2013/11/19

デジカメの画素数センサーサイズについて

先日は夜景撮影の話をしましたが、その時素子の話もいくつかしました。
今回はそのデジカメの心臓部とも言える、「画素素子」「画素数」について話していきましょう。

画素数といえば、最近はスマホや携帯にもカメラが付いてきており、「○万画素!!」とか広告で書かれていたりして皆さんも聞き覚えがある言葉だと思います。
しかし、素子についてはよく知らない人も多いのではないでしょうか。


デジカメを買うときはこの素子の大きさも画質に大きく影響しており、こだわりたい人にとっては外せない要素なのであります。





「画素数について」

その素子の大きさについて話す前にまずは「画素数」について。
画素数とは液晶の話でも話したかもしれませんが、要はデジカメの光を受け取るセンサーつまりは素子の数を表します。


300万画素とかある場合は受光センサーが300万個敷き詰められているわけですね。
そこで画素数が違うと何が変わるか。


簡単に考えるとまず画像サイズが変わります。
画素数の多い写真の方がサイズがデカイです。
つまり、画素数が多いとより細密な描写ができると言ってもいいでしょう。


ただし、それなら画素数は多ければ多いほどいいのかというとそうではありません。



これを見ていただいたらわかりますが同じセンサーサイズの場合、画素数が多くなれば多くなるほど受光素子の大きさは小さくなります。
すると、光が当たる割合が少なり細部がボヤボヤした描写になったりするわけです。

つまり、大きな画素数を持つカメラはそれなりのレンズを使って光を集めないと効果がないどころかむしろ画質が落ちるんですね。
それでも画像サイズは大きくなる。
いいことありません。

ですから、最近のスマホとかのカメラの高画素化はあまり感心できません。
内部の処理性能はアップしてるでしょうが、スマホに付けれるレンズは限度があります。
ですから1200万画素とか1500万画素とかしても単純にキレイになるかと言わればそうではないのです。

そしてセンサーのサイズが大きければ大きいほど、受光素子の1つ1つの大きさが大きくすることができ、描写能力もあがるとされています。
そして高感度性能も上がるというわけです。

前の記事で言いましたが、D700がフルサイズで1200万画素とそこまで画素数を上げてないのは高感度性能を上げるためなんですね。


画素数とセンサーの大きさはバランスが大事なわけです。
そこで次は、センサーサイズについて話していきましょう。





「センサーサイズについて」



こちらが最近のカメラに使われている主要画素素子の大きさ比較です。
一番大きいものはフルサイズと呼ばれ、これは銀塩カメラなどに使われている35mmフィルムと同じ大きさの素子となっています。

そしてそれよりもワンサイズ小さくしたAPS-Cサイズ。
画素素子は大変高い部品であるため、フルサイズのセンサーを使用しようとするとカメラの値段も大変高くなるわけですね。
ですので、キヤノンもニコンも一眼レフがデジカメに移行してからもしばらくはフルサイズ機を出しませんでした。

ニコンでフルサイズ機が出たのは2007年になってからです。
今でも各社のデジタル一眼レフカメラの主流はAPS-Cサイズで上位機種のみフルサイズセンサーが使用されています。

そしてパナソニックとオリンパスが共同開発し使用しているフォーサーズ
4/3型と書き、フルサイズのちょうど半分くらいの大きさです。
センサーを小さくすることでコストを抑えられ、ボディサイズも小さくできます。
最近は更にコンパクトにしたボディとレンズを使用したマイクロフォーサーズ(m4/3)という規格を使用していたりします。
素子の大きさは同じなのですが、専用レンズマウントなので既存のフォーサーズレンズを使うにはマウントアダプターが必要になります。


1型(1インチ)素子はニコンのミラーレスNikon1や私の持っているコンデジRX-100に搭載されている素子です。
これからのコンデジの上位機種は1インチ素子がメインになってくるのでしょうか。
これまでコンデジの上位機種に使われていた1/1.7型と比べても大変大きいサイズになっています。

1/1.7型素子はこれまでコンデジの上位機種などに使用されていた画素素子です。
前に持っていたRICOHのGRDシリーズやキヤノンのS120、オリンパスのXZ-2、パナソニックのLX7などちょっとこだわったカメラについています。
レンズも明るいレンズが搭載されており、使いやすいカメラが多いですね。


1/2.3型素子は多くの普及機のコンデジに搭載されている素子です。
普通のコンデジの素子がいかに小さいか分かっていただけたら幸いです。
この大きさでデジ一並の画素数を持っているとすれば、その描写もどのようなものになるか分かってもらえると思います。
ただ、安価でコンパクトなコンデジを作るためにはある程度妥協点も必要であり、別に素子が小さいのはダメだというわけではありません。









最後にボディサイズとセンサーサイズの比較です。
いずれも私が持ってる、もしくは持っていた機種を載せています。

こうやって見ると、ミラーレス機はボディサイズに対するセンサーサイズがデカイですねぇ。
レフ機構をなくすとここまでコンパクトにできるのかといった感じです。
普段散歩とかするときはこれで十分と言うのも頷けますね。


今回の話はこれでおわります。
みなさんも普段撮りではなく、例えば夜景や室内撮りなどしたいと思うのならセンサーサイズや画素数をよくチェックし高感度性能が高いカメラを選ぶようにしてくださいね。


ゆう
ゆう

旅行とカメラが趣味のゆうが撮影した写真をただただ紹介するだけのブログです。頑張って更新していきます。

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