2015/10/02

一人暮らしをしよう! 〜建物の構造編〜

ここまで物件の探し方と契約の仕方を話してきたが、今回は知っとけば得するかもしれない話。
それは賃貸物件の建物の構造についてだ。
ネットなどで色々物件を見てると家賃や間取り、床面積、階数や設備については専門的な知識がなくともよく分かると思う。
しかし、建物の構造についても知っておけばもう一歩深い部分で物件を探せる。

それが建物の構造だ。
構造と言っても図面をみてあれこれ言うわけではなくその建築物の基本構造が何でできているかについて。
これは別に難しいわけではなく幾つかわけられた分類の用語をチェックするだけなんで物件選びの際は皆さんも頭の片隅にでもとどめておいて欲しい。
建築物の基本構造は幾つかの分類にわけられると思うがまず素材で分けてみると大きく分けてまず2つ。
それが「」グループと「」グループだ。
」グループはいわゆる「木造」の1種。
」グループは「軽量鉄骨造」、「鉄骨造(S造)」、「鉄筋コンクリート造(RC造)」、「鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)」の4種がある。。



壁・柱・床・梁(はり)・屋根・階段など物件の主要構造部が木材で作られている構造。
一戸建てとかは基本木造になるが1~3階程度の仲介業者がアパートやハイツと呼んでいるタイプも木造で出来たものが多い。
特徴は建築コストが安く、間取りも大きく取れるので床面積が大きいのに家賃が安い。
ただ、木材を腐らせないように風通し、防湿を重視するため、防音性・遮音性にちょっと難があることも。
あと火事にも弱い。


軽量鉄骨造
主要構造部を軽量鉄骨によって作られた構造。
暑さが6mm未満の鋼材によって作られており、一般的には主要部材を工場で生産し、それを現場で組み立て設置する「プレハブ工法」によって作られている。
要は木造の柱などの木材が軽量鉄骨に置き換わったもので基本的な性能は木造と変わらない。
アパートやハイツに多く値段も安めだが、防音性・遮音性はイマイチ。


鉄骨造(S造)
軽量鉄骨造の軽量鉄骨が鉄骨になった構造。
鉄骨のsteelのSを取ってS造などと呼ばれている。
柱は鉄でしっかりしたイメージを持たれるかもしれないが、実は柱以外は木を多様している。
この点では「木造」、「軽量鉄骨造」と何ら変わりない。
壁には木の枠を作りそこに板を貼り付ける造りで、その板と板の間に防音材や断熱材などを詰めていく。
これは木造、軽量鉄骨にも言えることだがこの防音材、断熱材処理がチープだと音は響き渡り、夏は暑く冬は寒いという残念な物件になる。
ただし、最近は防音材、断熱材の性能も上がってきており昔のようなネガティブなイメージとは違った物件もあるだろう。
しかし、素人が外から見ただけでは分からないのが困りもの。


鉄筋コンクリート造(RC造)
上記3つが比較的低コストで作られている物件に対し、こちらは圧縮に強いコンクリートと引っ張りに強い鉄筋を一体化させて主要構造にした結構豪華な建物。
鉄骨より強度が強く、壁などもコンクリートで区切られているため防音性に優れる。
もちろん、飛び跳ねたり壁を殴ったら響きますが・・・。
Reinforced Concreteの頭文字を取ってRC造と呼ばれる。
コンクリートで補強されたと言う意味だ。
4階以上の建物になってくるとRC造で作られた物件が見られる。
ただし、単身者向けというよりファミリー向けの物件だ。
また、分譲目的ならRC造で作られたマンションが多いので、それが賃貸として出ているのも狙い目かも知れない。
ただし、防音性・遮音性に優れると言っても、普通に飛び跳ねたり壁を殴ったら音は漏れる。
それに窓が安っぽいと外の音が聞こえやすいかもしれない。
私が引っ越したマンションもRC造だが窓を閉めきっていても子供の声とかはちょくちょく聞こえる。
ただ、小さな音は殆ど聞こえないのでやはりゆっくり住むならRC造がいい。
冷暖房効果も高くエアコン代も節約できる。


鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)
鉄筋コンクリートに更に鉄骨の柱を付け足した構造。
もはや最強。
ただ、私が調べた限り手の届く範囲にSRC造の物件はなかったなぁ。


以上5種類の構造をお伝えしてきたが、これらの性質をまとめたものがHOMESのHPに載っていた。


鉄骨造がRC造・SRC造のグループに入っているが基本的には軽量鉄骨造と鉄骨造は同じグループで見たほうがいいだろう。
耐震、耐火性、遮音性に優れた順で並べると鉄骨鉄筋コンクリート造>鉄筋コンクリート造>鉄骨造(「軽量鉄骨造」「重量鉄骨造」)>木造となる。
ただし、先にも書いたが使う部材や工法などでも建物の性質は大きく変わってくるので一概にこの順が正しいとはいえない。
それでも素人の我々にパット見で物件を見て判断することは難しい。
ましてやネットで調べているときにその建物がどんな工法で建てられ壁の厚みや材質まで調べることは不可能だろう。
よって、一つの目安としてみていただけたら幸いだ。
自分はコストが低いのがいいというのであれば、木造・軽量鉄骨造・鉄骨造で探せばいいだろうし、自分は多少家賃が高くても静かで安心して暮らしたいのであればRC造・SRC造を選べばいい。

何度も言うが建物は構造だけが全てではない。
大手業者が立派に立てた建物ですら傾く世の中だ。
ほんとにいい物件を探すのに本当に必要なものは運なのかもしれない。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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