今日は朝起きた時から快晴である。
遠方はうっすらと霞んでいるが、空に雲はまばらに浮かんでる程度。
まさに高原日和だ。
そんな朝、朝飯前に友人の畑を見てきた。
このシートがかぶさっているところと右隣も友人の畑(正確に言うなら友人の祖父の畑)らしい。
いやー立派な畑だ。
昨日もここで出来たズッキーニをたくさん頂いたが、今日も朝早くからズッキーニを収穫しており、ちょっと顔を見せたと思ったらまた仕事に戻っていった。
なかなか様になってるじゃないか。
そんな友人の姿を見た後、ペンションに帰り朝食を頂いた。
朝食はシンプルながらなかなか美味しいプレートだった。
そしてミルクも飲んで水分補給。
今日も暑くなるだろう。
八島ヶ原湿原に行く予定だが、脱水症状には気をつけないと。
そして会計を済まし、ペンションを後にした。
もはや通い慣れたというべきか。
何度も通った道を車で走り、ここ八島ヶ原湿原までやってきた。
八島湿原という名前で表記されていることもあるが、それはこのへん一体を示す名前であり正式名称は「八島ヶ原湿原」である。
また、車山湿原、踊場湿原と合わせて指定名称霧ヶ峰湿原植物群落となっている。
ここに来るときは車の量に注意しなくてはいけない。
特に休日に行くとまず並ぶことになる。
我々が到着したのは9時45分頃だがもう駐車場は満車になりつつあった。
行くなら9時頃に到着するのが理想である。
先の入口部分を見てあまり人がいないなと奥にするんだらこれである。
おそらく大型バス出来たであろう学生たちやツアー客が目立つ。
こういう集団とともに湿原をまわると写真を撮るのも気を使って仕方がない。
団体さんを横目で見ながら私は先を目指す。
今日はよく晴れているので、ウェブやパンフレットに載っているような色味の写真が撮れた。
もちろん、彩度やコントラストはいじっているが・・・。
今回は標準域をα-7+標準ズームで、広角域をD700+タムロン15-30mmで撮影することにした。
しかしあとで撮った写真を見返すと、ほとんどD700で撮影していた。
タムロン15-30mmは本当に使いやすいレンズだ。
ここまで晴天なのにワイド端で撮ってもフレアやゴーストを気にせずシャッターを押せるし、周辺の解像度や露出なども気にならない。
それと比べるとシグマ12-24mmは値段相応だったと言わざるをえない。
超広角かつ低価格なのは凄いが、露出が狂いがちで特にワイド端の時はかなり暗くなり周辺も落ちる。
それと比べるとほんと雲泥の差。
技術進歩ってすげー。
また、開放で撮ってもいい感じにボケる。
明るい広角の開放もいいもんだ。
草原の草が1本1本解像し、水の質感も悪くない。
しかし、今日のロケーションはなかなかいいな。
台風が来るかもしれないと危惧していたのだが、そんなのどこへやらだ。
むしろ、帽子を持ってきていないので長居は無用である。
気を抜くと危ないかもしれない。
黒い長袖シャツに黒っぽいズボンに普通のシューズ。
そしてカメラバッグを下げた私は周りのガチ装備(トレッキング用)の人たちから見たら、山をナメんな!と思われていたに違いない。
日向の場所はさっと流し、日陰を求めひたすら歩く。
もちろん、ちょっと行っては写真を撮るために立ち止まるわけだが。
この湿原は本当に歩きやすく、街中ファッションでも問題無いといえば問題ない。
ただし、足場が腐っているところもあるので歩きやすい靴で来ることが推奨だが。
1週4km程度。
ちょっとその辺を散歩する感覚である。
広角で撮ると奥行きのある絵になりとてもおもしろい。
特に手前に何か写し対比させることでその効果が顕著になる。
たまには振り返りながらシャッターを切っていく。
こうやって移動しながら撮るならやはりミラーレスやコンデジよりも一眼レフがより適していると思う。
レスポンスの差が段違いだし、何よりファインダーを覗いた時のクリアな風景をそのまま切り取る感覚は一眼レフならではだ。
α7も首から下げてはいたのだが、やはりメガネをかけたままだと屋外で使用するEVFは限界があった。
ここまで晴天だと液晶が白飛びしてしまい撮る気が削がれるのである。
なので湿原での写真もほとんどD700での撮影である。
いくらEVFが進化してもメガネをしている私にとってはOVF一択だな。
駐車場がいっぱいでも湿原は結構大きいのですれ違う人はまばらだ。
混雑具合がなくこの大自然を堪能できるのでコレ以上大型バスや車がこないよう今のバランスを保って欲しいものだ。
どこを見てもきれいな草原が広がっている。
山の麓だとここまで空も広くない。
広角レンズにはもってこいのロケーションだ。
しかしこのタムロンレンズはほんとにいい色が出るなぁ。
緑がとても気持ちよく写ってくれる。
多少日陰に入っても明るいレンズなのでシャッタースピードも下がらない。
下がったとしても手ぶれ補正があるのでしっかり構えれば1/8秒程度でも余裕で撮れるだろう。
この並木道を行けばそろそろ中間地点である。
湿原を抜けたらこのような鹿よけの金網がある。
ここをくぐって向こう側に行くのだがこの辺も鹿害が酷いらしい。
野生との共存はなかなか難しいものだ。
