2014/06/11

SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM

★SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM★

~ 手振れ補正付きお手軽マクロ
                  SIGMA MACRO 105mm F2.8~




マクロレンズといえばカメラを始めたら1本は持っておきたいレンズです。
コンデジだけを使っているときはそこまで意識しませんが、デジタル一眼レフカメラは標準レンズでは思っているより近づいて撮れない。

まぁ、これは光学的に仕方ないことなんですがそんなときは”MACRO”レンズを使うことになります。
ちなみにニコンは他のメーカーと違ってマクロレンズにも色々こだわりがあり、周りの会社が呼ぶMACRO(マクロ)レンズではなく”MICRO(Mマイクロ)レンズ”と呼んでいます。
まぁ、ニコンがマクロレンズのことをマイクロレンズと呼ぶようになった経緯は色いろあるわけですが一言で言えばニコン流のこだわりです。



マクロレンズを買おうと思ったとき、候補としてはフルサイズでも使える

・Nikon AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
・Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
・TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD
・SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM


がありました。
個人的には出来れば純正が理想ですが、なにぶん値段が高いです。
そして1つ前の純正モデルは型が古く描写はいいんでしょうが使い勝手が微妙ということで見送りました。
あとはTAMRONとSIGMAどちらのレンズを買うかですが、ボケの美しさという点ではTAMRONでしょう。
私はシグマのレンズをいくつか持ってますがボケはやや固くうるさい。
フルサイズで使うと更にそれが顕著に見えます。

しかし、TAMRONはレンズの作りが安っぽいんですね。
というわけでSIGMAの「SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM」を買うことに決めました。
発売日も新しく前評判も悪く無いです。

ただ、発売当初は値段が値段なためボロクソでした。
10万そこそこが定価でしたが、それならもうちょっと出せば純正が買えます。
そして純正に比べると性能はやはり劣る。

今では半額程度なのでその値段でみると中々コスパのいいレンズとして評価も悪くなくなってます。




ニコンを使っているとこういう差がちょくちょくあって面白いような紛らわしいような。
さて、このレンズ色々な表記がありますが、この表記ももちろんメーカーオリジナル。
この表記の意味をちょっくらおさらいしときましょうか。

SIGMA:レンズメーカーSIGMA(シグマ)のこと
105mm:
レンズの焦点距離
1:2.8:
開放F値がF2.8ということ
DG:
シグマレンズにおいてフルサイズ用のレンズを表す(ちなみにAPS-C用はDC)
MACRO:
マクロレンズであることを表す
HSM:
超音波駆動モーター(Hyper-Sonic Motorr)のこと。AFが高速で静かです
OPTICAL STABILIZER:
シグマの手ブレ補正機構のこと。通称OS。


続いて側面。
EX:EX Lens。F値固定のレンズのことです。要は単焦点レンズ。
Φ62:
レンズの口径。レンズフィルターを装着するときは62mmのものを買いましょう。

LENS MADE IN JAPAN:安心の日本製レンズ。シグマは国内生産にこだわってます。

てな感じでざっくりとレンズに書いてある表記をおさらいしました。
これも知っているのと知らないのだと色々違うんで。
例えば手振れ補正機構はシグマだと”OS”ですがニコンは”VR”と呼ばれています。
そういえばシグマはニコンにこの手振れ補正機構について特許侵害で訴えられましたが、各社こういう独自技術によって売上を伸ばしているので名称の違いなどは仕方ないことなのですねぇ。



レンズ左側面には色んなレバーが搭載されております。
左(レンズの上部)から「ピント範囲設定」、「AF/MF切り替え」、「OS切り替え」です。

ピント範囲設定ではピント範囲を「FULL」と「0.45m-∞」、「0.312-0.45m」に切り替えれます。
普段はFULLでいいんでしょうが、撮影対象によってピント範囲を「0.45m-∞」、「0.312-0.45m」などに切り替えることで素早いAFが可能となります。

OS切り替えではOFFから「OS1」、「OS2」に切り替えができます。
「OS1」は通常の手振れ補正
「OS2」は流し撮りなどをする際左右の手振れ補正を切るモードです。



マクロレンズは前玉は小さいですよね。
その分レンズフィルターも安くすみます。

最近のマクロレンズはインナーフォーカスで鏡胴の長さが変わらないので近づいて撮るときも楽です。
このインナーフォーカスは古いレンズにはないのでNikon純正の旧型を買いたくなかった理由のひとつ。
はやりMACROはインナーフォーカスに限ります。


フードは小さなフルサイズ用とAPS-C用のアダプターが付いてます。
しかしこうやって見ると金帯につや消しブラックボディは高級に見えていいですね。
昔のシグマの鮫肌仕様の表面処理は傷が目立つんで好きではありませんでした。
かと言ってTAMRONのようなテカテカな安いプラスチックボディもアレですが・・・。

そのへんNIKKORレンズは流石というか。
良い感じの梨地ボディと金文字金帯で高級感を引き出してくれてます。
このレンズも元値10万ですが、10万のレンズと言われてばまだちょっと押しが弱い。
普通かそれ以下に感じます。
しかし、今は実売価格その半額の5万ちょい。
それなら十分コスパのいい高級感のあるレンズとして見れるでしょう。

オレンジと赤の距離計文字もグッド!


