2016/07/02

Canon EF 85mm F1.2L USM


とうとう買ってしまいました。
前に話してもいたキヤノンの大口径レンズ!
EF 85mm F1.2L USM」です。


【スペック】

焦点距離:85mm
開放F値:F1.2
レンズ構成:7群8枚
絞り羽枚数:8枚
最短撮影距離:0.95m
最大撮影倍率:0.11倍
フィルター径:72mm
最大径×長さ:91.5×84mm
重量:1025g


今から買うなら本当はⅡ型の方がいいんでしょうが、値段と鉛入りレンズということに興味があり結局Ⅰ型にしました。


EOS-1D Mark Ⅲに付けてみました。
さすがフィルター径72mmの前玉。
デカイですねぇ。
1kgオーバーのレンズですので、実はボディを支えてないと前のめりに倒れてしまいます。

この赤帯こそLレンズの証。
せっかく1桁機を使うのですからやはりLレンズを付けていたいですね。


ギリギリまでせり出してる後玉。
これにはちょっと驚きました。
取り扱いを間違えばすぐ傷つけちゃいそう。


レンズ下部のマウントアダプタ周りはゴムの外装がしてあります。
手触りは良いですが経年劣化がかなり心配。
実際、私が買ったレンズも一部ゴムが剥がれています・・・。
別にゴム外装の下はプラなので剥がれても使用には何も影響はないのですが。
ちなみにキヤノンサービスセンターの85mm F1.2L Ⅱ USMはゴムが傷だらけでボロボロでした・・・。
安いレンズでないのですからもうちょっとこう外装にも気をつけましょうよ、キヤノンさん・・・。

ちなみにマウント左上に見える「UT1109」というナンバーがこのレンズの製造年月日を表しているそうです。
最初のアルファベットが製造工場

  • O : 大分工場
  • K : 大分杵築工場
  • U : 宇都宮工場
  • F : 福島工場
  • T : 台湾工場
  • S : 滋賀長浜工場

を表しています。
このレンズは「U」とありますので宇都宮工場生産のものですね。
続いて2桁目のアルファベットが製造年を表しています。
1986-2011年製造のレンズは1986年のAから始まり、2011年のZという風になっています。

記号ABCDEFGHIJKLM
製造年
(1989-2011)
86878889909192939495969798
記号NOPQRSTUVWXYZ
製造年
(1989-2011)
99000102030405060708091011

今回のレンズは「T」ですので2005年製ですね。
2006年からⅡ型発売になりましたので、Ⅰ型の最終年度モデルとなるわけです。
また、最後の数字4桁のうち前2桁が製造月となっているそうです。
このレンズでは「1109」とありますので11月生産ということになります。
最後の2桁の数字は不明です。

まとめるとこの「EF 85mm F1.2L USM」は「2005年11月 宇都宮工場 生産モデル」ということになります。
割りと最近のモデルなのでよかったですね。
前にも書きましたが、このレンズは保証期間が過ぎているため修理もできないのです。
大切に使っていきたいと思います。


キヤノンはマウント径がニコンよりも大きいはずですが、そのマウントすら小さいと感じてしまうほどの大口径のレンズです。

ちなみにこのレンズはAFに色々癖がありまして、カタログではフルタイムMFと書かれていますが、通常のフルタイムMFと違ってまずカメラの電源がONの状態でレンズに電力が供給されていない状態でないとMFは使えません。
最初はこれにかなり驚きました。
なんせ届いたレンズを手にとって、フォーカスリングを回しどんな感じか確かめて見ようと思ったらフォーカスリングがクルクル回るだけでレンズが全然動かないのです。

ま、まさか?!
これはAF機構が潰れているのでは!!と最初はかなり焦りました。

ボディにレンズを装着し、レンズのモードをMFにするか、AF状態でAFを使用した後にはこのフォーカスリングが機能し回せばフォーカスをいじることができます。

しかし、このフォーカスリングリングもパワーフォーカス式(電動)なので全然トルク感もなく、普通にMFモードでもスッカスカのフォーカスリングとなっています。
このレンズのデメリットの一つにMFが使いにくいとありましたが、これは納得ですね。
少しも気持ちよくない。

また、AFも噂通り遅いです。
普通のレンズがススッと合うのに対してこいつはジーって感じで合います。
一瞬のチャンスはまず逃すでしょうね。
まぁそういうレンズではないですが。

そんなクセのあるAFもMFも全ては馬鹿でかいレンズのせいなのです。
普通のレンズにありますように小さく軽いレンズ後群の一部のレンズを前後させるインナーフォーカス式とは違って、大口径超重量級のレンズユニットを前後に全群駆動させる方式なのです。
そのため、AFは当然遅くなりますしUSM(AF用のウルトラソニックモーター(超音波モーター))にもかなりの負担がかかります。
そのためAFユニットが壊れやすく、壊れたらフォーカスリングを回しても何も動かずMFすらできないただの文鎮になってしまうのです。

また、AFユニットを交換する場合はレンズごと交換するらしく10万円程度の修理費がかかってしまうのだとか。
もう保証外でキヤノンでは直せませんが…。




てなわけで早速使ってみましたが。
近くの机を写しただけでもちょっと後ろのPCの液晶がボケて何が写ってるか分からなくなるレベルでボケてくれます。
す、凄い!


また、上の写真の中心等倍がこちら。
全然甘くない!
これがF1.2の開放ですから凄いですね。
下手すりゃ安いF1.8レンズの開放よりキレッキレのシャープですよ。
ちょっと使い勝手に癖がありますが、これはこれからの撮影が楽しみになってきましたよ。

ただ寄れないので室内での卓上フォトには不利ですね。
ただ流石F1.2もあってかシャッタースピードはかなり稼げますし、高感度にそこそこ余裕のあるEOS-1D Mark Ⅲだと室内ポートレートなどではその性能を発揮できそうです。

さて次の旅行ではどんな写真が撮れるかなぁ。
ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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