2014/06/16

夏の風物詩 ~ホタルを撮影してみる~

カメラ趣味を始めてから数年たちますが、まだこいつらは撮ったことがありません。
そう”ホタル”です。
英名では”firefry”ですが、なるほど確かにその通りですな。
そういやBUMPの最新アルバムにも同名の曲がありますがいい曲ですね。
最近電車で毎日聞いてますが、聞いてると頑張ろうって気になります。

そんな初夏の彩り、僅かな時間をを精一杯生きる輝き。
儚げでそれでも力強いホタルを今回は撮影してみようと思います。
ホタルの撮影はホタル自身を撮るというよりホタルの発光している軌跡を撮ると言ったほうが早いですね。
綺麗な清流に無数に走る光線はとても幻想的で美しい写真です。

そんな写真を夢見て実家から車で20分ほどのかなり田舎なとこに来てみました。
父親曰く昨日来てみたら少しばかりだけど飛んでいたというので、今回はテスト撮影みたいなもんですかね。

夜間で撮るのは慣れてませんし今日はいろいろ設定をいじって撮って行きましょう。
なんて思いながら車に揺られ、現地についた時間は午後8時。
流石に結構暗いです。
街灯も一切ついてない田んぼの脇の細い道を歩きホタルの姿を確認します。


車のライトを消したら目の前に1つ2つ、微かに暗闇を照らす光が見えます。
います。
ホタルです。

しかし数はほんと少ない。
これでは上手く写るか心配・・・。


ホタルの写真を撮るには三脚は必須。
カメラを三脚に固定し広角~標準の明るめのレンズを使用し、シャッタースピードを10~20秒程度開いて撮影します。
絞りは開放より多少絞ったほうがいいんでしょうが、そこは周りの明るさと相談してください。
午後8時と言ってもまだ周りの明るさは完全に闇ではなく暗くなりつつある途中なのです。


早速適当に三脚を地面に立て、ホタルのいる方向にレンズを向け15秒ほどのシャッタースピードで撮影してみます。

ISO:400 50mm F2.8 SS15秒 


おお!
外はこんなに暗いのにここまでシャッタースピードを遅くすれば意外と明るく撮れるんですねぇ。
そして一応ホタルがいることが分かります。
ちなみに実際の暗さはこんなもんです。


カメラってすごいですねぇ。


ISO:400 12mm F5.6 SS20秒 

超広角レンズを使って撮影してみましたが、ホタルが遠すぎて上手く写りませんねぇ。
しかし、田んぼの水面がなかなかいい味を出してます。
かなり近い距離でないならはやり標準くらいのレンズがいいのかもしれません。
ただし、焦点距離を上げると当然撮れる範囲は狭くなるのでシャッターを切ってるときにうまい具合に前を飛んでもらわないといけなくなります。

やはり数飛んでる方が撮りやすいんでしょうね。
まぁそんなこんなでいろいろ撮ってまして一応成功したものをいくつか載せて行きましょう。
レンズを標準に戻し場所をちょっと変え撮影してみました。

ISO:400 50mm F2.8 SS30秒 

こうして撮ってるうちにもますます周りは暗くなっていきます。
ホタルを撮るには午後8時のホタルが光り出してから30分くらいが勝負かもしれません。
それより辺りが暗いとピントを合わせるのにも一苦労。
もちろんAFなんて使えませんし、真っ暗な風景を見てもMFで合わすのも難しいです。

ISO:400 50mm F2.8 SS30秒 

ガチで撮ってる人は暗くなる前から三脚をセットし、ピントを合わせ何枚か撮影しておくみたいですね。
そしてホタルが飛び始めてから撮った写真と合成してキレイな写真を作るみたいです。
そこまでするともはや芸術作品的な活動ですよね。
私はそこまでガチでやるモチベーションはないのでその場その場の行き当たりばったりです。

ISO:400 50mm F2.8 SS30秒 

ちなみに上の写真にホタルは何匹くらい写ってると思います?
実はこれ3匹くらいしか入ってません・・・。
シャッタースピードを30秒程度にするとたった3匹でもここまで写るのです。
おそらく辺り一面を飛んでいるなら10秒でもすごいことになるでしょうね。

ちなみにこの季節のホタルはゲンジボタルですが、このゲンジボタル。
関西と関東で光るタイミングが違いまして。
関西は2秒、関東は4秒となります。
関西のホタルは関西らしくせっかちですね。

ですので、ホタルの写真を見たら大体関西関東どっちで撮った写真かわかります。
関東のほうが光の線が2倍ほど長くなります。
どちらかというと関東の長い光線の方がキレイかもしれませんね。

てなわけで、今日は思いつきで行ったホタル撮影でしたが無事ホタルの撮影は成功しました。
今度はもっと数の多い所で撮ってみたいですね。

皆さんも機会があれば三脚とカメラを持って行って撮ってみてください。
その際は必ず!
・”フラッシュ”は発行しないモードに
・”AF補助光”はOFFに
・その他光源はできるだけ少なく

を守ってくださいね。
特に最近のカメラは何の設定もしてないオートモードだと勝手にフラッシュが光ってしまいます。
そうするとホタルが光らなくなり、周りから大顰蹙を買うので気をつけてください。
ではでは。


ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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