2013/05/09

卵とり

うちにはずっと昔から馴染みの養鶏場がある。
なんでも私が生まれる前からの付き合いらしいのでちょっとした常連さんだと思う。


昔はそこで実際に卵を小屋から直接回収させてもらったり、梅の季節には梅の木の下にブルーシートを敷き詰めて棒で梅を叩き落として収穫したり。

春には近くの祭りとかにもよく行ったものだ。

そこの養鶏場はできるだけ化学的なな飼料を与えず、できるだけ自然に鶏を育てることをもっとうにしている。

また、鶏に食べさせるものは自分の畑や地域から買ったものでまかない、鶏から出た鶏糞を畑で使うことでその地域での100%のサイクルを目指していると聞いた。

前に聞いたときは80%ほどだと言っていたが大した数字だと思う。
一般のコスト優先の養鶏場なら安価で手軽な外国製の飼料をやっていると思うが、ここは違う。

鶏が何を食べ、どんな環境で育てられているか。
それが分からないものが今の世の中には大変多くあふれているのだとここの卵を食べる度に実感することとなる。


ここは家から40分ほど離れたちょっとした田舎にある。
ニュータウンで育った私には山に囲まれた谷間のこの養鶏場のある地域がいつ行っても新鮮だったし、何より実家の近くは年をおうごとにいろんなものが立ち並び開発が進んでいくのだが、ここはいつ行っても何も変わらない風景を見せてくれた。



私が小学生のころはここで多めに卵を買い取って近所に配ったりもしていた。
みんなここの卵の美味しさは一度食べれなば分かったし、良い物を食べてほしいといううちの親のはからいだろう。


ここの主人もいつ行っても変わらない。
相変わらずの笑顔で「ゆうちゃん、よく来たねぇ。顔つきがまた変わったわ。」などと言って私を迎えてくれる。



雨の日にあまり行ったことはなく、行くときは大概晴天の日にしているが、青い空、緑の山々。
近くを流れる川のせせらぎの音にまじり、鶏たちの元気になく声が聞こえてくるのこ場所は、いつまでも残って欲しいと思う。



ちなみに1匹1匹ケージに入れられてるわけでなく小屋に放し飼いにされてる鶏は食べるとかなり硬い。
もちろん、要らなくなった鶏なので年をとっていることもあるだろうが。


ただ、その硬い肉もフードプロセッサーでミンチにして肉団子にしたらかなりの美味である。


私が小さい頃からいろんなことを教えてもらった思い出の場所は今日も変わらず、元気な鶏の声で溢れていた。


そして卵を買ったあと、帰りにうどん屋に寄った。
親曰くかなり美味しかったとのこと。



関東に引っ越してからなかなか美味しいうどんを食べる機会はなく、ってか讃岐うどんを売っている丸亀以外に関西風のうどんを出す店は近くにないからここ1年まともなうどんを食べていないという状況・・・。


讃岐うどんと関西のうどんは結構違う。
が、チェーン店で幅きかせているのは讃岐うどんの方なので結局関西に帰ってこないと関西風のうどんは食べれないのだ。



よく言われることだが、西はうどん、東はそば屋が多い。
というより、私のいた地域が限定的だったかもしれないがほぼうどん屋と呼べるものはなかったと思う。


個人的にはそばよりうどんの方が好きだ。
もちろんそばが嫌いなわけではないが、そばというのはお高いくせして量は少なく、こだわるところと言えば麺の風味だとかそういうところが多い。


ただ、うどんは出汁の味、風味、麺の食感のどごし、そして上にかかっている具、すべてを楽しめるので積極的に行くのはうどん屋である。



今回は3人で食べに行ったが、注文したのはまずはピリ辛おろしぶっかけ。


水でしめられた麺はコシが強くなり、冷たいだしともよく合う。
大根おろしとしょうがの薬味が食欲を誘い、上にかかったピリ辛ソースは夏バテにもいいかもしれない。



もうひとつはかき揚げうどん。
サツマイモの千切りのかき揚げにさいの目に切ったちくわが揚げられている。


しかし、やはり関西風と言えばこの出汁である。
この状態から1滴も出汁を飲まず中の麺や具をすべて食べたとしても、椀のそこが見えるであろう透き通った出汁。


別に味がうすいわけでもなく、今日食べたのは逆に濃い目だった。
麺は讃岐うどんより柔らかい感じである。


友達曰く「ゴムみたい」なコシのある麺でなく、関西風は適度に柔らかい外側にコシのある真がある麺だ。
これは麺がちゃんと出汁を吸ってくれるようにしてるわけである。


久しぶりに食べたうどんは心も身体も温まる。
そんな1品だった。








ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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