そこに英雄は眠る…
さて、道の駅 北浦街道ほうほくで昼食を無事済ませたわけだが、その道の駅に行くまでに気になる看板を見つけた。それは「人類学ミュージアム→」という看板。
なぜこんなところに博物館が?
それもなぜ人類学?
自然史や民俗学とかならわかるが…。
と、様々な疑問を頭に浮かべながら、しかし内心割りとワクワクしながらその看板が指す方へ車を進めていったのだが。
そこにあったのはこんなところには似つかわしくないとても立派な建物だ。
なるほど、どっかの公民館を一部展示室にしましたレベルのミュージアムではなかったのか・・・。
早速中に入って見学してみると、これもまた立派な展示。
標本も見やすいし解説も読みやすい。
展示スペース自体はそこまで大きくないが、見ごたえはある。
そもそも何故こんなところに人類学のミュージアムがあるかというと、なんとこの砂丘で300体を超える弥生人の骨が見つかったからなそうな。
…大発見じゃないか!!
なんでも砂丘の砂には貝殻などの石灰分が含まれており、骨のカルシウム分の保存に適し、人骨の保存状態が良好だったそうな。
また、出土した人骨の形質は縄文人の骨とは異なることから、日本海側ということもあり稲作文化とともに中国大陸からやってきた渡来人の墓地として注目されてきたらしい。
本館の外には土井ヶ浜ドームがあり、出土人骨80体の発掘状況を忠実に再現した展示がある。
なんか防空壕というかまさに墓っぽい造り。
こちらには誰も係員がいないため勝手に入って良いのかな?と不安になるが、扉を開け廊下を進みドームに向かう。
なるほどこれは壮観である。
重なるようにして多くの人骨が並べられている。
これを発見した人はさぞかし興奮したに違いない。
掘れば掘るほど貴重な標本が出てくるのだから。
しかも、地面は砂地で掘りやすく保存状態も良好である。
う~む、しかしこんなところに立派な弥生人の遺跡があるなんて全然知らなかった。
まぁ、見学していた人も私たちを除けば二人ほど。
下関市さん、広報不足では?
これほど貴重なものなのだからもうちょっとプッシュしてもいいと思う。
アクセス悪いけど・・・。
とまぁ、思わず面白いものを発見し角島大橋が悪天候に見舞われちょっと下がったテンションも回復してきた。
次は久しぶりに水族館でも行こうということになった。
そう、下関市にある水族館”海響館”である。
しかし、その前にちょっとどこかそのへんでお茶でもしましょうか。
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