そして金網を超えたらまた綺麗な草原が広がっている。
向こう側には杉並木が見える。
またこの奥には山小屋があり、そこで食事などもできるそうだ。
八島ヶ原湿原を一回りするコースならここから折り返しで対岸側に渡ることとなる。
丘を下って行きこの橋を渡り対岸に進む。
小川がとても涼しげだ。
あとは砂利道を歩いて行くことになる。
私はこの湿原北側の道があまり好きではない。
どこまで歩いても平坦な道だしどっちを向いても草原だし。
単純に砂利道が歩きににくいというのもあるのだが。
ところどころこのような水たまりもある。
そういえば湿原の周りにはアザミも結構咲いているがそこにはよく蝶も止まっている。
α7の標準ズームでどこまで近づけるか試してみたが、これが限界である。
まぁそこまでアップでは無いが十分使える範囲だろう。
そして残り1/4くらいからまたこの木道になる。
ちなみに私がいつも回るルートは反時計回りだ。
なんとなく八島ヶ原湿原は反時計に回るほうが好きなのである。
たまには別方向から回っても面白いかもしれないがこの先にある池などの風景をメインディッシュにしたい気持ちが大きいのかもしれない。
そういえば足元にはニッコウキスゲも結構咲いていた。
このシーズン、これを目当てに車山が渋滞になるが、このへんにはまばらに咲いている程度だ。
そろそろ池が見えてきた。
うんうん、相変わらず綺麗な風景だ。
緑の草原に木々、そして青い空に透き通るような水面が絵画のような趣でそこにある。
今日がいい天気で本当に良かった。
静かな水面もいいが、ちょっと波立ってる方が絵的には面白いだろうか。
三脚を使ってもうちょっとSSを抑えたらまた違った感じの絵になるかもしれない。
この場所は人気なのか結構人ともすれ違う。
できるだけ邪魔にならないようシャッターを切る。
そうやって写真撮影を楽しんでいたのだが。
とある場所に差し掛かったら道を占領している集団に出会った。
今回はあえて貼らしていただいたがこれはいかがなものか。
同じく写真撮影を楽しむものとしていわしていただければ、公共の場所で己の都合だけで道を専有し通行を妨げるような行為はご法度だろう。
4人位のグループだがどなたも大層良いカメラを持っておられる。
そしてそれを三脚に固定し、その三脚を木道の外側に置き、木道に腰掛けるようにしてファインダーを覗いているのだ。
道路というのはそもそも座り込む場所ではないし、休憩したいのなら休息場も一定の距離ごとに設けてある。
どなたも年配の方だが、若者が狭い道でたむろし地べたに座って談笑している姿を見たらどう思うだろうか。
どうせ最近の若者は…とでもこぼすのではないだろうか。
時間と金銭的な余裕ができ、写真趣味を始めるのは結構なことだと思う。
いい運動になるし、撮影するという理由で旅行をするのも良いきっかけだと思うのだ。
しかし、マナーは守らなくてはいけない。
きれいな景色をしっかり腰を据えて撮りたいという気持ちが分からなくはないが、その景色は皆のものなのである。
独り占めをして言い訳がなく、そのようなことを皆が繰り返せばこの場所での三脚の使用禁止などにつながるのではないだろうか。
そうなれば困るのは本人たちだけではなく、きちんと三脚を使用している全てのユーザーであることをどんなときでも忘れないでいただきたいものだ。
ちなみに彼らが撮影していた風景がこちらだ。
確かになかなかいいロケーションだ。
濃い緑の草原がいいアクセントになっている。
しかし、彼らがここを占領しているせいで、この景色を見ずにさっさと通り過ぎざるをえない人がいるとしたらそれはなんと酷いことだろう。
どんな景色も一期一会。
だからこそ写真は面白いのだが、その景色を万人が楽しめるようにすべての人が配慮していかないと写真趣味というものも廃れてしまうだろう。
とまぁ、後半は半分グチのようになってしまったがこれだけは報告しておきたかったので貼った次第である。
この前に行った矢田寺のあじさい園でも境内は三脚禁止の立て札があったのにもかかわらず、三脚を使用していた人が居た。
そういえば、「四つ葉のクローバーを見つけるために、三つ葉のクローバーを踏みにじってはいけない。幸せはそんな風に探すものじゃない。」という言葉があるが、「写真を撮る時他人を押しのけてはいけない。写真はそんな風に撮るものじゃない。」という言葉が流行ればいいのになぁ。
そんなわけでもうすぐ八島ヶ原湿原も一周する。
このへんまで来たらちょっと時計を見てダッシュしていた。
昼にはまた友人に会う約束があったからだ。
しかし、しっかり写真だけは撮っていく。
この八島ヶ池で元の地点に戻ってきたわけだ。
もし時間がない人もこの池くらいは撮って帰ったら記念になると思う。
さて、それでは友人と落ち合う予定の店まで向かおうか。
正直、約1時間ぶっ通しで歩いて来て軽く脱水状態になりかけている気がしないでもない。
皆さんはこの季節、たかが1時間と思わずちゃんと水分を持って出かけるようにしましょう。
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