので構えやすいです。

また、レンズに手ぶれ補正があるため恐らくシャッタースピードを1/10程度にしてもブレずに撮る自身はあります。
この組み合わせならかなり暗い場所でも手持ちでいけそうで、撮影の幅が広がるのはありがたいですね。


Canon EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8  ( ISO25600 1/125s f/8.0 )

そして更にもう1段感度を上げてみました。
常用最大感度ISO51200の一歩手前、ISO25600です。
こちらもJPEG撮りだしを見る限り、そこまでノイズが目立ってるようには見えません。




中央を拡大してみると流石に細部は潰れていますけど、奥の看板の文字も頑張ったら読めるかもってくらいは解像していますし、いざという時には十分使えそうですね。
多分、これでもEOS-1Ds Mark ⅢのISO3200と同等もしくはそれ以上のノイズレスなのでデジタルカメラの進化ってすごい!

一応、EOS-1Ds Mark Ⅲとは1世代しか差がないはずなんですけどねぇ。
常用感度がISO1600→ISO51200って何倍だよって話です。


Canon EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8  ISO12800 1/500s f/5.6

年末の飲み会の写真もEOS-1Ds MarkⅢで問題なく撮れましたが、この機種ならもっと楽に撮影できていたんだろなとか思っちゃいます。
ああいう場所って結構暗いんでやっぱ手ブレや被写体ブレが多かったんですよ。
手ブレは三脚使ったり手ぶれ補正レンズ使えばなんとかなりますが、被写体ブレだけはシャッタースピード上げる以外はどうにもなりませんからね。

明るいレンズを使うか、高感度の強いカメラを使ってISOを上げるか。
どちらかの方法もしくは両方を使うしか無いですからね。


Canon EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8  1( ISO3200 1/60s f/2.8 )

このカメラを使って開放F1.4のレンズとか使用したら、普通の室内撮影だったらまず困ることはなさそうですね。
どんな撮影でもどんと来いですよ。


Canon EOS-1D X + TAMRON SP 15-30mm F/2.8  ISO12800 1/350s f/4.0

あとは日中でも超望遠レンズなどで動体を撮影する際は、やはりシャッタースピードが稼ぎたい!って事があると思います。
でも超望遠レンズで明るいレンズは高いですからね。
サンニッパ(300mm F2.8)とかヨンニッパ(400mm F2.8)とかゴーヨン(500mm F4)などのレンズはそれこそボーナスで買えるこれ?ってレベルの金額です。

サードメーカーの150-600mmとかのズームレンズなら10万円ちょっとで買えるので財布にも優しいのですが、明るさはというと開放F6.3。
お高いレンズの2、3段暗い感じです。

でもそんなとき、ISOをどこまでも上げれるレンズがあったら問題ナッシング!
ISO400 f/2.8とISO1600 f/5.6がシャッタースピード的に同じ数字。
明るさで稼げないならISOで稼げばいいだけなのです。

最近のデジタルカメラは高感度性能が上がってきていますし、無理に大きく重く値段の高い明るいレンズを買うのではなく、軽く小さく値段の安いレンズで済ますっていうのも一つの選択かなと思います。


過去に持ってたカメラと比較

さて最後に私がこれまで持ってたカメラと高感度性能を比較してみますか。
恐らく今まで持っていたデジタルカメラの中では一番の高性能であろう「EOS-1D X
」。
その性能がどれだけ他と違うのか、比べてみましょう。

初めて手に入れたカメラ RICOH R8

ISO1600 1/9s f/3.6

これは酷いってレベルじゃないですね。
もうノイズの塊みたいな。
2008年発売のコンパクトデジタルカメラで私が初めて買ったデジタルカメラでもあります。
大学時代のフィールドワークのお供として持っていっていましたが、ちょっとでも暗いところに入るともうダメダメでした。

ただ、低感度でのマクロ撮影などは写りがピカイチでそれとのギャップが逆に気になり、私がカメラというものについて興味を持つキッカケになったわけです。


初めての一眼レフ Nikon  D90

ISO1600 1/15s f/5.0

大学3回生の頃に買ったNikon D90。
一眼レフカメラとしては初めて購入したデジタルカメラになります。

この頃は新型モデルのD7000が出ていたのですが、金銭的な理由からD90のレンズセットを購入することになりました。
RICOH R8と発売は同じ2008年製、ですが同じISO1600でもここまで写りが違う!
あの頃は何もかもが新鮮でとても楽しかったですねぇ。

撮影もほとんどオートで撮影していたために、シャッタースピードや絞りがめちゃくちゃですしね(笑


憧れのフルサイズ Nikon D700

ISO6400 1/30s f/2.8

そしてデジタル一眼レフを買ってからどんどんハマっていったカメラ道。
ある意味その終着点ともいえるフルサイズ一眼レフカメラ。
その圧倒的な性能をこれでもかというくらい堪能してくれたのがこのNikon D700です。

ISO6400で撮影しても全然見れる。
1200万画素は今から見ると画素数としては心もとないですが、AF性能もよく使ってて何の不満も感じないカメラでした。
ただ背面液晶の質はもうちょっと上げてほしかったかな?

購入したのはD90を買った約2年後になりますかね。
大学3回生の冬にD90を購入し、就職してから同じく冬にD700を購入しましたからね。
なぜか冬になるとカメラが買いたくなる?

そういえばEOS-1D Xも冬に購入ですね(笑

こうやって見ると2008年発売のカメラでこの数年頑張ってきたんですねぇ。
安いからと手を出したCanon EOS-1D Mark ⅢとEOS-1Ds Mark Ⅲも2007年発売ですしね。
ようやく時代が1世代進化したわけです。
それだけで随分進化した気がしますが・・・。

今年は流石にボディの新調はないでしょうね。
これ以上を求めるなら最新機しかありませんが、そこまで手を出すことは考えてませんから。
ただ、レンズは増えていきそう・・・。
ライカもまだズミルックスしかないですし、Canonの方も大三元を揃えるにはまだあと望遠レンズが足りないですしね。

必要なときに必要だと思えるものを買っていきたいですが、次はどんな出会いがあるでしょうか。
今からとってもワクワクします。

ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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