ちなみにAPS-C用アダプターをつけるとこんな感じ。
レンズがかなり間延びしたように見えます。
これはちょっと・・・色々とアレですね。
ちなみに前に持ってたキヤノンのマクロレンズは元から馬鹿でかいフードが付いてました。
しかし、このAPS-Cアダプターはフルサイズで使うならコンパクトでいいでしょうが、APS-C機につけるときは反対に裏返してレンズに装着することもできず、かさばるだけであまりメリットがないですねぇ。

普通のフルサイズ用フードでどこまでいけるか当分はそっちで試してみましょう。
ちなみにMACROを仕様するときはフードは絶対付けたほうがいいですね。
被写体に近づきすぎて思わず前玉をぶつけちゃうなんてこともあるかもしれませんから。



D2xに装着するとなんとこう物々しい。
デカいですね。
レンズそのもの重さはそこまで重くないです。
しかし持った時ズッシリとはきますね。
色々つめ込まれてる感じ。

しかし、レンズ自体は細身で手が小さい人でも握りやすいですね。

~実際にレンズを操作してみて~
上にも書きましたが使い勝手は悪く無いです。
重心のバランスもいいですし、握りやすい。
またフォーカスリングも適度なトルクがあり回しやすいです。
安いレンズはここがスカスカでMFするときしにくいんですよね。

フードもカッチリ止めれて安心感があります。
フード自身も柔くないですしね。

ピントリングの回転角は小さめでしょうか。
キヤノンのマクロレンズはもうちょっと回転した気がします。
ぱっと見160度くらいかな?
半周はしません。

マクロレンズは微妙はピント調整が必要ですから、ほんとはピントリングの回転角は大きめの方がいいのですが。
しかし、回り過ぎると個人的には使いにくくて嫌いなんですよね。
マクロレンズでもないのに300度以上回っちゃうカールツァイスレンズは無限望から近接を撮るとき逐一フォーカスリングを回す手を握り直さないといけないので手間です。

私はこのくらいでいいです。
手持ち撮影が多いですし、その場合カメラ側を前後させたほうが早いですからね。
近接撮影はほんとピントがシビアでちょっとカメラが前後下だけでピントが思い切りずれます。ですのである程度ピントを合わせた後はカメラ自身を前後させてピントを合わせた方が早いのですよ。

AFスピードは普通。
激速でもなくかといってもたつくわけでもなく。
場合によってはかなり前後してから合うので、まずはピントリングである程度ピントを合せてからAFを使うといいかもしれません。
そのためのフルタイムMFですし。

手ぶれ補正はどの程度効いてるのかはまだ実際撮影するまではわかりません。
ただうるさい。
ええ、すごくうるさい。
シグマレンズとかはAF鳴きとかよく聞きますがAFはとても静かです。
スーと動いてピタッと合う感じ。
しかし、シャッターボタンを半押しして手ぶれ補正を開始させると開始時に”ジジッ”とかなり大きな音がします。
その後は”ジーカコカコ、ジー”見たな感じで手振れ補正が動いてるのが分かるのですが始まるときそして手ぶれ補正が終わるときの”ジジッ”という音はどうにかならないかなと思ったり。

最初聞いた時壊れてるのかと思いましたが、同じく手ぶれ補正機構のあるシグマレンズを久しぶりに使ってみて同じくらいの大きさで鳴っていたのでデフォルトなんでしょう。

う~む、このへんはやはりサードというわけか。
Nikonとの裁判沙汰にもなってる手ぶれ補正機構。
色々特許関連で縛りがあるのかもしれません。

というわけでひと通り触ってみて思ったのはそんな感じでしょうか。
気になったのは手ぶれ補正の音くらいであとは十分満足できるレベルだと思います。
もちろんレンズですからメインは描写性能になってくるでしょうが、使い勝手がよくないとどんなに写りがよくても使う気になりません。
そういう意味ではこのレンズは持ち出したくなるレンズであることは確かです。

昔のシグマレンズと比べるとかなり進化しましたね。
写りさえよければいい!から使い勝手も良くないとという方向に転換してきたというか。
実際に撮ってみるのが楽しみです。


ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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